公益社団法人 日本ゲートボール連合

全国ジュニアゲートボール大会

2013年 競技結果 

入賞チーム一覧

ジュニア男子1部クラス

優勝 島根(島根県)
準優勝 朝霞クラブ(埼玉県)
第3位 南大隅クラブ(鹿児島県)
第3位 岡崎(愛知県)

ジュニア女子1部クラス

優勝 福智高校(福岡県)
準優勝 黒田庄ハニーズ(兵庫県)
第3位 出雲西高校女子(島根県)
第3位 作新クラブ(栃木県)

ジュニア2部クラス

優勝 久慈来内ジュニア(岩手県)
準優勝 わいわいクラブ(鹿児島県)
第3位 黒田庄エンジェルズ(兵庫県)
第3位 マチルダ(北海道)

トーナメント戦の結果

リーグ戦の結果

作戦分析~男子1部クラス決勝戦を再現

【はじめに】

 今週末の9月29日(日)午前6~7時、CS放送「スカパー!」および全国のケーブルテレビ局で放送しているレジャーチャンネルのゲートボール専門番組『スーパーゲートボール』で、去る8月4日(日)に埼玉県熊谷市の彩の国くまがやドーム(人工芝コート)で開催された第18回全国ジュニアゲートボール大会から、ジュニア男子1部クラスの決勝戦の模様が放送されます。

 下記に紹介するゲームの経過「球譜」と合わせて、ぜひご覧ください! 

 

【文中の略語】

1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール PT=通過タッチ TP=タッチ通過 LT=ロングタッチ ST=スライドタッチ WT=ダブルタッチ TT=トリプルタッチ OB=アウトボール

決勝戦 島根(島根) V朝霞クラブ(埼玉) 

※下の各打撃表の略語は次の通り。
巡=巡目の主たるプレー 
打数=自球の打撃とスパーク打撃の回数 
得点=ゲート通過の得点 
打点=他球のゲート通過と上がりの得点 
移動=インナーフィールド内の移動 
ST=スライドタッチの回数 
JT=ジャンビングタッチの回数 
タッチ=タッチの回数 
タッチ失=タッチミスの回数 
スパ=スパーク打撃の回数 
付け球=付け球の回数 
SOB=スパーク打撃でアウトボールにした回数 
合わせ=合わせ球の成功回数 
合わせ失=合わせ球の失敗回数 
OB打=アウトボールの打ち入れの回数 
PT=通過タッチの回数 
WT=ダブルタッチの回数 
セット=PT、WTをセットした回数 
通過率=ゲート通過と上がりの成功率 
タッチ率=タッチの成功率 

【1巡目】

朝霞クラブの白4は一気の2G通過に成功するが、島根の赤5はタッチした赤1を白4に付け球をする

●赤1=1G通過→2G右前に進む。

○白2=第2ラインをオーバーして1G通過に失敗。

●赤3=1G通過を見送る。

〇白4=1G通過→2G通過→3G右前に進む。

●赤5=1G通過→約7mの赤1にLT→赤1を3G右前の白4の近くに付け球をする→2G通過→3G右前、第4コーナー寄りに進む。

〇白6=1G通過を見送る。

●赤7=1G通過を見送る。

〇白8=1G通過→2Gと第2コーナーとの中間地点に進む。

●赤9=1G通過→約4mの白8にタッチ→白8を第3ライン中間地点、ライン外にOB→2G通過→3G右前、第4コーナー寄りに進む。

〇白10=1G通過を見送る(図1参照)。

《得点=島根5ー3朝霞クラブ》

【解説】島根の赤1は1Gを通過して2G右前に進む。朝霞クラブの白2は第2ラインをオーバーして1G通過に失敗する。赤3が1G通過を見送ったあと、白4は1G通過に続いて、一気の2G通過に成功し、3G右前に進む。赤5は1Gを通過し、赤1へのLTに成功し、赤1を3G右前の白4の近くに送り球をする。これで朝霞クラブは序盤戦の構想を転換し、島根は序盤戦を有利な展開に持ち込むことになった。

【2巡目】

島根は3G右前に拠点を構え、朝霞クラブは反撃のきっかけをうかがう

●赤1=白4にタッチ→白4を第3ライン中間地点、ライン外にOB→赤5にタッチ→赤5を3G右前、第4ライン寄りに送り球をする→赤9にタッチ→赤9を赤5の前(3G寄り)に送り球をする→3G右前、第4コーナー寄りに進む。

〇白2=1G通過を見送る。

●赤3=1G通過を見送る。

〇白4=OB打、第3ライン中間地点、ラインぎわに打ち入れ。

●赤5=赤9にタッチ→赤9を赤1の近くに送り球をする→3G右前、第4ラインぎわに進む。

○白6=1G通過を見送る。

●赤7=1G通過を見送る。

〇白8=OB打、第2コーナー近く、1G後方に打ち入れ。

●赤9=赤1にタッチ→赤1を赤5の後ろ(第4コーナー寄り)に送り球をする→近くの第4ラインぎわに進む。

〇白10=1G通過→白8へのタッチを外し、第2ライン近くに止まる(図2参照)。

《得点=島根5-4朝霞クラブ》

【解説】島根は3G右前に拠点を構え、第4ラインぎわに3球を一列状態に並べ、朝霞クラブの出方を待つ。朝霞クラブは白2、白6をスタートに残し、白8を1G後方に打ち入れさせ、1G未通過球の白10の受け球にするが、白10は1Gを通過したものの、白8へのタッチを外した。

【3巡目】

赤3は1Gを通過して白8をOBとし、朝霞クラブはOBの打ち入れから陣形を再構築

●赤1=赤9にタッチ→赤9を赤5の後ろ(第4コーナー寄り)に送り球をする→近くの第4ラインぎわに進む。

〇白2=ゲート左脚に当てて1G通過に失敗。

●赤3=1G通過→白8にタッチ→白8を白10に合わせ球をして2球ともに第2ライン外にOB→2G右前に進む。

〇白4=第3ライン中間地点から移動せず。

●赤5=赤9にタッチ→赤9を3G右前、第4ラインぎわに送り球をする→3G通過→第1コーナー近くに進む。

〇白6=1G通過を見送る。

●赤7=1G通過を見送る。

〇白8=OB打、2G後方、第2ラインぎわに打ち入れ。 

●赤9=第4コーナー寄り、赤1の近くに進む。

○白10=OB打、第2コーナー近く、1G後方に打ち入れ(図3参照)。

《得点=島根7-4朝霞クラブ》

【解説】朝霞クラブの白2が1G通過に失敗し、島根の赤3が1Gを通過して白8にタッチして白8を白10に合わせ球をして2球ともにOBにし、朝霞クラブの反撃の目を摘んだ。

【4巡目】

島根の赤9がPTに成功し、2打権で白4球をOB

●赤1=赤9にタッチ→赤9を3G右前、第4ラインぎわに送り球をする→赤9の前(3G寄り)に進む。

〇白2=1G通過に失敗。

●赤3=2G通過→1G後方に進む(競技時間15分経過)。

〇白4=第3ライン中間地点から移動せず。

●赤5=赤3にタッチ→赤3をスタートエリア右前に送り球をする→スタートエリア左前に進む。

〇白6=1G通過→白10にタッチ→白10を2G右前に送り球をする→約8mの2G通過に成功→第3ライン中間地点の白4の近くに進む。

●赤7=1G通過→3G後方に進み、PTをセット。

〇白8=白10にタッチ→白10を2G正面に送り球をする→2G通過に失敗してゲート真下に止まる。

●赤9=赤1にタッチ→赤1を2G右前に送り球をする→PT(3G通過と赤7にタッチ)→赤7を3G右前に送り球をする→第1打、白8にタッチ。白8は2Gを通過→白8を2G右前、第2ライン外にOB→第1打、白10にタッチ→白10を第4コーナー近くにOB→第1打、第3ライン中間地点に進む→第2打、白6にタッチ(競技時間残り10分)→白6を白4に合わせ球をして2球ともに第3ライン外にOB→2G後方に進む。

〇白10=OB打、第4コーナー近く、第4ラインぎわに打ち入れ(図4参照)。

《得点=島根10-7朝霞クラブ》

【解説】朝霞クラブは白8が2G通過に失敗したものの、白10へのTPがセットされた。しかし、島根の赤9が3G利用のPTに成功し、2打権の第1打で白8にタッチした。これで赤9は白10をOBにしたあと、2打権で白6、白4をOBにして勝利への道が開けた。

《5巡目》

朝霞クラブは大詰めにきても4球がOBの打ち入れ

●赤1=2G通過→赤9にタッチ→赤9を第4コーナーの白10の近くに送り球をする→自球も第4コーナー近くに進む。

〇白2=1G通過を見送る。

●赤3=赤5にタッチ→赤5を3G右前、赤7の近くに送り球をする→3G左前に進む。

〇白4=OB打、第3ライン中間地点、ラインぎわに打ち入れ。

●赤5=赤7にタッチ→赤7を2GとGPの間に送り球をする→赤3にST→赤3を2G左前、赤7の近くに送り球をする→第4コーナーの赤9の近くに進む。

〇白6=OB打、第3コーナー近くに打ち入れ。

●赤7=赤3にタッチ→赤3を3G右前に送り球をするが、打球が強く第4ライン外にOB→2G右前に進む。

〇白8=OB打、第2コーナー近くに打ち入れ。 

●赤9=(競技時間残り5分)赤5にタッチ→赤5を3G右前に送り球をする→白10にタッチ→白10を第4コーナー近くにOB→赤1にタッチ→赤1を白6の近くに送り球をする→白4に当てて第3ライン外にOB、自球もOB。

○白10=OB打、2G後方に打ち入れてPTをセット(図5参照)。

《得点=島根11-7朝霞クラブ》

【解説】島根はここで付け球作戦をとり、朝霞クラブの反撃を封じた。しかし、朝霞クラブは第4コーナーからOBの白10が2G後方に打ち入れ、形としては1G未通過球の白2が1G通過に続いての2G通過に成功すれば、PTの可能性があるという賭けに出た。

《6巡目》

朝霞クラブの白2がユメをつなぐPTに成功、しかし、2打権の第1打がOBになる

●赤1=白6にタッチ→白6を第4コーナー近くにOB→約8mの白10へのタッチをねらうが、外して2G右前に止まる。

〇白2=1G通過→PT(約8mの2G通過と白10にタッチ) →白10を2G右前に送り球をする→第1打、赤7にタッチ→赤7を3G右後方、第4ライン外にOB→第1打、3G右前に進むが、打球が強くOB。

●赤3=OB打、3G右前に打ち入れ。

〇白4=第3コーナー近くに打ち入れ。

●赤5=赤3にタッチ→赤3の3G通過に失敗→上がりをねらうが、外して第2ライン外にOB。

〇白6=OB打、3G左前に打ち入れ。

●赤7=OB打、3G後方、第4ラインぎわに打ち入れ。

〇白8=赤1にタッチ(競技時間終了)→赤1を2G右前、第2ライン外にOB→白10へのタッチを外して2G右後方に止まる。ゲームセット

《得点=島根11-9朝霞クラブ》

【解説】島根は最後にヒヤリとしたが、なんとか逃げ切って2度目の優勝を遂げた。朝霞クラブは大詰めで逆転の可能性をつくったが、わずかに及ばなかった。

表彰式でも敗戦の悔しさを隠しきれない表情の朝霞クラブ。悔し涙にくれるチームメートと健闘をたたえ合う

朝霞クラブとは対照的に喜びいっぱいの島根は一昨年に続いて2回目の優勝

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