公益社団法人 日本ゲートボール連合

国民体育大会[公開競技]ゲートボール競技会

2017年 ギャラリー 

入賞チームの横顔

男子 第1位 岐阜県
第70回国体に続いて、2回目の第1位!


 第70回国体に続き、2回目の第1位に輝いた岐阜県のチームは、第70回同様、小学生のときにプレーをはじめ、全国ジュニア大会で活躍した10〜20代メンバーが揃う大垣心友会。決勝では、チーム最年少19歳の2人が2014年の全国ジュニア大会決勝で敗戦した出雲西高校OBメンバーが所属する島根県との因縁の対戦となったが、序盤から有利にゲームを進め、5巡目に満を持してスタートに残っていた赤7番が第1ゲートを通過するやいなや、白4球をアウトボールにして、島根県のチャンスの芽を摘み取り、快勝した。
「ボールが曲がったり、合わせ球に苦労する難しいコートで危ない試合もありましたが、運にも助けられました。今年は、今回の国体をはじめ、今月開催の全日本選手権大会、10月開催の全日本世代交流大会にも出場予定なのですが、幸先のいいスタートを切ることができました」

女子 第1位 埼玉県
高校時代から念願していた初の金メダルに大泣き!


 初出場で第1位に輝いたのは、全国ジュニア大会常連の朝霞高校ゲートボール同好会OGの20〜30代を中心としたメンバーで、平均年齢34.8歳の今大会最年少チーム。同好会顧問教諭の越前浩司監督(写真左端)がチームの指揮をとった。試合中は「大丈夫!」「気を付けて!」など、チームメートへの声がけを欠かさず、バツグンのチームワークで決勝トーナメント1回戦、そして準決勝を逆転勝利。決勝では、序盤から青森県を圧倒し、初優勝を遂げた。
「勝ちたい気持ちはありましたが、欲を出すと負けてしまうから心の片隅において、とにかくゲームを楽しもう、そして1試合でも多くやろうとゲームに臨みました。実は全国ジュニア大会を含め、初の金メダル。越前先生にやっと金メダルをブレゼントできた」というメンバーの言葉に、越前監督もホロリ。喜びの涙いっぱいの金メダルとなった。

男子 第2位 島根県
20代メンバーがベテラン選手を率いて入賞


 50〜60代のベテラン選手に、全国ジュニア大会優勝多数の出雲西高校OBの20代2人が加わった出雲市の選抜チームで、国体初登場。「リーグ戦突破が目標だったので、それ以上の結果でうれしい」とベテラン選手たちが喜ぶ一方、チーム最年少22歳でチームを率いた勝部幹大主将(写真左端)は「残念です」とくやしさをにじませていた。
「ふだんはそれぞれのチームでプレーしていますが、気心の知れたメンバーならではのチームワークで、ここまで来られました」

女子 第2位 青森県
全国選抜大会ベスト8チームが第2位に飛躍!


 弘前市の時敏(じびん)学区でプレーする60〜70代中心のチームで、今年の第32回全国選抜大会・女子クラスに“時敏”のチーム名で出場してベスト8の実績を持つ。2年前、幼少の頃からプレーを続けている木村光子主将(32歳・写真左から2人目)が加わり、チームは変わった。
「木村主将を迎えて日曜日に練習するようになり、戦い方や勝負に対する意識が変わりました。また、大会前は今回の人工芝コートに似ている天然芝コートで練習を重ねて、コート対策をしてきました。ベスト8の壁を超えて、目標のメダルが獲得でき、うれしいです」

男子 第3位 宮崎県
昨年の全国選抜大会優勝チームが実力を発揮


 全国選抜大会で昨年優勝、今年第3位の実力を持つ都城友の会から、30代中心のメンバーで国体初出場。
「準決勝は、紙一重の差だったと思いますが、自分たちのミスで負けてしまいました。ふだんは、鹿児島県のチームと交流したりして、腕が落ちないように練習しています。国体の九州地域予選会は強豪揃いで厳しいですが、なんとか予選会を突破して、今回のリベンジをしたいです」

女子 第3位 石川県
因縁の相手との準決勝で惜敗


 能美市の60〜70代チームで、2015年の第30回全国選抜大会ミドルレディースクラスに“能美レディース”のチーム名で出場し、準優勝。実は、同大会のリーグ戦で、今回の準決勝で惜敗した埼玉県メンバーと対戦しており、このときは石川県が勝利したのだという。
「当時は、私たちが勝って、埼玉県の若い女の子たちが泣いていたのを覚えています。しかし今回は、残り1分まで勝っていたのに、相手の最終打者の好プレーで負けてしまった。優勝を目指していたのにくやしいです!」

注目チーム

男子 岩手県
厳しいリーグ戦コートで戦うことになって良かった!


 全国ジュニア大会男子1部クラス2連覇中のもんちゃんず、そして同大会常連のもりおか木曜クラブのメンバーなど、幼少からゲートボールを続けている10〜30代中心の県選抜チーム。
 前々回優勝の岐阜県と一緒のリーグ戦で戦うことになってしまったが………。
「厳しいリーグ戦でかえって良かったです、面白いゲームができますから。前回優勝の女子チームも出場しているので、男女アベック優勝が目標です。でも、勝ちたい気持ちに負けないようにしなてくは! 国体だからと特別なことはなく、どの大会も常に練習と同じような気持ちで臨みます」

男子 徳島県
10代メンバー中心でリーグ戦突破を目指す


 全国大会優勝多数の強豪クラブ・小松島の10代メンバー3人を中心としたチーム。作戦の采配を担当するのも、19歳の米山知宏主将(4番)。小松島は、県予選で若手とベテランチームに分かれて出場したが、若手チームが見事優勝。ほぼそのままの編成で今回の競技会に臨むことになった。
 今大会最年少15歳の武田真己選手(下写真、6番)は、6歳からお父さんの影響でプレーをはじめ、親子で全日本世代交流大会に出場した経験を持つ。また、19歳の鈴木大河選手(2番)は、高校時代はテニス部に専念していたが、卒業してゲートボールに復活、久々の全国レベルの大会への出場となった。
「強いチームが揃うリーグ戦で戦うことになってしまいましたが、1つずつ勝って勝ち残り、なんとか明日も試合をしたいです」

女子 埼玉県
いまここでプレーできていることがうれしい


 朝霞高校ゲートボール同好会OGの20代中心のチームで、同好会担当教諭の越前浩司先生がチームの指揮をとる。昨年は、地域予選会で惜しくも2位となり、競技会への出場を逃したため、今回が国体初出場。
「なので、みんなで出場できたことがうれしいし、ゲームがすごく楽しい。みんなで声を掛け合い、フォローし合って、チームワークで、1試合でも多くプレーしたいです!」

男子 東京都
メンバー間の信頼感でリーグ戦突破


 地方で幼少の頃にゲートボールをはじめ、進学などで上京してからも続けたいと加入したユース選手、開成高校ゲートボール部OBなど千代田クラブの20〜30代の選手で編成したチーム。国体初出場。前週に北海道芽室町で行われた全国規模のオープン大会「第30回発祥の地杯全国ゲートボール大会」で優勝し、弾みをつけて今回の競技会に乗り込んだ。その勢いは止まらず、リーグ戦を全勝し、決勝トーナメント戦進出を決めた。
「リーグ戦では危ない場面もありましたが、声を掛け合い、試合後にメンタル面のケアをし合い、メンバー間の信頼感で予選突破できました。目指すはメダルです!」

男子 島根
若手とベテランが合体して国体初出場


 出雲市の3地区で活躍している強豪チームの主将など50〜60代のベテランに、全国ジュニア大会で優勝経験のある出雲西高校ゲートボール部OBの20代選手2名が加わった出雲市選抜チームで、国体初出場。
「目標は優勝ですが、まずは1勝1勝を積み重ねていきたいです」

女子 岩手
前回優勝チームがリーグ戦で敗退


 前回優勝の県選抜チーム。今回は10〜20代選手が4名に増え、さらに若返り&パワーアップが図られたが、惜しくもリーグ戦敗退となってしまった。
「前回はまぐれの優勝でしたから、V2のプレッシャーはまったくありませんでした。経験を積んでほしいと若い選手に入ってもらい、彼女たちは活躍してくれたのに、私の力不足で勝たせてあげられなかった。残念です」(木村洋子主将、集合写真右端)

開始式

全国の10地域と開催県(愛媛県)予選会を勝ち抜いた男子16チーム・女子16チームの計32チーム・209名が開始式に臨みました。



土居英雄競技会副会長(愛媛県ゲートボール連合会長)は、「愛媛県で国体が開催されるのは64年ぶり。今回の競技会がゲートボールへの認識が高まる機会になることを期待しています」と参加選手たちにエールを贈りました。



松山市長の野志克仁氏は、「松山市のキャッチフレーズは“いで湯と城と文学の町”。競技会とともに、日本三大古湯の道後温泉、松山城、正岡子規や夏目漱石の史跡なども楽しんでください。また、私自身も高校の授業でゲートボールを経験しており、奥深い競技であることをよく存じております。“愛顔あふれる国体”になるようご祈念しています」と歓迎の挨拶をしました。

地元の愛媛県から、男子代表・藤野 健選手と、女子代表・横本ちよ子選手が「ゲートボールが国体の正式種目に採用されるようアピールできるように、フェアプレー精神に則り、正々堂々とプレーすることを誓います」と、コンビネーションプレーでの選手宣誓を披露しました。



愛媛県のイメージアップキャラクターである「みきゃん」も開始式に登場。選手たちの人気を集めました。

公開練習・監督会議

今大会は、国体の公開競技となって3回目の大会。  会場前には、瀬戸内海が広がる絶好のロケーションです。

前日の会場では、たくさんのチームが公開練習に臨み、コートの感触を確かめていました。  会場の人工芝コートは毛足が長く、天然芝に近い印象。「芝先が寝ているので適度なブレーキが効き、打ちやすい」と選手たちにも好評。しかし、微妙な傾斜があり、またスパーク打撃は芝が沈むので、そのあとの打撃は注意が必要のようです。

15時からは、監督会議が会場隣の北条スポーツセンター体育館で行われました。監督会議では、出場チームの監督たちによってリーグ戦の組み合わせ抽選会が行われ、抽選により組み合わせが決定しました。

組み合わせ抽選会に続き、「アンチ・ドーピング研修会〜真のチャンピオンを目指して」と題された講習会が、公益財団法人日本アンチ・ドーピング協会 教育・情報グループ コーディネーターの前川知央さんによって行われ、ドーピングはスポーツの価値を損なうものであり、遠くない将来、ドーピング検査が行われる可能性のある国体であることからも、アンチ・ドーピングは参加選手にとって当然の責務であることが説明されました。

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