公益社団法人 日本ゲートボール連合

文部科学大臣杯 全日本ゲートボール選手権大会

2014年 ギャラリー 

入賞チームの横顔

優勝 佐多キング(鹿児島)

プレッシャーをはねのけて見事V2! 

 重圧をはねのけて見事2連覇を達成したのは、九州最南端、佐多岬のチーム。ジュニア時代からプレーを続けている20代2人と、数々の実績を持つ50~60代のベテランが合体したチーム。

「決勝トーナメント2回戦の山科スバル戦(京都)では99%負けたと思いましたが、最後の最後に上がって勝つことができ、同じ鹿児島県のフレンドスポーツとの決勝戦が実現できたのが、うれしかったです。フレンドスポーツは、技術力が高く、県の大会でも勝ったことのない相手で、やりにくかったですが、柳川航也選手(写真左から2人目)が一発当ててくれて流れを変えることができました。2連覇できたのは、ホント奇跡です」(写真中央、今針山涼平主将・22歳)

準優勝 フレンドスポーツ(鹿児島)

同県対決でくやしい同点内容負け 

 現在、アジア選手権大会3連覇中で、本大会でも過去3回優勝している日本のトップチーム。今年10月の第11回世界ゲートボール選手権大会で、まさかの決勝トーナメント1回戦負けを喫してから、気合いを入れ直して今大会に臨むも、決勝戦で、同じ鹿児島県の佐多キングに同点内容負けをしてしまった。

「いやー、またダメでした。ここのところ負けてばかりでショックです。今大会も、他のメンバーはしっかりプレーしてくれたのに、自分だけ調子がわるくて迷惑をかけてしまった。全部、自分のせいです」と、がっくり肩を落とす曽山喬貴主将(写真左端、30歳)であった。

第3位 北斗クラブ(北海道)

社会人チームが本大会初入賞! 

 全国社会人大会では4回もの優勝を経験している社会人チーム・札幌市役所GB同好会を母体にしたベテランチームが本大会に挑戦し、初の入賞を果たした。

「大会前はみんな揃っての練習もなかなかできず、人工芝コートにも手こずりましたが、2日目もできるだけ多くの試合をしたいとの思いで戦いました。2次リーグ戦で強豪の上昇気流(鳥取)を破った一戦から調子が上がり、1試合ごとにヒーローが生まれるような戦いができました。来月は、国体の北海道予選が待っているので、今度は国体目指してがんばります」(写真後列左から4人目、大場雅明主将・65歳)

第3位 大阪みどり(大阪)

フレンドスポーツ戦で善戦できたのが大きな収穫

 2003年の第19回大会優勝ほか、過去2回の準優勝の経歴を持つ強豪チームで、今大会はレギュラー選手に全国大会初出場選手を加えた10~70代の幅広い年齢層のメンバーで臨んだ。準決勝のフレンドスポーツ(鹿児島)戦では、あと一歩というところまで追い詰めるが、力及ばず、1点差で涙を吞んだ。

「2次リーグ戦は1勝2敗での勝ち上がりだったので、まさかここまでこられるとは思いませんでした。ようやく今年度初のメダルを取ることができてうれしいです。フレンドスポーツ戦でも、一方的にやられことなく、ねらい通りにゆさぶりをかけることができ、相手を1点差まで追い詰めることができたことは大きな自信になりました。今後は、さらに安定感のあるチームを目指します」(写真左から4人目、島田章宏主将・40歳)

注目チーム&選手紹介

平均年齢18.5歳の最年少チーム! 青友会(福岡)

 今大会最年少10歳の山本沙千弥選手(6番)、兄の悠太選手(10番、11歳)、悠太選手と同級生の真山流司選手(2番、11歳)、そして山本兄弟のお父さんの大輔主将(後列左側、31歳)、田端梨央選手(後列右側、26歳)という、10~30代で編成されたチーム。

 3年前、幼少の頃からプレーを続けている大輔主将が子どもたちに声を掛け、“新生・青友会”を結成し、一昨年の第28回大会に初出場。トーナメント2回戦まで進むも、2回戦で惜敗した。

「今大会はそのリベンジのため、毎週日曜日に大会に出場し、平日は夜間7~9時まで基礎に励んできました。試合では子どもたちも一人前扱い、信頼しています」(大輔主将)

 練習は基礎練習中心で、試合形式の練習は一切しないという。そこで、子どもたちに「基礎練習だけだと飽きない?」と尋ねたところ、「全然! 練習してうまくならないと試合で活躍できないよ!」との答えが返ってきた。

92歳選手が在籍する最高齢チーム 二本松(福島) 

 平均年齢80.83歳の最高齢チーム。二本松支部の選抜チームで本大会初出場。二本松支部としては、昭和62年に発足して以来の快挙である。

 チーム最年長は、92歳の細川七郎選手。30年前にゲートボールをはじめてから、各種全国大会に3回出場。現在でも、近所の神社にあるコートで、朝、そして夜にもプレーをしている。仲間が集まらなくても、欠かさず一人で打ち込みを行っているという。

「この年になっても、わるいところが一つもなく、元気でいられるのはゲートボールのおかげ。ゲートボールほど、健康にいいものはありません。頭も使うし、最高です。今大会は、いい思い出になりました」(細川選手)

最年少10歳2人が在籍するジュニア中心のチーム 久慈K.O.S(岩手) 

 一昨年の第28回大会以来、2回目の出場。そのときには、ジュニアメンバーは1人だけだったが、今大会は全国ジュニア大会優勝経験を持つジュニアメンバー中心の編成となった。

「ジュニアのほうが上手ですからね(笑)。毎日練習していますし、大会でも大人より緊張しないで、ふだんの力が出せているように思います」(大上博美主将、左写真の後列右端)

 最年少10歳の2人は、ともにゲートボール歴4年。

「ロングタッチなど大技が決まったときがうれしいです。大人の大会は、ロングタッチを決める人がたくさんいてスゴイと思いました」(8番、大畑佳希選手)

「ゲートボールはみんなで楽しくやれるところが好きです。目標は優勝です!」(10番、大上和香奈選手)

30年間、一緒にプレーを続けている双子プレーヤー ザ・松任(石川) 上田哲治選手&紀彦選手 

 上田哲治選手(8番)と紀彦選手(2番、37歳)は、小学生の頃から30年間近く、ともにプレーを続けている双子プレーヤー。現在も、毎週土曜日に仲間と練習をしている。しかし、二人一緒に全国大会に出場するのは2010年の第25回全国選抜大会以来、実に4年ぶり。

「今大会はトーナメント戦に進出して、1回でも多く勝ちたいと思っています。また、それぞれ、4歳と5歳の子どもがいるんですが、いま、子どもたちにプレーを教えている最中です。将来的は、ファミリーチームで大会に出場できたらいいですね」

10~20代メンバーで再挑戦! 山科スバル(京都) 

 小学校の頃からプレーを続けている10~20代メンバーで編成したチームで、全国ジュニア大会での優勝経験も持つ。本大会は、フェニックス京都のチーム名で、2008年の第24回大会に初出場・ベスト8となって以来、2回目の出場。今回は、メンバーの仕事などの都合により、なかなか思うような練習ができなかったという。

「1次リーグ戦は、強豪チームとの組み合わせになったこともあり、得失点差でやっとのことで2次リーグ戦に進むことができました。これから詰めの甘さなどを修正してメダルを目指します」

開会式

いよいよ開会式がスタート!

 前回チャンピオンの佐多キング(鹿児島)と、全国の都道府県予選会を勝ち抜いた計48チーム・301名(男子237名、女子64名)が開会式に臨んだ。

選手たちが一堂に会した開会式

小野清子大会会長によるあいさつ。「三重県で全国大会が開催されるのは初めてということで、三重県のスタッフ、審判員の皆さんは緊張していると思いますが、その緊張感を糧に思い出に残る大会としましょう」

下村博文文部科学大臣の祝辞を代読する文部科学省 スポーツ・青少年局 競技スポーツ課長の坪田知広氏

三重県知事・鈴木英敬氏は「ゲートボールは私と同じ名字の鈴木さんが考案したスポーツですから、もはや他人事とは思えません。今後もより一層、ゲートボールを応援していきます」とユニークな祝辞を披露

選手にエールを送るとともに、四日市市は世界屈指の半導体工場がある産業地帯であるとともに、お茶、焼き物、素麺など地場産業も豊富であると、四日市市の魅力をアピールする四日市市長の田中俊行氏

開催地の三重県代表、津チームの樋口 勉選手(73歳)が「全力でプレーすることを誓います!」と堂々の選手宣誓を行った

会場の模様

 いよいよ明日10月25日(土)~26日(日)、文部科学大臣杯第30回全日本ゲートボール選手権大会が三重県四日市市の四日市ドームで開幕します! 本大会は、年齢・性別不問の各都道府県チームと、前回のチャンピオンチームにより、予選を2次リーグ戦まで設けて行う真のチャンピオンシップ大会です。

 会場の四日市ドームは砂入り人工芝コート。ボールの転がりが速いのが特徴で、高速コートとして有名な静岡県の天城ドームより速いという感想が聞かれる一方、砂が入っているためブレーキがかかり、ボールもまっすぐ進む好条件との声も! ただし、コートによってボールが曲がるなど多少のクセがあり、そのクセを把握するのが攻略のカギかもしれません。

会場の四日市ドーム。右側に工業都市を象徴する工場の煙突が見える

会場内は明日からのゲームに備えて練習をするチームでいっぱい

ミーティング中の主管団体、三重県ゲートポール連合会スタッフの皆さんたちの姿も

まっすぐボールが進む高速コート

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