公益社団法人 日本ゲートボール連合

文部科学大臣杯 全日本ゲートボール選手権大会

2019年 ギャラリー 

入賞チームの横顔

優勝 作新学院(栃木)
前回決勝戦と同じ相手・萬燈組Aを完封! さらなる進化を遂げて2連覇達成!

 

 作新学院は、作新学院高校の現役ゲートボール部員と卒業生で編成したチームで、部顧問の岩田良文教諭(写真左端)が監督を務める。
 昨年同様、1次リーグ戦から強豪相手の試合が続いたが、2次リーグ戦では前回第3位の大垣心友会(岐阜)を倒してトーナメント戦へ進出。決勝戦は奇しくも、前回同様、萬燈組(愛知)との再戦となったが、序盤から有利に試合を進め、中盤には第3ゲートを巡る打ち合いにも打ち勝ち、堂々と萬燈組Aを封じ込めてV2を達成した。
「今回は初めて追われる立場になり、負けられないというプレッシャーとの戦いでした。実は1週間前、オープン戦で萬燈組と対戦したんですが、プレッシャーに負けて敗退。今大会前夜からも緊張して1次リーグ戦の初戦は危うく落とすところでした。でも、その後、徐々に慣れ、みんなで声を出し合って、いつも通りに試合をすることができました。決勝戦は、狙えば当たるコートなので、最初から早めに攻めて、序盤から有利に展開できたことが勝因です。2連覇できて、すごくうれしいです」(片柳尚記主将)

準優勝 萬燈組A(愛知)
5年連続で決勝戦に進出するも、前回のリベンジを果たせず!

 

 県内各地から集まった10〜30代中心のチームで、実力日本一を決定する本大会で5年連続決勝戦に進出し、2度も頂点に輝いている日本を代表する強豪。今大会も横綱相撲の連続で、1次リーグ戦からパーフェクト勝利の2試合を含む全勝で決勝戦へ駒を進めた。決勝戦は、1巡目に全球が第1ゲート未通過というスタートとなったが………。
「第1ゲートを通過するタイミングを間違えたのが敗因です。結局、駆け引きもできないままに打ち合いになって、メチャクチャな変な試合になってしまった。最近は作新学院、小松島クラブ(徳島)など若いチームが急成長してきて、彼らに対抗するためにも経験や作戦で、もうちょっとどうにかしたかったんですが………残念です」(曽山喬貴主将)

 

第3位 もりおか木曜クラブ(岩手)
女子中心のチーム編成で第3位に食い込む

 

 盛岡市のチームで、男子中心の「いわて桂」で第20回大会で優勝、第18回大会準優勝、第21回大会第3位入賞を果たしている。9回目の出場となる今大会は、2018年福井国体第1位、今年の全国選抜大会準優勝メンバーの女子中心の編成で挑み、見事4回目の入賞を果たした。
「準決勝の作新学院戦は大差となり、実力のなさを露呈してしまいましたが、運にも助けられ、このメンバーでの第3位は上出来だと思います。女子メンバーの次の目標である来年の全国選抜大会優勝を目指して再始動します」(谷藤正志主将)

 

第3位 湘南ちがさき(神奈川)
一躍スーパースターとなった大会最年少8歳選手の活躍で初入賞

 

 大会最年少8歳の和田賢愼(けんしん)くんと兄の悠誠くんの2名のジュニア選手と、賢愼くんのお父さんなど幼少の頃からプレーを続けている30代選手3名によるチーム。賢愼くんは大人顔負けのプレーで、多くの観客の目を引きつけていた。それもそのはず、悠誠くんとともに出場した先月の全国ジュニア大会2部クラスで優勝した「さがみっ子」のメンバーなのだ。また、一緒に練習をしている女子メンバーは、1カ月前の茨城国体に「神奈川県」で出場し、第2位に輝いている。
「今大会前、『ジュニアが金メダル、女子が銀メダルだったので、男子は銅メダルだね』と女子メンバーと笑い話をしていた通りの結果になりました(笑)。クラブとして3大会続けての入賞は出来すぎでコワイくらいです。今回、ここまで来られたのは子どもたちのおかげ。今後は、子どもたちがもう少し大きくなり中高生になって大人を引っ張ってくれるようになったら、優勝の芽が出てくるかもしれませんね」(沼上利春主将)

注目チーム&選手紹介

2次リーグ戦進出を果たした開催県チーム
和邇(滋賀)

 

 大津市の和邇川公園専用ゲートボール場で練習しているチーム。本大会には4回目の出場で、2005年の全国選抜大会での第3位入賞経験を持つベテラン。
「開催県代表で、周りは見知った顔ばかりなので、逆にプレッシャーを感じています。今大会は若くて強いチームが多く、とても勝てる気がしませんが、とにかく楽しくプレーして帰りたいですね(笑)」

平均年齢17.6歳の最年少チーム
作新CLUB(栃木)

 

 前回優勝の作新学院からもう1チーム、栃木県予選を勝ち抜いて出場を決めた作新学院高校ゲートボール部の現役生2名と卒業生3名による最年少チームが初出場で見事2次リーグ戦進出を果たした。
「全国ジュニア大会とは違い、本大会はほぼミスなしのチームばかりなので、自分たちから攻めていく試合をするようにしています。目標の2次リーグ戦進出を達成することができたので、もう1つ上を目指したいです」

平均年齢78歳の最高齢チームが見事2次リーグ戦進出を果たす
伊達市K.G.B(福島)

 

 伊達市にある同じ団地に住む仲間で15年前に結成したチーム。前回に続いて2回目の出場、前回は1次リーグ戦で2勝したものの得失点差で惜敗。今大会に向けて、週2回、市内にある2カ所の人工芝コートで交互に練習してきた。
「基本となる2メートルタッチと距離感を重点的に練習してきました。後期高齢者チームですが、やはり負けたらくやしい、その闘争心が長続きの秘訣であり、元気の源です」

 

大会最年少8歳
湘南ちがさき(神奈川) 和田賢愼(けんしん)くん

 

 お父さんとお兄さんとともに出場した賢愼くんは、2人の影響で3歳からゲートボールをはじめた。先月開催の全国ジュニア大会2部クラスに「さがみっ子」の一員として出場し、見事優勝した実力者。今大会でも、最年少とは思えない大人顔負けの安定したプレーを披露し、お父さんやお兄さんに「ファイト!」と声を掛ける場面も!
「遠いところのボールにタッチできたときが楽しい。苦手なのは合わせ球です。もっと上手になって、お父さんとお兄さんを抜かすことが目標です」

大会最高齢87歳
クルーズレコード(山形) 斎藤日出夫選手

 

 50代後半からゲートボールをはじめて早30年。最初は、地区の会長から勧められて仕方なくはじめたというが、いつの間にか競技に夢中になり、いまでも農業のかたわら、週3回は練習に参加しているという。
「チームの次の打者のために有利な位置にボールを進めて、その打者がいいプレーをしてくれたら、自分がスーパープレーしたときよりもっとうれしい。それが他のスポーツにはない魅力だと思います」

日系ブラジル人とシニア選手の合体チームが初出場
菊川ドラゴン(静岡)

 

 菊川市のチームで本大会初出場。70代中心のチームだが、3年前に日系ブラジル人のカストロ・エメルソン選手(18歳)とマルチンス・ジョー選手(45歳)が加入して以来、県内でめきめきと頭角を表すように。本大会に出場できたのも、彼らのおかげと言う。
「3年前、仕事の関係で日本に来ました。ブラジルで1年ほどゲートボールをしていたので、日本に来てからも続けたいと思い、このチームに入れてもらいました。皆さん、とても優しいので楽しい。日本でもプレーできて、とても良かったです」

強さをイメージしたチーム名で初出場
ライオン丸(山梨)

 

 山梨市の70代中心のチームで、ゲートボール歴10年の選手が揃う。練習は毎日。果物農家の選手が多いので全員が揃う機会は少ないというが、忙しい合間を縫って練習に励んできた。その甲斐あり、2年ほど前からは市の大会で優勝する機会が増え、さらに強いチームとなるべく、チーム名をライオン丸と命名。ついに念願の本大会初出場を果たした。
「1次リーグ戦の組み合わせを見て、強いチームばかりでビックリ! めげずにがんばりましたが、案の定、歯が立たず。でも、とてもいい勉強をさせてもらいました。なぜ負けたのかをじっくり考察して、次回につなげたいです」

開会式

競技に先立って行われた開会式には、前回大会優勝の作新学院(栃木)をはじめ、都道府県代表48チーム・299名が臨んだ

前回優勝の作新学院(栃木)が文部科学大臣杯・優勝旗と優勝杯の返還を行い、椎川忍大会会長(公益財団法人日本ゲートボール連合会長)からレプリカを贈呈された

椎川 忍大会会長(公益財団法人日本ゲートボール連合会長)は、「今大会は、来年、中国で開催されるアジア選手権大会の代表選考会も兼ねています。アジアの頂点も視野に入れた、高いレベルの試合を期待しています」とあいさつした

滋賀県副知事の西嶋栄治氏は、「第19回大会以来、心待ちにしていた本大会が滋賀県で開催されることをお祝いします。今大会は全国1200チームを超える予選を勝ち抜いた皆様による精鋭中の精鋭による大会と聞いています。また、2014年の滋賀国体では、この会場で開催されることが内定していますので、またここで皆様に再会できたらと思っています。がんばってください」と選手たちにエールを送った

長浜市長の藤井勇治氏は、「選手の皆様におかれましては素晴らしい熱戦を繰り広げ、全国の仲間と交流を深めていただきたい。また、琵琶湖に面した自然美しい町であり、豊臣秀吉公が最初に築城した長浜城と城下町のある由緒のある町・長浜市を楽しんでいだたけたらと思います」との来賓祝辞を披露された

参加選手を代表し、地元・滋賀県代表、和邇(わに)チームの溝 嘉信選手が、2024年滋賀国体のマスコットキャラクター・琵琶湖おおなまずのキャッフィーとともに堂々とした選手宣誓を披露した

公開練習

 前日の公開練習には、多くのチームが参加し、明日、自チームが競技を行うコートの感触を確かめていました。
 今回のコートは砂入り人工芝。当会場で本大会を開催するのは第19回大会以来2回目で、16年前はかなりの傾斜に苦戦を強いられましたが、今回、その傾斜は改善され、打ちやすくなっていました。
 ただし、コートの箇所によって砂の入り方に差違があり、砂がしっかり入っている部分はボールの転がりが重く、砂が少ない部分は軽いので、そのあたりの調節が難しそうです。
 なお、明日からの大会の模様や結果は随時、当ウェブサイトをはじめ、FacebookページやTwitterでもお伝えしていくほか、最終日9月29日(日)にはライブ配信も予定していますので、ぜひご覧ください。
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