公益社団法人 日本ゲートボール連合

全国選抜ゲートボール大会

2016年 競技結果 

入賞チーム一覧

トーナメント戦の結果

リーグ戦の結果

作戦分析

【はじめに】

 2016年6月4日(土)・5日(日)に東京都江東区の江東区夢の島競技場(天然芝コート)で開催された「第31回全国選抜ゲートボール大会」では、序盤戦の作戦は、どのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか? データは、リーグ戦からトーナメント戦まで男子クラス、女子クラスともに全83ゲームの序盤戦の作戦データを取得し、先攻と後攻に分けて分析してみた。

 

【チーム編成】

 今大会より、チーム編成は男子クラスと女子クラスに分かれ、男女とも各チームは65歳以上の競技者で編成し、各チームには65歳未満の競技者2名までを参加登録することができることになった。今大会に参加した男子クラス48チームのうち、競技者全員が65歳以上というチーム編成は14チームで、残る34チームは65歳未満の競技者が1名ないし2名というチーム編成になっていた。一方、女子クラス48チームは、競技者全員が65歳以上は25チーム、残る23チームは65歳未満の競技者が1名ないし2名というチーム編成になっていた。

 チーム編成ごとの大会結果でいうと、男子クラスはベスト12チームすべてが65歳未満の競技者が1名ないし2名というチーム編成で、女子クラスはベスト12チームのうち、競技者全員が65歳以上が5チーム、65歳未満の競技者が1名ないし2名のチーム編成は7チームとわかれた。

 

【コート状況】

 会場の江東区立夢の島競技場は、短く刈り込まれた天然芝コートを使用。芝草(芝根)が強く、ボールを弱めに打つとボールの転がりが悪く、またコートのところどころに凸凹があり、ボールをコントロールすることが難しかった。

 

【文中の略語】

1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール PT=通過タッチ TP=タッチ通過 LT=ロングタッチ ST=スライドタッチ WT=ダブルタッチ TT=トリプルタッチ OB=アウトボール

 

【各作戦名の説明】

【男子クラスの作戦分析】

先攻チームが先行逃げ切りの展開で大きく勝ち越す!

 

 表1のように、先攻チームが49勝34敗と後攻チームに勝ち越した。先攻チームは第2ゲート周辺をかためる作戦《2G右前で22勝10敗、2G正面で5勝7敗、2G2球で7勝2敗、2G横(後ろ)で6勝3敗》から先行逃げ切りの展開で40勝22敗と大きく勝ち越した。

 一方、後攻チームは序盤戦から先攻チームを攻める立場ながら、ボールコントロールが思うように定まらないために攻撃の手を控えた結果、表2のように得意の第2ラインぎわ作戦で10勝13敗、強攻策、強攻失で7勝6敗、2G周辺作戦で12勝9敗《2G右前で7勝8敗、2G正面で4勝1敗、2G2球で1勝0敗)という数字になった。

【女子クラスの作戦分析】

後攻チームが第2ゲート周辺をかためてわずかに勝ち越す!

 

 表3のように、先攻チームが40勝43敗と後攻チームに負け越した。先攻チームは第2ゲート周辺をかためる作戦《2G右前で28勝22敗、2G2球で2勝1敗、2G左前で0勝2敗、2G横(後ろ)で0勝2敗》が30勝27敗とふるわず、序盤戦で先手ボールが第2ゲート周辺を抑えることができないために、第2ゲート周辺をかためられた後攻チームに不覚を取った。

 一方、後攻チームは、表4のように、得意の第2ラインぎわ作戦で12勝16敗と勝ち星が伸びなかったが、強攻策、強攻失で4勝1敗、2G右前作戦で18勝10敗と先攻チームを圧倒し、わずかの差ながら勝ち越すことができた。また、2G正面作戦や、2G2球作戦を選択しなかったこともプラスになっていた。

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