公益社団法人 日本ゲートボール連合

全国選抜ゲートボール大会

2018年 競技結果 

入賞チーム一覧

トーナメント戦の結果

リーグ戦の結果

作戦分析〜どのような作戦で戦ったか!?

「第33回全国選抜ゲートボール大会」では、序盤戦の作戦は、どのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか? 序盤戦の作戦別勝敗数データを採取し、先攻と後攻に分けて分析してみた。

【文中&表の略語】
1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール

【作戦名の説明】
2G2球=1G通過後に、1球が2G右前に、もう1球が2G横から後方に進む作戦

2G右前=1G通過後に2G右前に進む作戦

2G横(後ろ)=1通過後に2G右横から後方に進む作戦
2G正面=1G通過後に2G正面に進む作戦
2Gロング通過=1G通過に続き、長い距離の2G通過をねらう作戦

2Gロング通過失=1G通過後、2G通過に失敗したケース
強攻策=1G通過後に2G周辺の相手ボールへのタッチをねらう作戦
強攻策失=1G通過後、2G周辺の相手ボールへのタッチに失敗したケース

第2ラインぎわ=1G通過後に2Gと第2コーナーとの中間地点に進む作戦
第2ラインぎわ2球=1G通過後に、2球が2Gと第2コーナーとの中間地点に進む作戦
2巡目第2ラインぎわ=2巡目の1G通過後に、2Gと第2コーナーとの中間地点に進んだケース
1G後方(第2コーナー)=1G通過後、1G後方、第2コーナー近くに進んだケース

第1コーナー=1G通過後に第1コーナー(スタートエリア右横のコーナー)に進む作戦
3G周辺=1G通過後に3G周辺に進む作戦

GP周辺=1G通過後にGP周辺に進む作戦

【コート状況】
 会場の天然芝は短く刈り込まれていてボールの転がりは良かったが、順目の芝コートで打撃するとボールの伸びがよく、逆目の芝コートで打撃するとボールの伸びがわるく、このコート状況がプレーヤーの判断を迷わせ、ロング2G通過や、強攻策のロングタッチを避けるプレーが多かった。

【女子クラスの作戦分析】
先攻チームが46勝36敗と勝ち越す。後攻チームは攻めを控えたことが敗因か

 データはリーグ戦72試合、トーナメント戦10試合、計82試合の序盤戦の作戦を採取した。
 表1のとおり、2G2球作戦から2G正面作戦まで、先攻チームの赤ボールが第2ゲート周辺に進んだのは57ゲームあり(表1の赤字の作戦)、これを36勝21敗と大きく勝ち越した。後手に回った残りの25ゲーム(表1の黒字と青字の作戦)を10勝15敗と負け越し、とくに2Gロング通過作戦と強攻策作戦の失敗(5敗)が足を引っ張った。しかし、先手を取った作戦での15勝のリードが大きく物を言った。
 ちなみに先攻を選択したチームの中では、優勝した木曜クラブ(埼玉)が6勝0敗、準優勝の西海大島(長崎)が3勝0敗、第3位のS G K(埼玉)が4勝0敗と、先攻チームの勝ち星に貢献していた。
 表2のとおり、後攻チームは第2ラインぎわ作戦から3G周辺作戦までの47ゲーム(表2の青字の作戦)を16勝31敗と大きく負け越したが、本来の攻めにまわった2Gロング通過作戦から強攻策失作戦までの11ゲーム(表2の黒字の作戦)を6勝5敗とした。これは、コート状況の難しさにより攻めを控えたかもしれない。先手をもらった2G2球作戦から2G正面作戦までの24ゲーム(表2の赤字の作戦)を14勝10敗と勝ち越したことがわずかな潤いになった。
 ちなみに後攻を選択したチームの中では、準優勝の西海大島(長崎)が3勝1敗、第3位の伊達なレディース(宮城)が4勝1敗、ベスト12の大阪ハルカス(大阪)が3勝1敗と、後攻チームを救っていた。

 

【男子クラスの作戦分析】
先攻チームが44勝39敗とわずかに勝ち越し、攻め損なった後攻チームが負け越す

 データはリーグ戦72試合、トーナメント戦11試合、計83試合の序盤戦の作戦を採取した。
 表3のとおり、女子クラスと同様に先攻チームが44勝39敗と勝ち越した。会場のコート状況の難しさが2Gロング通過作戦や、強攻策作戦を手控えさせたせいか、選択した作戦が全部で8種類と極端に少なかった。
 2G2球作戦から2G正面作戦まで、先攻チームの赤ボールが第2ゲート周辺に進んだのは69ゲームあり(表3の赤字の作戦)、これを36勝33敗とわずかに勝ち越した。後手に回った残りの14ゲーム(表3の黒字と青字の作戦)を8勝6敗と踏ん張り、先手を取った作戦での3勝と合わせて5勝をリードした。
 ちなみに先攻を選択したチームの中では、優勝した水都(岐阜)が4勝0敗、第3位の千代田クラブ(東京)が4勝1敗、同じく第3位の萬燈組(愛知)が4勝2敗と、気を吐いていた。
 表4のとおり、後攻チームは第2ラインぎわ作戦から3G周辺作戦までの48ゲーム(表4の青字の作戦)を26勝22敗と健闘したが、本来の攻めにまわった2Gロング通過作戦から強硬策失作戦までの19ゲーム(表4の黒字の作戦)を5勝14敗とした。これは、コート状況の難しさが攻め損なった原因かもしれない。先手をもらった2G2球作戦から2G横(後ろ)作戦までの16ゲーム(表4の赤字の作戦)を8勝8敗と五分の星にしただけに2Gロング通過作戦の失敗が大きい。
 ちなみに後攻を選択したチームの中では、優勝の水都(岐阜)と準優勝の霧島クラブ(鹿児島)がともに3勝0敗、ベスト8の夢翔(鹿児島)が3勝1敗と、後攻の強みを生かしていた。

 

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION
  • JAPAN SPORT COUNCIL
  • GROWING 全てのスポーツにエールを
  • 公益財団法人 スポーツ安全協会

  • 公益財団法人 日本体育協会
  • 公益財団法人 日本レクリエーション協会 Rec-Online
  • JADA 公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構 Japan Anti-Doping Agency
  • 新たに日本ワールドゲームズ協会(JWGA)
  • SPORT FOR TOMORROW