公益社団法人 日本ゲートボール連合

全国選抜ゲートボール大会

2019年 競技結果 

入賞チーム一覧

トーナメント戦の結果

リーグ戦の結果

大会レポート

【男子クラス】
熟練の能美シティー(石川)が2度目の優勝!

 

 男子クラスは、65歳未満の選手2名が入っているチームが過去3大会で入賞する傾向が続いているが、今大会は65歳未満の選手は例年に比べて少なく、また会場は芝根が点在するボールコントロールの難しい天然芝コートであったことから勝負の行方は混沌としていた。
 リーグ戦では、前回優勝の水都(岐阜)がまさかの敗退。さらに、優勝候補の一角と目されていた小松島クラブ(徳島)が勝敗・得失点差でBrave(東京)と並んだものの、対戦結果によりリーグ戦敗退となった。
 トーナメント1回戦は、65歳未満の2選手がメンバーの出雲神門(島根)、全国制覇経験のあるブラジルクラブ3名がメンバーの知立(愛知)、ベテランのクラブ多賀城(宮城)、長尾すばる(香川)がそれぞれ順当に勝ち進んだ。
 2回戦は大接戦となり、シードのBraveはクラブ多賀城に1点差負け。和邇(滋賀)は1巡目の第2ゲート前の混戦を制して出雲神門を下し、能美シティー(石川)は健闘の長尾すばるを8ー7のロースコアで振り切り、だだちゃ豆キング(山形)は1点差で知立に競り勝った。
 準決勝、今大会絶好調同士のクラブ多賀城と和邇の一戦は、序盤戦を制したクラブ多賀城の逃げ切り勝ち。ベテラン同士の能美シティーと、だだちゃ豆キングは12ー11で能美シティーが辛勝。
 決勝戦、先攻の能美シティーは僅差のゲーム続きを反省したのか、序盤戦から積極的に得点を重ねていった。4巡目、後攻のクラブ多賀城が第1ゲート後方に4球を集めたところでタッチミスが出て第2ライン外にアウトボールとなってしまった。すかさず、スタートで待機していた赤7番が第1ゲートを通過して白3球をアウトボールにしたあとは一方的な展開となり、15ー5で快勝。能美シティーは第21回大会に優勝して以来、2度目の栄冠を獲得した。

 

【女子クラス】
浪速のオバチャンチーム・楽遊(大阪)が初出場初優勝

 

 女子クラスは、前回優勝のもりおか木曜クラブ(岩手)を筆頭に、前回準優勝の西海大島レディース(長崎)、第27回・第29回大会でみなみレディースのチーム名で優勝のあすなろ会(茨城)、第26回大会優勝のザ・ワカヤマ有田(和歌山)などの強豪が顔を揃え、順調にリーグ戦を突破した。
 トーナメント1回戦では、西海大島レディースとあすなろ会がいきなり対戦し、あすなろ会が快勝。好調のなでしこ(三重)は五日市レディース(広島)を破り、ベテランのひまわり(熊本)は気鋭の高崎新風会(群馬)を同点決勝戦で下した。初出場ながら快進撃の楽遊(大阪)は老練の御殿場クラブB(静岡)に大勝した。
 2回戦、もりおか木曜クラブは、なでしこに完勝。ザ・ワカヤマ有田はあすなろ会を下し、好調の楽遊は冠峠レディース(福井、第70・71回国体各第2位)に快勝した。九州対決の築上町(福岡)はひまわりを振り切った。
 準決勝、もりおか木曜クラブとザ・ワカヤマ有田の対戦は、もりおかが16ー5で大勝し、初出場同士の楽遊と築上町の対戦は楽遊が19ー13で勝ち進んだ。
 決勝、連覇の期待がかかる、もりおか木曜クラブと楽遊の対決は、中盤まで楽遊が先攻したが、終盤にもりおか木曜クラブが挽回して手に汗を握る熱戦となった。もりおか木曜クラブの最終打者は同点まで追いつく健闘を見せたが、楽遊は同点内容勝ちで逃げ切り、初出場初優勝を飾った。

 

作戦分析〜どのような作戦で戦ったか!?

「第34回全国選抜ゲートボール大会」では、序盤戦の作戦は、どのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか? 序盤戦の作戦別勝敗数データを採取し、先攻と後攻に分けて分析してみた。
 データは男女ともにリーグ戦からトーナメント戦までの83試合の序盤戦の作戦を採取した

 

【文中&表の略語】
1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール

 

【作戦名の説明】
2G2球=1G通過後に、1球が2G右前に、もう1球が2G横から後方に進む作戦


2G右前=1G通過後に2G右前に進む作戦
2G横(後ろ)=1通過後に2G右横から後方に進む作戦
2G正面=1G通過後に2G正面に進む作戦
2巡目2G正面=2巡目の1G通過後に、2G正面に進んだケース
2Gロング通過=1G通過に続き、長い距離の2G通過をねらう作戦
2Gロング通過失=1G通過後、2G通過に失敗したケース
強攻策=1G通過後に2G周辺の相手ボールへのタッチをねらう作戦
強攻策失=1G通過後、2G周辺の相手ボールへのタッチに失敗したケース


第2ラインぎわ=1G通過後に2Gと第2コーナーとの中間地点に進む作戦
2巡目第2ラインぎわ=2巡目の1G通過後に、2Gと第2コーナーとの中間地点に進んだケース
1G後方(第2コーナー)=1G通過後、1G後方、第2コーナー近くに進んだケース
第1コーナー=1G通過後に第1コーナー(スタートエリア右横のコーナー)に進む作戦
2巡目1G後方(第2コーナー)=2巡目の1G通過後に、1G後方、第2コーナー近くに進んだケース
3G周辺=1G通過後に3G周辺に進む作戦
GP周辺=1G通過後にGP周辺に進む作戦

 

【コート条件】
 広大な会場では多種のスポーツが行われているようで、天然芝の丈は低いが、根が張り出して団子状のかたまりになっている。芝生面はふかふかしていて、軽打するとボールが止まったり、コースがよれたりする。また、強打するとボールはポンポンと跳ね上がってしまう。まことに野趣溢れたコート状況で、ボールコントロールが大変難しいコートであった。

 

【ゲーム傾向】
 男女ともの僅差(きんさ)のゲームが多く、女子クラスは1点差が10、内容勝ちが2、同点決勝が4。男子クラスは1点差が13、内容勝ちが4、同点決勝が1。やはり、コート状況が大きく影響していた。

 

【男子クラスの作戦分析】
先攻チームが43勝40敗とわずかにリードするも後攻チームの強攻策が大健闘

 

 各チームともにコート状況が不安定のため、打撃したボールが考えた地点に進まず、ボールを理想どおりに配置することができなかったことがゲームの展開を大きく左右した。
 表1のとおり、先攻チームが43勝40敗とわずかにリードした。先攻が得意とする2G2球作戦でも28ゲームを15勝13敗と不本意な成績。2G右前作戦から2G正面作戦までの37ゲームも21勝16敗。長打を必要とする2Gロング通過や強攻策(表1の黒字の作戦)はわずかに3ゲームにとどまり、第2ラインぎわ作戦からゴールポール周辺作戦まで(表1の青字の作戦)の15ゲームを5勝10敗と負け越した。
 かつてはこのようなコート状況でのゲームを経験しているベテランチームが有利で、先攻を選択したチームの中では、準優勝のクラブ多賀城(宮城)が4戦全勝、優勝した能美シティー(石川)が4勝1敗と、悪条件でもひるまなかった。
 表2のとおり、後攻チームは第2ラインぎわ作戦からゴールポール周辺作戦まで(表2の青字の作戦)の48ゲームを19勝29敗と負け越した。しかし、2Gロング通過作戦から強攻策失作戦(表2の黒字の作戦)の15ゲームを9勝6敗と勝ち越し、先手をもらった2G2球作戦から2巡目2G正面作戦まで(表2の赤字の作戦)の20ゲームを12勝8敗とした。
 ちなみに後攻を選択したチームの中では、ベスト8の長尾すばる(香川)が3勝1敗と強さを発揮していた。

【女子クラスの作戦分析】
後攻チームが先手をもらったときに強さを発揮して43勝40敗と勝ち越す

 

 表3のとおり、先攻チームが40勝43敗と負け越した。
 2G2球作戦の23ゲームを16勝7敗とし、2Gロング通過作戦から強攻策(表3の黒字の作戦)までの4ゲームを3勝1敗としたが、2G右前作戦から2G正面作戦までの34ゲームが15勝19敗に終わり、第2ラインぎわ作戦から第1コーナー作戦まで(表3の青字の作戦)の22ゲームを6勝16敗と大きく負け越した。
 男子同様に、このようなコート状況でのゲームを経験しているベテランチームが有利で、先攻を選択したチームの中では、優勝の楽遊(大阪)、準優勝したもりおか木曜クラブ(岩手)がともに4戦全勝と、コート状況をまったく問題にしていなかった。
 表4のとおり、後攻チームは第2ラインぎわ作戦から第1コーナー作戦まで(表4の青字の作戦)の47ゲームを22勝25敗と負け越し、2Gロング通過作戦から強攻策失作戦(表4の黒字の作戦)の9ゲームを3勝6敗と負け越した。しかし、先手をもらった2G2球作戦から2G横(後ろ)作戦まで(表4の赤字の作戦)の27ゲームを18勝9敗とし、トータルで勝ち越した。
 ちなみに後攻を選択したチームの中では、ベスト8のなでしこ(三重)が4勝1敗と、悪条件をものともしなかった。

 

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