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2024年 ギャラリー
優勝チーム紹介
男子1部クラス 開成学園 意(東京)
最後のジュニア大会で2連覇達成!
開成学園ゲートボール部の高校2年生チームが見事V2を達成。今回、同部からは2部クラスを含めて計3チームが出場し、それぞれのチーム名を「智」「情」「意」としました。「智情意(ちじょうい)」とは新紙幣採用の渋沢栄一の教え「知識・情熱・意志を持った完き[まったき]人であれ」に由来するとのことです。
昨年同様、今大会直前に2部メンバーと一緒に長野県湯田中で4泊5日の合宿を実施し、集中練習を経て本番に臨みました。なお、メンバーは受験準備のため、今回が最後のジュニア大会となります。
「あまり練習できていなかったんですが、合宿で無理矢理調子を合わせたという感じです。V2とはいえど、自分たちのせいで崩壊している試合が多かったので反省するところが多いです。決勝戦は、相手ボールが集まったところに、ゲート通過からタッチを決めることができたので運が良かったとも言えます。最後に2連覇できてうれしいです」(須田主将・16)
2部クラス E・フォース クリアンサス(三重)
2年連続第3位チームがついに初の頂点へ!
実力日本一を決める全日本選手権大会での準優勝など他の全国大会でも活躍するメンバーが所属する伊賀市のチーム。
決勝戦では、3巡目まで接戦となりましたが、安定のタッチ力やスライドタッチなどの美技で相手ボールを丁寧に抑え込み、念願の初優勝を遂げました。主力メンバーは中学3年生で2部クラス出場は今回が最後ということもあり、優勝を目指して週3回のナイター練習を続けてきました。
「決勝戦はほぼノーミスで、これは練習でやってきたことを試合で活用できたからだと思います。最後の年に初優勝できてうれしいです」(下村主将・15)
女子1部クラス 作新フェアリーズ(栃木)
今クラス通算9回目の優勝!
作新学院高校ゲートボール部の2〜3年生チーム。
女子1部クラスは2チームの出場、しかももう1チームは同校の1年生チームでしたが、決勝戦では同部の卒業生など大勢のギャラリーが見守る中で真剣勝負が展開されました。必死に食い下がる後輩チームに対して、平日は毎日部活動という練習量の豊富さを証明するかのように安定した距離感やタッチ力で応戦し、通算9回目の優勝に輝きました。
「正直、2チームだけとわかったときは、ウーンという気持ちになりましたが、1年生チームも上手だから負けないようにがんばろうと切り換えました。リーグ戦から1年生たちはどんどん実力を上げてきて、最後の決勝戦ではどちらが勝つかギリギリの良い試合ができて本当に良かったです。今回で私は卒業となりますが、後輩たちにV2を託します」(永島主将・17)
準優勝チーム紹介
男子1部クラス 広島楓ジュニア(広島)
前回2部クラス第3位チームがくやし涙の準優勝
前回2部クラスで念願の第3位に初入賞を果たしたメンバーが初心者の友人を誘って新チームを編成し、男子1部クラスに登場。新メンバーが約3ヵ月前に合流して以来、みんなでサポートしながらほぼ毎日練習し、同時開催の全国社会人大会出場の県代表チームとも練習試合をしながら本番の感覚をつかんできました。決勝戦敗退に号泣するメンバーたち、廣戸主将(15)は声を絞り出すように「優勝したかったけど、負けちゃった。くやしいです。来年、優勝します!」とリベンジを誓ってくれました。
2部クラス 久慈来内ジュニア(岩手)
実力派が第19回大会以来、久々の準優勝
県北部に位置する久慈市の小中学生チームで、第13回大会から15回目の出場。第18回大会優勝、続く第19回大会準優勝のほか、第3位3回を誇る強豪ですが、最近は全国の舞台でなかなか実力を発揮できませんでした。今回は、第19回大会以来の準優勝、第24回大会以来の入賞を果たしました。練習は、平日の毎日、放課後に2時間、基本練習を含む内容でしっかり行っています。
「リーグ戦は第3位でギリギリでトーナメント戦に進めたので、そこからここまで勝ち上がれて良かったです」(叶城主将・11)
女子1部クラス Club A(栃木)
競技歴わずか3カ月で先輩チームと好試合を披露
作新学院高校ゲートボール部の1年生チーム。
5月に入部したときは全員が未経験者、それからわずか3カ月の猛練習により、決勝戦では同校の2〜3年生チームを相手に好試合を演じました。決勝戦後には全員の目から涙がこぼれ落ちました。
「リーグ戦の計2試合は、自分たちの力を発揮することができなくてくやしい思いをしました。みんなで気合を入れ直して臨んだ決勝戦は、先輩たちが向かってくる“圧”がすごかったです。でも、一つずつのプレイを丁寧に、みんなで協力して盛り上げながら自分たちの空気感をつくることができたので良かったです。来年は優勝を目指します!」(石井主将・15)
第3位チーム紹介
男子1部クラス M5(北海道)
前回準優勝の北海道ベアーズのメンバーに、2部クラス時代にマチルダのチーム名で準優勝したときのメンバーが加わった新チーム。「前回のリベンジを果たしたかったけど、自分たちの実力を全然出せませんでした。とくに準決勝で負けた相手は前回決勝戦で敗れた開成学園だったのでくやしいです。来年こそリベンジしたいです」(中野主将・16)
男子1部クラス 作新学院(栃木)
作新学院高校ゲートボール部の2〜3年生チームで前回に続いての第3位。「前回、先輩たちがつかんだ第3位をキープできたことには満足しています。でも、準決勝は自分たちのミスで負けてしまったので、今後は日々の練習からもっと気を配り、次は優勝目指してがんばります」(大日方主将・16)
2部クラス 開成学園 智(東京)
開成学園ゲートボール部の中学3年生チームが2部クラス初入賞。「大会前に2連覇した先輩たちと合宿を行い、そこでお互いに技術などを高められたことが良かったです。準決勝では、強い相手と聞いて、最初から負けるモードで打ち過ぎてしまったのが敗因。でも前回は全然勝てなかったので目標の入賞を達成できてうれしいです」(仲澤主将・14)
2部クラス 霧島クラブ ジュニア(鹿児島)
前回チャンピオンが今回は準決勝で惜敗。「準決勝まではほぼノーミスで来ることができたけど、最後の試合でがんばれば勝てたかもしれないのに負けてしまって心残りです。2連覇したかったです」(愛下主将・12)
注目チーム紹介
2部クラス 水都国際門球部(大阪)
中高一貫校に誕生したゲートボール部から中学生メンバーが初出場
大阪府立水都国際中学校・高等学校に昨年6月に誕生したゲートボール部の中学生チーム。
部創設のきっかけは、学校近くの公園でゲートボールを見かけた生徒たちが実際に参加してみたところ、チーム競技の面白さを知ったことにありました。
今回の出場メンバーも「最初はおじいちゃんのイメージだったけれど、実際にやってみたら、そんなことなくて元気なスポーツだったし、実際にプレイしている人たちも元気だった」「一つ一つのプレイがすごく重要で勝負を左右するところが面白い」と競技の魅力について語ってくれました。
現在は高校生も含めた15名の部員で週3回、放課後に地域の愛好者の指導を受けながら練習しているほか、地域の大会に参加したり、今年4月には三重県の大会にも遠征しました。
「今回の出場チームの中で対戦したことがあるのは、三重県の大会で出会ったE・フォースだけなので、いろんなチームと対戦して戦い方などを学びたいと思っています」(榊原礼栞主将・14)
なお、ゲートボール部ではInstagramで情報発信をしています。下記URLをクリックしてフォローを!
https://www.instagram.com/suito_gateball/
男子1部クラス 城ノ内中等教育学校(徳島)
全国高等学校選手権大会の悔しさをバネに優勝を目指す
小学生時代からプレイを続け、全国大会出場経験も持つ武田倫己主将が未経験者の友人2名を誘って初出場した昨年12月の全国高等学校選手権大会で惜しくも入賞を逃して第4位。その雪辱を今大会で果たそうと、今年1月、さらに2名の友人に声をかけて新チームを結成。以来、練習は2週間に1回のベースで、主に距離感、タッチ力の強化に力を入れてきました。
「目指すは優勝です。前回Vの開成学園(東京)や、全国高等学校選手権大会の優勝メンバーが所属するM5(北海道)あたりがライバルです。いままでのところ緊張もなく、練習の成果を発揮できているので、この調子で勝ち続けたいです」(武田主将・17)
2部クラス ざおうサマーズ(宮城)
今大会のために結成した新チームで初出場
蔵王町は、2015年に全国選抜ゲートボール大会の開催地となったことをきっかけに、ゲートボールを通して町の活力を全国に発信しようと普及にご協力をいただいている地域です。その蔵王町が今大会のために3つの小学校から希望者を募って結成したのが5〜6年生メンバーによる「ざおうサマーズ」。チーム名は、蔵王町観光PRキャラクターの「ざおうさま」と今大会開催の「夏(サマー)」にちなんだもの。6月から全員で集中特訓をして今大会に臨みました。
「今回、初めてゲートボールに挑戦しました。距離感とか難しいけれど、今回みんなで2泊3日の思い出もつくることができ、とてもいい体験になっています。目標は、第1ゲートを全員が通過することです」(小島怜梓主将・11)
男子1部クラス MJT(新潟)
2部クラスで活躍してきた2チームが合体して今クラス初登場
前回まで、2部クラスに出場していた「牧ジュニア」と「上雲寺」メンバーで編成した新チームで今クラス初登場。
メンバーは小学生時代からプレイを続けているベテラン揃いで、牧ジュニアは第27回大会で第3位に入賞している実力派。両チームとも同じ上越市で地域も近いことから、ふだんからお互いの練習場である室内コートを行き来して交流を重ね、今大会に向けて週1〜2回の合同練習をしてきました。
「今クラスはやはりレベルが高いですね。でも目指すは優勝、それと楽しくプレイできたらと思っています」(坪井祐人主将・17)
2部クラス デポルターレ出雲(島根)
今大会最年少7歳の2名が所属する平均年齢最少9.5歳チーム
島根県初のゲートボールスポーツ少年団「デポルターレ出雲ゲートボールクラブ」に所属する小学生チームで昨年に続いて2回目の出場。最年少7歳の長島瑠音選手と本田一稀選手を擁する平均年齢最少9.5歳のチームです。
前回は、スポーツ少年団結成からわずか3ヵ月で出場し、リーグ戦敗退。
現在はスポーツ少年団のメンバーも増え、小中学生15人で週1回、2時間ずつの活動のほか、大人と一緒に練習をしたり、地域や県の大会に出場して経験を積んでいます。今回の目標は1つでも多く勝つこと。
「そして、相手チームに感謝しながら、体調に気をつけて楽しめたらと思っています」(長島和馬監督)。
開会式
全国から集まったジュニアチームと社会人チームの選手たちが会場の彩の国くまがやドームで開会式に臨みました。
「おりしもパリオリンピックでは10代選手が華々しく活躍しています。ジュニアの皆さんには将来のゲートボールを担っていただくためにも、オリンピックに負けないようにがんばってほしい。また、最近では、チームビルディングの観点から社内研修にゲートボールが採用されています。社会人の皆さんもチームプレイを発揮して活躍してほしい」とあいさつをする今川啓一大会会長(日本ゲートボール連合専務理事)
熊谷市長の小林哲也 氏は、「暑いぞ熊谷で、チームプレイで力を合わせて良い成績を残し、素晴らしい思い出をつくって持ち帰るようにしてください」と来賓祝辞を述べられました
大会名誉顧問(ゲートボール振興議員連盟 会長)の船田元 氏から来賓祝辞として「暑い熊谷に負けないような暑い試合を展開してほしい」とのエールが贈られました
前回大会優勝チームによる優勝杯返還。左から、社会人の健祥会キング(徳島)、ジュニア男子1部クラスの開成学園-人(東京)、ジュニア2部クラスの霧島クラブ ジュニア(鹿児島)の各選手
選手宣誓は、ジュニア女子1部クラス代表の作新フェアリーズ(栃木)の永島千彩季選手(17)。「すべての人々に感動を与えられるようにプレイをすることを誓います」と堂々とした宣言が行われました
公開練習&組み合わせ抽選会
いよいよ明日8月3日(土)から埼玉県熊谷市で「第29回全国ジュニアゲートボール大会」と「第22回全国社会人ゲートボール大会」がスタートします。
大会前日、会場の熊谷スポーツ文化公園 彩の国くまがやドームの気温は35度!
猛暑にもかかわらず、公開練習ではジュニア選手、社会人選手ともに熱心にボールの転がりなどを確認していました。
砂入り人工芝コートはボールの転がりが速く、スパーク打撃をする際に足元からボールが転がりやすく、さらには砂が入っている箇所によってボールの転がり具合が違うので注意が必要です。
ボールの転がりを確認するジュニアプレイヤーたち
社会人プレイヤーの姿も!
今大会から大会名や主催団体・後援団体名入りのバナーを設置しました。大会スポンサー絶賛募集中!
会場には、高校生プレイヤーが主人公のゲートボール青春小説「ひとすじの光を辿れ」(新潮文庫nex)とのコラボ企画として表紙イラストのパネルがフォトスポットとして置かれました
また、全国ジュニア大会は、組み合わせ抽選会が会場内で行われ、明日のリーグ戦の組み合わせが決定しました。
全国ジュニア大会のリーグ戦の組み合わせは、こちらからご覧ください。
組み合わせ抽選会の模様
明日からの大会の模様や結果は随時、当ウェブサイトをはじめ、日本ゲートボール連合のLINE、Instagram、Facebookページ、Xなど各種SNSでもお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。
撮影/伊藤守、山村佳人