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2016年 競技結果
入賞チーム一覧
トーナメント戦の結果
リーグ戦の結果
作戦分析~どのような作戦で戦ったか!?
【はじめに】
2016年7月30日(土)・31日(日)に埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園 彩の国くまがやドーム(人工芝コート)で開催した「第21回全国ジュニアゲートボール大会」では、序盤戦の作戦は、どのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか? データは、リーグ戦からトーナメント戦まで、ジュニア男子1部クラス31ゲーム、ジュニア女子1部クラス23ゲーム、ジュニア2部クラス63ゲームの序盤戦の作戦データを取得し、先攻と後攻に分けて分析してみた。
【コート状況】
会場は雪害から改装されたくまがやドーム。人工芝も全面張り直されたが、砂が入れられ、コートはふかふかとしてところどころ傾斜がみられ、長い距離を打撃すると、ボール1個分くらい左右にずれる個所もあった。
【文中の略語】
1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール PT=通過タッチ TP=タッチ通過 LT=ロングタッチ ST=スライドタッチ WT=ダブルタッチ TT=トリプルタッチ OB=アウトボール
各作戦名の説明
【ジュニア男子1部クラスの作戦分析】
後攻チームが定番の第2ラインぎわ作戦でわずかに勝ち越す
表1のとおり、先攻チームが15勝16敗と、わずかに負け越した。先攻チームが先手を取ったのは2G右前作戦からロング2G通過作戦まで24ゲームあり、13勝11敗と勝ち越してはいるが、後手に回った第2ライン際作戦、3G周辺作戦で2勝5敗と後れを取ったことが痛かった。しかし、2G2球作戦が4勝0敗と、この先行逃げ切り戦法が人工芝に適していると考えられる。
表2のとおり、後攻チームは定番の第2ラインぎわ作戦で6勝3敗とし、この差でわずかに勝ち越したといえる。
【ジュニア女子1部クラスの作戦分析】
先攻チームの2G2球作戦が不調でわずかに負け越す
表3のとおり、先攻チームが11勝12敗と、わずかに負け越した。23ゲームのうち、先手を取ったのが2G2球作戦から2G正面作戦まで20ゲームもあり、後攻チームを圧したかに思えるが、2G2球作戦が3勝6敗に終わり、ここが後れを取った要因になる。
表4のとおり、後攻チームはわずかに勝ち越したものの、3G周辺作戦が1勝4敗と無惨な結果になり、大きく勝ち越すことはできなかった。
【ジュニア2部クラスの作戦分析】
後攻チームの第2ラインぎわ作戦が甘い位置に止まったところをねらわれ、大きく負け越す
表5のとおり、先攻チームが36勝27敗と勝ち越した。とくに2G2球作戦が22勝6敗と、ダントツの成績で、この勝ち星の差がものをいった。ただ、後手を引いた第2ラインぎわ作戦が2勝8敗、3G周辺作戦が0勝3敗と、せっかくの大差を減らしていた。
表6のとおり、後攻チームは定番の第2ラインぎわ作戦が4勝12敗と、大きく負け越したことが痛手だった。先攻チームと同様に第2ラインぎわへの打撃がアウトボールを恐れるために弱くなり、ボールが第2ラインから離れる(浮いてしまう)甘い位置に止まる。そこを相手チームからねらわれるという結果になった。