公益社団法人 日本ゲートボール連合

文部科学大臣杯 全日本ゲートボール選手権大会

2015年 ギャラリー 

入賞チームの横顔

優勝 待ちに待った優勝に「最高の気分!」 萬燈組(愛知) 

 西尾市の10~30代選手を中心としたチームで、2010年の第25回全国選抜大会ミドルクラスで準優勝している強豪。本大会は2年連続5回目の出場でベスト8止まりだったが、ついに念願の優勝を手にした。勝因はひとえに練習量。毎週土・日曜日のほか、大会直前には岐阜県に遠征し、第3位となったフェニックス京都、強豪の大垣心友会(岐阜)と天然芝コートで試合形式の練習を行って今大会に臨んだという。決勝戦では再逆転の末に22-7で完勝した。

「タイトルを取るまで長かった! いまは最高の気分です! リーグ戦からピリピリした試合続きで、楽な試合は1試合もなかった。それが緊張感の持続につながり、優勝できたのかもしれません。来年は2連覇を目指します!」

準優勝 楽しいプレーを心がけて3回目の準優勝! 小松島(徳島) 

 小松市の5~94歳の28人が所属する全世代型クラブから10~70代の幅広い世代のメンバーで編成。3年連続11回目の出場で、過去には第12回と第13回大会で準優勝しており、今大会が3回目の準優勝となった。

「本大会ではこのところ不調続きだったので、ここまでこれてよかったです。チームワークを大切にし、楽しいプレーを心がけたことが準優勝につながりました。来年は、ジュニア選手とともに全日本世代交流大会に出場し、子どもたちに経験を積ませてあげたいと思っています」

第3位 10代選手2人が大活躍! 群馬Gリーグ(群馬)

 6年連続出場で、第26回大会で第3位入賞し、今年の第32回全日本世代交流大会でも準優勝している、いまもっとも波に乗っているチーム。10代選手2人を含むメンバーは、県内の約120人の愛好者で組織する強化クラブ「Gリーグ」に所属し、年間リーグ戦などで腕を磨いている。

「入賞できたのは若手2人が活躍してくれたおかげです。ふだんは毎週土・日曜日に、Gリーグの仲間で、距離感や、ラインぎわのプレーなどの小技に重点を置いて練習をしています。来年は、まずは全日本世代交流大会出場を目指してがんばります」

第3位 いつも通りの伸び伸びプレーで初入賞 フェニックス京都(京都) 

 全国ジュニア大会での優勝経験を持つ20代中心のチームで、本大会は3回目の出場にして初の第3位入賞を果たした(前回大会は「山科スバル」のチーム名でベスト8)。

「大会直前、岐阜県に遠征して、優勝した萬燈組(愛知)と大垣心友会(岐阜)と練習できたことが自信につながりました。決勝戦で萬燈組と対戦したかったけど……残念です。今大会は、みんなの調子がよくて、いつも通りに伸び伸びとプレーできたことが勝因。過去2回ともベスト8で、なかなか上位に行けず、そろそろ結果を出したいと思っていたので、目標は達成できたかなと思います。次回は、ワンランク上の決勝戦の舞台に立ちたいです!」

注目チーム&選手紹介

作新学院の現役高校生が卒業生と一緒に出場! 作新学院(栃木)

 全国ジュニア大会での入賞多数の常連チーム、作新学院高校ゲートボール部の現役5人と、昨年度卒業生2人による、平均年齢17歳の最年少チーム。週2回、高校のコートに集まって練習を重ねてきた。練習では、ロングタッチなどの大技よりも、通過タッチを丁寧にセットする練習などに力を入れてきたという。

「今大会ははじめてですが、ジュニア大会と比べて、ミスを取り返すのが難しく、すぐに敗戦につながってしまうコワサがあり、技術・作戦、そして精神的にも厳しさを感じています。なので、1球1球を大切に、1試合ずつ集中してプレーして、できたら2次リーグ戦に進出できたらいいなと思っています」

地元開催はプレッシャーとの戦い KURE(広島)

 呉市と東広島市の20代選手を中心としたチームで本大会は初出場。全国ジュニア大会準優勝の経験も持つ東広島ジュニアのメンバーなど、20代ながらゲートボール歴10年以上のベテラン選手が揃う。大学生や社会人で忙しい中、土・日曜日の休日など月2回、呉市のコートに集まって練習をしてきた。1次リーグ戦では、優勝候補のフレンドスポーツ(鹿児島)を追い詰めるが、最後に逆転され、1点差の惜敗となった。

「地元開催ということで選手宣誓をしたり、会場の観戦者やスタッフの皆さんが声をかけてくれる分、やはりプレッシャーを感じています。それをなんとかはねつけて、トーナメント戦に進出したいです」

今大会唯一の女性チーム 苫小牧スマイル(北海道) 

 全国選抜大会ミドルレディースクラスで、2009年の第24回大会から4年連続で第3位に入賞している女性チーム、本大会は初出場。このメンバーで誰一人替わることなく、20年もの長きにわたってプレーを続けてきた。よって、チームワークには絶対的な自信を持つ。

「女性同士、長い付き合いで何でも本音で言い合えることが強み。仕事が忙しいメンバーもいますが、毎日午前中に雨が降らない限りは打ち込みの練習をしています。そうして、フォームをしっかり固めて、大会では1球1球を大切に打つように心がけています。今大会は初出場ですが、レベルが高いので、逆に気楽な気持ちで臨めています。大会前は1勝するのも無理かなあなんて話していたのに、思いがけずに1勝できてうれしいです。できたら、もう1つ勝って2次リーグ戦に進みたいです」

日本一練習をしている小学生中心のチーム 青友会(福岡) 

 兄弟の山本悠太選手(9番、12歳)と沙千弥選手(5番、11歳)、兄弟の友人の真山流司選手(1番、12歳)と城 陸(左から3人目、12歳)、そして山本兄弟のお父さんの大輔選手(7番、32歳)、田端梨央選手(3番、27歳)という10~30代で編成されたチーム。

 幼少の頃からプレーを続けている大輔主将が子どもたちに声を掛けてチームを結成し、2012年の第28回大会に初出場、トーナメント戦に進むも2回戦敗退。前回も、トーナメント1回戦で敗退となった。

「毎週日曜日に大会に出場し、平日は夜間7~9時まで基礎練習に励んでいます。今大会のために、1カ月前には強豪チームが集う鹿児島県に遠征に出かけて腕を磨きました。たぶん、自分たちが日本で一番練習をしているチームなんじゃないかな。おかげで、前回に比べて子どもたちにも安定感が増しました。いつも通りのプレーをして、結成3年でおこがましいですけど、最終的にはメダルを取りたいです」(大輔主将)

 子どもたちも「練習は全然飽きない」「昨年よりタッチ力が上がった」と声を揃える。そして、山本兄弟の将来の目標は「お父さんを超える選手になりたい!」。

平均年齢76歳の大会最高齢チーム 伊賀上野東部(三重) 

 チーム結成20年、ベテラン選手が集う伊賀市上野東部地区の選抜チーム。本大会へは、選手個々としては「伊賀オールズ」や「伊賀」などのチーム名での出場経験を持つが、チームとしては本大会初出場。毎日、朝6時半から1時間の練習を欠かさないという。

「毎日のゲートボールのおかげで健康で長生きさせていただいています。最近は、技術・作戦が上手な若いチームが増えていますが、20年間、同じメンバーでコツコツとやってきた成果を披露して、まずは1勝をしたいと思っています」

最年少7歳選手が“要”とするチーム 湘南さがさき(神奈川) 

 最年少7歳の和田悠誠くん(右写真)は、満を持して1次リーグ戦の最終試合に初登場。大人顔負けのプレーを披露して、お父さんの智亮選手をはじめとするチームメイトに「ナイスショット!」「ガンバ!」などと檄を飛ばしていた。お母さんのお腹にいた頃からゲートボール場に通っていたという悠誠くんだが、大会に出場するなど本格的にプレーをはじめたのは3~4年前から。いまも、週1回は練習に参加し、全国大会も2014年と2015年の全日本世代交流大会に続いて、今大会が3回目の出場。「ゲートボールで楽しいのは他のボールに当てられたとき。目標は日本一の選手になることです」という悠誠くんだ。チームは、悠誠くんのがんばりもあって、2次リーグ戦に駒を進めた。

「とにかく、悠誠が楽しくプレーできるような試合をするのがチームの目標。2次リーグ戦も、悠誠が試合に登場できるかどうかは大人たちにかかっているのでがんばります!」

開会式

いよいよ開会式がスタート!
 ただいま2連覇中の佐多キング(鹿児島)と、全国の都道府県予選会を勝ち抜いた48チーム・297名(男子251名、女子46名)が開会式に臨みました。

秋晴れの中で行われた開会式

前回大会優勝の佐多キング(鹿児島)から小野清子会長へ優勝返還

小野清子大会会長によるあいさつ。「勝っても負けても、とにかく楽しくプレーしましょう!」と参加選手にエールを贈る

広島県知事・湯崎英彦氏の祝辞を代読する広島県環境県民局長・森永智絵氏

広島市長・松井一實氏の祝辞を代読する広島市市民局長の谷本睦志氏

開催地の広島県代表、KUREチームの森島佑騎選手(20歳)が「正々堂々とプレーすることを誓います!」と堂々の選手宣誓を行った

会場の模様

 いよいよ明日10月24日(土)~25日(日)、文部科学大臣杯第31回全日本ゲートボール選手権大会が広島県広島市の広島広域公園 第一球技場で開幕します! 本大会は、年齢・性別不問の各都道府県チームと、前回のチャンピオンチームにより、予選を2次リーグ戦まで設けて行う真のチャンピオンシップ大会です。

 会場は天然芝コート。見た目より芝は軽めでボールの転がりは速く、傾斜はあるものの、まっすぐ進むと、選手たちにも好評。技術力がカギを握る試合も多くなりそうです。

会場の広島広域公園 第一球技場。ラグビー・サッカーの競技場として多くのイベントに使われている。また、隣接の陸上競技場はJリーグのサンフレッチェ広島の本拠地となっている

天然芝は毛足が短めだが、スパーク打撃時はややボールが沈む

会場内は明日からのゲームに備えて練習をするチームでいっぱい。優勝候補チームの姿も!

ジュニア選手の姿も多く見受けられた

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