公益社団法人 日本ゲートボール連合

その他大会

2025.09.01

【海外大会レポート】中国「第15回全国競技会ゲートボール選手権大会」 

発展する中国ゲートボール事情をWGU役員が視察

8月22日(金)〜27日(水)の6日間、中国・深圳市の深圳ユニバーシアードセンター競技場で「第15回全国競技会ゲートボール選手権大会」が開催され、世界ゲートボール連合(WGU)役員が視察に訪れました。

 

全国競技会は4年に一度、中国全土のスポーツ競技が一堂に会する国内最大規模の競技会で、今回はじめてゲートボール競技が採用されました。

 

今大会は、日本の国スポにあたる大会形式で、各省・市の代表チームによる対戦。国内30の省と市の予選を勝ち抜いたチームに、香港・マカオからのチームを加えた計458名が参加しました。

 

始球式

昨年12月開催のアジア選手権大会の開催地・浙江省からの応援団

競技は以下の6カテゴリーで実施しました。
・男女混合5人制Aグループ(男子61~70歳/女子56~70歳)
・男女混合5人制Bグループ(男子19~60歳/女子19~55歳)
・男女混合5人制Cグループ(12~18歳)
・男子ダブルス戦
・女子ダブルス戦
・シングル戦

 

会場の人工芝10 コートでは、世界選手権やアジア選手権大会常連の精鋭チームが白熱した試合を展開。応援団も遠方から駆けつけ、声援で会場を盛り上げました。

日本大会と異なる注目ポイント

○公式大会初! 「10秒計測表示システム」を採用
打者は10秒以内に打撃しなければならないルールに対応し、公式大会で初めてとなる「10秒計測表示システム」が各コートに導入されていました。

試合中の10秒計測表示システム

○中国のユニークなスティック
中国では独自ルールに基づき、ヘッドのフェイス面にロフト(傾斜角度)があるタイプや、中空構造のスティックが認められており、今大会でも多くの選手が使用していました。

○中国審判員の高いレベル
若い審判員が多く、機敏な動作や素早い判定が目立ちました。日頃からの鍛錬が表れており、試合展開に好影響を与えていました。

今大会の審判団

○中国独自ルール〜「上がり」後、再度スタート
「上がり」が成立しても競技時間内であれば再度スタートから競技を続行できる独自ルールが適用。チーム合計点が25点を超える試合も多く見られ、より攻撃的な戦略が展開されていました。

 

○大会日程に「シエスタ」を導入
猛暑の深圳市での開催にあたり、健康管理を考慮して特別な競技スケジュールが採用されました。
・午前8時〜10時:競技
・午後まで休養(宿舎で昼食・休憩)
・午後16時〜18時:競技再開

大会結果

最終的には河南省が金メダル2つを獲得し、総合1位に輝きました。

今大会は、初めて全国競技会にゲートボールが採用された記念すべき機会となりました。日本との競技環境やルールの違いも多く見られ、今後の国内大会にも参考となるトピックが多数確認できました。

↓ジュニアチームの競技シーン動画。高い打撃力を披露

📷 写真・映像・文:世界ゲートボール連合 理事長 今川啓一

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