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ニュース

2022.09.22

世代交流

【第39回全日本世代交流ゲートボール大会】作戦分析〜どのような作戦で戦ったか!?

出雲健康公園 出雲ドームの屋内人工芝コートで開催された内閣総理大臣杯 第39回全日本世代交流ゲートボール大会では、序盤戦の作戦は、先攻と後攻ではどのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか?
リーグ戦からトーナメント戦までの62試合の序盤戦の作戦を採取し、先攻と後攻に分け、作戦別に勝敗数データを出して分析した。

 

会場の人工芝コートは滑りやすく、スパーク打撃の際に自球を踏み損なって滑るケースが見られた

優勝したわいわいキング(鹿児島)は先攻が2ゲーム、後攻が5ゲームで7戦全勝と後攻で多く勝ち数を上げた

作戦名の説明

○主に先攻チームの作戦
2G2球=第1ゲート通過後に、1球が第2ゲート右前に、もう1球が第2ゲート横から後方に進む作戦
2G右前=第1ゲート通過後に第2ゲート右前に進む作戦
2G横(後ろ)=第1ゲート通過後に第2ゲート右横から後方に進む作戦
2G正面=第1ゲート通過後に第2ゲート正面に進む作戦
2巡目2G右前=2巡目の第1ゲート通過後に、第2ゲート右前に進んだケース

 

▽先攻チーム、後攻チームともに使う作戦
2Gロング通過=第1ゲート通過に続き、長い距離の第2ゲート通過をねらう作戦

2Gロング通過失=第1ゲート通過後、第2ゲート通過に失敗したケース
強攻策=第1ゲート通過後に第2ゲート周辺の相手ボールへのタッチをねらう作戦
強攻策失=第1ゲート通過後、第2ゲート周辺の相手ボールへのタッチに失敗したケース

 

●主に後攻チームの作戦
第2ラインぎわ=第1ゲート通過後に第2ゲートと第2コーナーとの中間地点に進む作戦
第2ラインぎわ浮き=第1ゲート通過後に第2ゲートと第2コーナーとの中間地点に進むも第2ラインから離れてしまったケース
3G周辺=第1ゲート通過後に第3ゲート周辺に進む作戦
1G後方(第2コーナー)=第1ゲート通過後に、第1ゲート後方、第2コーナー近くに進んだケース
2巡目第2ラインぎわ=2巡目の第1ゲート通過後に、第2ゲートと第2コーナーとの中間地点に進んだケース
2巡目1G後方(第2コーナー)=2巡目の第1ゲート通過後に、第2コーナーに進んだケース

先攻チームが29勝32敗1分とわずかに負け越す。後攻チームは攻めて勝ち越す

会場の人工芝コートは2年前に張り替えられたとのことだったが、コート面はフカフカとして柔らかかったが、ボールコントロールに問題はなく、打撃したボールはほぼ真っ直ぐに進んだ。ただし、スパーク打撃の際に自球を踏み損なって滑るケースが見られた。

 

表1のとおり、先攻チームが29勝32敗1分とわずかに負け越した。
赤字部分が主な先攻チームの作戦だが、2G2球作戦から2G正面作戦の46ゲームを24勝22敗としたが、2G2球作戦の29ゲームを16勝13敗、2G右前作戦の14ゲームを6勝8敗と勝ち星を伸ばせなかったことが痛い。2G横(後ろ)作戦と2G正面作戦の3ゲームを2勝1敗と勝ち越したが、全体的にはプラスにはならなかった。
長打を必要とする2Gロング通過作戦(黒字部分)は失敗も含めてわずかに6ゲームで1勝5敗の成績。強攻策は選択しなかったこともは誤算だった。
第2ラインぎわ作戦(青字の部分)、3G周辺作戦、2巡目1G後方作戦も10ゲームで4勝5敗1分と、なんとか踏みとどまった。

 

表2のとおり、後攻チームは第2ラインぎわ作戦からGP周辺作戦(青字部分)までの23ゲームを10勝13敗と負け越したが、2Gロング通過作戦から強攻策失の作戦(黒字部分)までの21ゲームを12勝9敗にして補った。
先手をもらった2G2球作戦から2G横(後ろ)作戦(赤字の部分)までの18ゲームを10勝7敗1分とし、2G2球作戦で攻めに出て勝ち越すことができた。

 

ちなみに、優勝したわいわいキング(鹿児島)は先攻が2ゲーム、後攻が5ゲームで7戦全勝と、圧倒的に後攻に回ることが多く、かつ勝ち数を上げていた。準優勝の伯耆ストームズ(鳥取)は先攻が4ゲーム(3勝1敗)、後攻が2ゲーム(2勝)と、先攻を選択して勝ち数を上げた。

作戦分析・文/高橋隆輔(スポーツライター)
撮影/伊藤 守

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