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【笹川良一杯第29回全国選抜ゲートボール大会】

作戦分析~ミドルとミドルレディースクラスはどのような作戦で戦ったか!?

【はじめに】
 5月17日(土)~18日(日)に東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場・補助競技場の人工芝コートで開催された笹川良一杯第29回全国選抜ゲートボール大会では、序盤戦の作戦は、どのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか?
 ミドルクラス(全83試合)と、ミドルレディースクラス(全83試合)について、予選リーグ戦から決勝トーナメント戦まで序盤戦の作戦データを採取し、先攻と後攻に分けて分析してみた。

【文中の略語】
1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール PT=通過タッチ TP=タッチ通過 LT=ロングタッチ ST=スライドタッチ WT=ダブルタッチ TT=トリプルタッチ OB=アウトボール

【各作戦名の説明】

【ミドルクラス】
後攻チームが1G後方作戦のスライドタッチ戦法、付け球戦法などにより驚異的な勝率を得る!

 屋外の人工芝コートを使用したが、コートの特長としてグラウンドの左右の辺に向かって傾斜があり、短距離の場合は弱く打つと左右いずれかに曲がり、長距離の場合は打撃の強弱に関係なく左右いずれかに曲がる傾向があった。
 対戦成績は、表1のように、先攻チームが36勝47敗と大きく負け越した。前述のコート状況から、タッチプレーなどの小技にミスが出て、得意とするはずの2G右前作戦で19勝20敗、2G2球作戦で6勝8敗と勝ち星が伸びず、結果的に負け越す原因となった。
 その反対に、表2のように、後攻チームは結果を恐れず積極的な攻めに活路を見いだし、第2ラインぎわ作戦こそ9勝11敗に終わったが、1G後方作戦のスライドタッチ戦法、付け球戦法などにより8勝1敗という驚異的な勝率を得た。
【ミドルレディースクラス】
先攻チームが第2ゲート周辺の作戦で41勝27敗という好成績を収める!

 ミドルレディースクラスの場合は、ミドルクラスとはまったく逆の結果になり、先攻チームが49勝34敗と大きく勝ち越した(表3参照)。コートの特長をつかみ、短距離でも強めに打つというボールコントロールの調整を心がけ、第2ゲート周辺の作戦(2G右前、2G2球、2G正面作戦)で41勝27敗という好成績を収めた。
 後攻チームは、表4のように、第2ラインぎわ作戦が14勝23敗と勝率を落としたことが痛く、傾斜のために第2ラインぎわにボールを進められないところを先攻チームに攻められた。