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【内閣総理大臣杯第31回全日本世代交流ゲートボール大会】

作戦分析~どのような作戦で戦ったか!?

【はじめに】
 
2014年8月6日(水)・7日(木)に埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園 陸上競技場で開催された「内閣総理大臣杯第31回全日本世代交流ゲートボール大会」では、序盤戦の作戦は、どのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか? 69試合の序盤戦の作戦データを採取し、先攻と後攻に分けて分析してみた。
 なお、コート条件は、陸上競技場のフィールド(天然芝)が使用されたが、フィールドは水はけをよくするために縦の線が高く、左右に傾斜があった。芝生は短く刈られていたが、ふかふかして葉が固くボールの転がりにブレーキがかかり、ボールを強く打たないと距離が伸びず、軽く打つとボールが左右に曲がったり、転がらなかった。

【文中の略語】
1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール PT=通過タッチ TP=タッチ通過 LT=ロングタッチ ST=スライドタッチ WT=ダブルタッチ TT=トリプルタッチ OB=アウトボール

【各作戦名の説明】

【先攻チームの作戦】
コート条件により2G正面に止まってしまい、後攻チームに攻められる!
 表1のように、先攻チームの赤ボールが先に第2ゲート周辺に進んだケースは47ゲームあった【表1の2G右前、2G正面、2G2球、2G横(後ろ)の合計数】。
 通常なら、2G右前に進むはずが、ボールの転がりにブレーキがかかるために2G正面に止まってしまったケースが16ゲームもあり、そこを後攻チームに攻められ7勝9敗となった【表1の2G正面の欄を参照】。
 なお、表1の「GP/2G」というゲームは、完全な打ち損ないで、赤ボールがゴールポールと第2ゲートの間に止まったケースである。

【後攻チームの作戦】
予想外の第3コーナー作戦が好成績をあげる!
 表2のように、後攻チームが先に第2ゲート周辺に進んだケースは20ゲームで12勝8敗となり、トータルで先攻チームに勝ち越す結果になった【表2の2G2球、2G正面、2G右前、2G横(後ろ)の合計数】。
 また、後攻チームの定番ともいえる第2ラインぎわ作戦よりも、第3コーナー作戦のほうが多く選択されているというめずらしいケースになった。これは先攻チームのボールが第2ゲート正面に止まっているために、後攻チームがタッチをねらいつつ、第3コーナー近くに進んだ結果である。そして、この地点からスライドタッチや、付け球戦術で11勝5敗の好成績をあげた【表2の第3コーナー作戦の欄を参照)。
 それに反して、強攻策のケースが少ないのは、コート条件が厳しく、タッチよりもボール配置のほうに重きを置いた結果と予想される。
決勝戦、メンバーに指示を出す、優勝した佐多キング(鹿児島)の今針山涼平主将(22歳) 決勝戦で好プレーするも、惜しくも準優勝に散った小松島B(徳島)の丸野敦史選手(33歳)