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【第16回全国社会人ゲートボール大会】

作戦分析~どのような作戦で戦ったか!?

【はじめに】
 
2014年8月30日(土)・31日(日)に山口県山口市の山口きらら博記念公園多目的ドーム(人工芝コート)で開催された「第16回全国社会人ゲートボール大会」では、序盤戦の作戦は、どのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか? 75試合の序盤戦の作戦データを採取し、先攻と後攻に分けて分析してみた。
 なお、会場の人工芝は砂がまかれていたが、じゅうたんのようにきめが細かく、ボールの転がりが速く、ボールを止めるというコントロールが難しかった。また、微妙な傾斜があるため、短い距離を弱めに打つと、ボールが曲がってしまう箇所があった。
 そのうえ、スパーク打撃で慎重に自球を踏みつけないと、ボールが足下で移動してしまい、反則になることが多かった。

【文中の略語】
1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール PT=通過タッチ TP=タッチ通過 LT=ロングタッチ ST=スライドタッチ WT=ダブルタッチ TT=トリプルタッチ OB=アウトボール

【各作戦名の説明】

【先攻チームの作戦】
後攻チームに攻められ、大きく負け越す!

 予選リーグ戦から決勝戦まで75ゲームのうち、表1のように、先攻チームの赤ボールが先に第2ゲート周辺に進んだケース(2G右前、2G2球、2G横、2G正面、2G左前の合計ゲーム数)は59ゲームあり、かなりの高率であった。
 しかし、ボールが素直にまっすぐと転がるために、LTが思うように決まり、後攻チームに攻められて26勝49敗と大きく負け越す結果に終わった。

【後攻チームの作戦】
高速コートにより、第3コーナー作戦と強攻策で大きく勝ち越す!

 
高速コートということで、表2のように、後攻チームの定番ともいえる第2ラインぎわ作戦(11ゲーム)よりも第3コーナー作戦(21ゲーム)のほうが多く選択されているというケースになった。
 これは先攻チームの赤ボールが第2ゲート右前、あるいは正面に止まっているために、後攻チームが赤ボールへのタッチをねらいつつ、第3コーナー近くに進んだ結果である。そして、この地点からSTや、付け球戦術で12勝9敗と、まずまずの成績をおさめた。
 また、強攻策で8勝1敗という好成績をあげ、これが大きく勝ち越す要因になった。
2回目の優勝を決めた水明荘(徳島) 5回目の優勝ならず、準優勝に終わった札幌市役所GB同好会(北海道)