【第11回世界ゲートボール選手権大会】参加国・地域紹介①
スイス、ユーロ混成、ロシア、オーストラリア
初出場! スイス スイスからは、「チーム・スイス」の1チームが出場。 スイスのゲートボールは、2009年にオーストラリアのプレーヤーがスイスのクロッケークラブでゲートボールのデモンストレーションを行ったことをきっかけにはじまり、2010年の前回大会(中国上海市)を代表のデイビッド・アンダーヒル氏が視察。2013年にはヨーロッパ初のゲートボールイベントがジュネーブで開催され、日本を含む6カ国からプレーヤーが参加した。 「チーム・スイス」は、アンダーヒル夫妻を含む3組の夫妻によるチーム。今年初めの結成以来、週2回、まっすぐにボールを打ち、スパーク打撃をする練習を重ねてきた。そして今年4月にはアンダーヒル氏が会場の新潟市陸上競技場を視察するために来日、続く8月にはイギリスで初開催されたゲートボール普及イベントにもチームで参加し、経験を積んできた。 今大会の目標は、それらの練習・経験の成果を発揮し、すべてのゲームで最少5得点をあげること、レベルの高いゲームを観戦すること、そして世界の仲間とコミュニケーションを図ることである。さらに、チームで検討を重ねて決定したユニフォームにも注目してほしいという。 |
初出場の「チーム・スイス」 |
初出場! ユーロ混成 ベルギー、フランス、イギリス、イタリア、ルクセンブルグのヨーロッパ各国のプレーヤーによる「チーム・ヨーロッパ」が初出場。 ヨーロッパのゲートボールは、クロッケー愛好者を中心に広がりつつあり、2012年にはベルギー初のゲートボールレッスン、今年6月にはフランス初のゲートボール講習会、続く8月にはイギリス初のゲートボール普及イベントが開催されている。 「チーム・ヨーロッパ」は、ヨーロッパのスポーツクラブや学校へのスポーツ振興を目的に2006年に誕生したマルチスポーツ組織「EUROPEAN EN SPORT」のメンバーによって、今大会のために結成された。クロッケーの国際チャンピオンでもある主将のベルナルド・タイス氏をはじめ、各種クロッケー大会で活躍するメンバーが揃う。今年4月のチーム誕生以来、ベルギーとフランスで、とくに戦術に重点を置いて練習を重ねてきた。さらに、今大会直前には、愛知県名古屋市で合宿を行い、名古屋近辺のチームとゲームを通して調整を図る予定となっている。 今大会は、初出場ということで、今後のヨーロッパチームの模範となれるよう、大会を通して実証するとともに、他の国・地域のチームと友好関係を構築したいと願っている。 |
ヨーロッパ各国のプレーヤーで編成された「チーム・ヨーロッパ」 |
10〜30代の男子チームで3回目の挑戦! ロシア連邦 2006年の第9回大会、2010年の前回大会に続いて3回目の出場となるロシア連邦からは、「サハリン」の1チームが出場。 前回大会同様、サハリンのスパルタク体育学校の学生が中心で、10〜30代の若い男子チーム。前回大会では予選リーグ戦1勝2敗の成績。 サハリンのゲートボールは、2000年に日本ゲートボール連合が中心となって普及がはじまったが、出場メンバー3人は、その当初からプレーを続けているプレーヤー。また、チーム最年少15歳のプレーヤーは、7歳のときに第9回大会(韓国済州道)に出場している。 毎週末、地元のスパルタクスタジアムで練習を重ねてきた。今大会の目標は、ゲートボール発祥の地・日本での大会を通して、新しい経験をするとともに、未知の仲間とのコミュニケーションである。 |
練習場のスパルタクスタジアムにて、今大会に出場する「サハリン」 |
国内大会トップ3が出場! オーストラリア 1998年の第7回大会(アメリカ・ハワイ)から5大会連続出場となるオーストラリアからは3チームが出場。 出場チームは、2013オーストラリア選手権大会のトップ3チーム。「キャンベラ」と、「サウスポート」は本大会への出場経験があり、チームとしては初出場となる「タンボリーン・マウンテン・ラプターズ」も本大会への出場経験を持つメンバーが揃う。これら3チームのメンバーには、ティーンエイジャーから70〜80代まで幅広い年代のプレーヤーが含まれているのが特徴。また、オーストラリアとして初めて審判団を派遣する本大会となる。 注目チームは、2006年の第9回大会から3大会連続出場、30〜40代のプレーヤーで編成された「キャンベラ」。1人のゲートボールプレーヤーが友人たちに声を掛けて、2005年にチーム誕生。2009年と2013年のオーストラリア選手権大会で優勝している。メンバーは、ゲートボールをはじめる前からの友人であるため、チームワークが抜群で、相手チームに圧力をかける戦略的な戦い方をするのが特徴。今大会のために、少なくとも週1回、打撃練習とゲーム形式での練習をクロッケーコートで行ってきたほか、今大会の会場を想定し、サッカー場の天然芝コートで、毛足の長い天然芝に慣れるための練習を重ねてきた。 「今大会の目標は、実力を最大限に発揮して、予選リーグ戦を突破すること。また、様々な国・地域の未知のチームとのプレーを楽しみたい」と語っている。 |
前回大会に出場したときの「キャンベラ」 |