【第11回世界ゲートボール選手権大会】参加国・地域紹介②
アメリカ合衆国、カナダ、ブラジル、パラグアイ、ペルー、ウルグアイ
第7回大会で第3位入賞! アメリカ合衆国 アメリカ合衆国からは、「ロサンゼルス」の1チームが出場。 「ロサンゼルス」は、南カリフォルニアゲートボール協会に所属する60〜90代の日系人チーム。98年の第7回大会(アメリカ・ハワイ)に「デイゴB」のチーム名で初出場して第3位の快挙に輝いたが、その後の第8〜10回大会では予選敗退に終わっている。毎年のようにカナダで開催される大会に参加しているほか、今年6月には「アメリカ・カナダ・日本 3カ国国際交流ゲートボール大会」を主催し、海外チームと交流している。また、最近では、地元のクロッケークラブと交流し、ゲートボール普及にも努めている。 「今大会は日本ゲートボール連合設立30周年の記念大会でもあるので、プレーを楽しみ、良い思い出としたい」と語っている。 |
今年3月、地元のクロッケーイベントでゲートボールのデモンストレーションを行ったときの南カリフォルニアゲートボール協会の皆さん |
初出場メンバー中心で挑戦! カナダ 2002年の第8回大会(日本・富山県)以来の出場となるカナダからは、「カナダ」の1チームが出場。 「カナダ」は40〜70代の日系人チーム、今大会出場のために今年5月にチームを結成し、個人練習のほか、月2回、全員揃っての練習を行ってきた。 今大会の抱負は、「世界大会に初めて参加するプレーヤーが6人中、5人もいるので、今大会は勉強のつもりで出場する。仲良く、明るいプレーを心がけ、1ゲームでも勝てたら」と、控えめだ。 |
今年6月にアメリカで開催された「アメリカ・カナダ・日本 3カ国国際交流ゲートボール大会」でプレーするカナダの皆さん |
今大会制覇を目標に結成した「ブラジル11」に注目! ブラジル 1988年、地元サンパウロ開催の第3回大会で優勝しているブラジルからは、日本とともに今大会最多の16チームが出場。 出場チームは、ブラジルゲートボール連合の地方支部から優先招聘した6チームと、選抜大会で決定した8チーム、過去数年の大会から優秀な成績を残している2チームである。70代中心の日系人チームが多いが、優秀な成績を残している2チームは20代チームである。 注目チームは「ブラジル11」。サンパウロ州カウカイア市の若手チームから精鋭プレーヤーを集め、今大会制覇を目指して約1年前に再編成したチーム。2013年にブラジルで開催された南米選手権大会・壮年組で優勝し、今年の全伯選抜ゲートボール選手権大会・壮年の部でも優勝。メンバーは学生や社会人のため、週末に開催される大会で腕を磨いている。守りを中心に堅実な作戦を展開し、チームの調和を大切にしている。目標はもちろん優勝で、ライバルは日本と中国という。 「ふだんは対戦できない海外チームとのゲームを楽しみにしている。また、勝敗だけでなく親善交流にも努めたい」と抱負を語っている。 |
2013年の第15回南米選手権大会・壮年組で優勝したときの「カウカイアA」(ブラジル11) |
大和魂で上位入賞を目指す! パラグアイ パラグアイからは3チームが出場。日系人のシニアプレーヤーが中心で、女性が多く、国際大会出場経験を持つプレーヤーが過半数を占める。 出場チームは、パラグアイゲートボール協会の会員に呼びかけて参加希望者でチーム編成をしたが、近くて50km前後、遠くは300km以上も離れた地域からの混成チームのため、チームメンバーが集まっての練習はほとんどできなかった。そのため、団結力や作戦力に課題が残るが、一歩一歩進出して上位入賞を目指す。 「出場メンバーのほとんどは日本からパラグアイに移住して55〜60年が経過しているが、故郷・日本の文化を大切に、大和魂、なでしこジャパンの気持ちでゲームに挑みたい。そして、そんな善戦ぶりを土産話として抱えて帰国したい」と意欲十分である。 |
前回大会に出場したときのパラグアイチーム |
第8回大会以来の登場! ペルー ペルーからは、「ペルー・アエル」の1チームが出場。ペルーとしては、2002年の第8回大会(日本・富山県)以来の出場となる。 ペルーのゲートボールは、日系人中心で、70歳以上が80%を占めるが、最近では30代の若い世代が参加するようになっている。 「ペルー・アエル」は、50〜80代の日系人チーム。2年ごとに開催される南米選手権大会や、ブラジル・パラグアイ・アルゼンチン・ペルーで開催される日系人大会に出場して経験を積んできた。 |
2003年に首都リマ市で実施された競技規則・審判講習会より、ペルーゲートボール協会の皆さん |
大会を楽しみたい! ウルグアイ ウルグアイからは、「ウルグアイ」の1チームが出場。 ウルグアイのゲートボールは、日系人のシニアプレーヤーが中心だが、現地のウルグアイ人も参加するようになり、いまではウルグアイ人チームのほうが実力を伸ばしているという。 「ウルグアイ」は、60〜70代の日系人中心のチーム。週1回、3〜4時間の練習をともに楽しんでいる気心の知れたメンバーである。攻撃タイプのチームで、アルゼンチンで開催される大会に時々参加しており、優勝したこともある。 「今大会には、上手な現地のウルグアイ人は出場しないので、とにかくゲームを楽しむことに集中したい」という。 |