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【第11回世界ゲートボール選手権大会】

入賞チームの笑顔を紹介!

優勝 山西臨汾代表隊(中華人民共和国)
日本の上昇気流をワンサイドゲームで破って初優勝!

 中国北部に位置する山西省臨汾市の選抜チームで、20~50代メンバーが揃う。10年前のチーム結成以来、2010年に中国・上海市で開催された前回大会ベスト8、2012年の第6回アジア選手権大会(マカオ)準優勝、中国国内でも2013年中国全国大会優勝の実績を持つ。
 決勝戦では、先攻の上昇気流の赤1番が第2ゲート右前に進み、赤3番が第3ライン中間点近くに受け球に入ったのに対して、後攻の山西臨汾代表隊は白2番から白8番まで第1ゲート通過を見送った。赤7番、赤9番が第1ゲート通過に失敗したあと、白10番は第1ゲートを通過し、第1ゲート後方に進む。2巡目、赤1番は第2ゲートを通過し、赤3番にタッチしてラインぎわに送り、赤3番が第2ゲート方向に向かうスライドタッチ用の受け球に入る。白2番は第1ゲートを通過して白10番にタッチし、白10番を置き直したあと、第2ゲートを通過して、赤1番、赤3番にタッチしてアウトボールにする。その後、山西臨汾代表隊は白2番、白4番、白10番がトリオを組み、赤1番、赤3番に対して付け球戦術をとって一方的な展開とし、12-8と快勝した。
「ゲーム中はメンバー同士のやり取りを大切に、一歩一歩勝ち進んできただけで、優勝できたことに特別な理由はありません。あえて言うならば、仕事のかたわら、できる限りの時間を使って練習を重ねてきた、そのふだんからの練習の成果でしょう」
 
   両足を揃えた中国式のまたぎ打法で正確な打撃をする楊 晋明選手(50歳)
準優勝 上昇気流(日本)
プレッシャーを感じさせない伸び伸びプレーで国際大会初入賞

 岩﨑ファミリー(父、息子兄弟)を母体としたチーム。2001年の第18回全日本世代交流大会から「すこやか」等のチーム名で出場して経験を積み、2011年の第27回全日本選手権大会で準優勝して今大会出場の切符を手にした。今大会のハイライトは、準決勝の上海高東鎭門球隊(中華人民共和国)との一戦。競技時間終了のカネが鳴ったあとから、白6番の岩﨑 巧選手(22歳)がプレッシャーをものともしないロングタッチからのスパーク打撃で第3ゲート通過を決めて12-12の同点に持ち込み、さらにスライドタッチ等のスーパープレーで3点を追加して12-15の大逆転勝利を収めた。
「就職を控えたメンバーがいたり、仕事の都合などから、大会直前まで参加メンバーが定まらず、一時は出場できないのではないかと危惧したこともありましたが、なんとか出場することができました。そのようなチーム状況ですから、大会前は全員揃っての練習も少なく、ベスト8に入れたらいいなというくらいの気楽な気持ちで戦えた。それが準優勝につながったと思います」
   スーパープレーを連発した岩﨑 巧選手(22歳)
第3位 TPE 新竹縣
大ベテラン主将が初出場メンバーを好リード!

 李 本烽主将(62歳)は、1992年に日本で開催された第1回アジア選手権大会で第3位に入賞した新竹縣Aのメンバーで、2001年に「秋田ワールドゲームズ2011」にもチャイニーズ・タイペイ代表チームで出場して第2位、さらに2012年の第6回アジア選手権大会ベスト8という、輝かしい実績を持つ大ベテランプレーヤー。そんな李選手が中心となり、新竹縣の竹東鎭という地域のメンバーで2年前に結成したチームで、李主将以外は初出場メンバーが揃う。今大会のために、毎朝7:30~11:00、基本技術を中心に練習を重ねてきた。
「決勝トーナメント2回戦では、アジア選手権大会V3のフレンドスポーツクラブに勝利することができましたが、フレンドスポーツクラブのほうが自分たちよりもレベルが高いのは明白、第3位になれたのは運以外の何ものでもありません。今大会は、はじめてのメンバーにとって、とてもよい経験になったと思います。今後は、若い人への普及を図って、また国際大会に挑戦したいです」
   初出場メンバーを好リードした李 本烽主将(62歳)
第3位 上海高東鎭門球隊(中華人民共和国)
今後の課題は天然芝コート!

 前回大会が開催された上海市浦東新区高東鎭の選抜チームで、4年前に前回大会出場のために結成された30~60代の男子チーム。前回大会ベスト16、中国国内でも2011年中国全国大会優勝。各メンバーは高東鎭の各地域でプレーしているが、大会直前に10日間の集中特訓をして臨んだ。
「まず最初に、立派な競技場、きれいに維持管理された天然芝コート、観戦者の皆様からの親しみやすい声援など、素晴らしい環境の中でゲームができたことに感謝しています。また、日本チームは若く、天然芝コートに対応した技術力といい、素晴らしいと感じました。当初の目標はベスト8だったので、今回の成績には満足しています。今後は、天然芝コートにも対応できる技術力をつけて、4年後の本大会では優勝できるように精進を続けていきたいです」
   中国独特の低い打撃フォームによるスパーク打撃でボールを正確な位置に送り球をする