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【文部科学大臣杯 第30回全日本ゲートボール選手権大会】

作戦分析~どのような作戦で戦ったか!?

【はじめに】
 2014年10月25日(土)・26日(日)に三重県四日市市の四日市ドーム(人工芝コート)で開催された「文部科学大臣杯 第30回全日本ゲートボール選手権大会」では、序盤戦の作戦は、どのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか? 1次リーグ戦からトーナメント戦まで119試合の序盤戦の作戦データを採取し、先攻と後攻に分けて分析してみた。
 なお、四日市ドームのコートは砂入りの人工芝で、毛足がすり減っている。各ラインぎわにやや傾斜があったが、ボールの転がりがいい高速コートだった。このため、長打を好む選手には絶好のコンディションになり、中盤戦から終盤戦にかけての逆転劇が多く見られた。
 また全48チームのうち、23チームが初出場、9チームが2回目の出場という新鮮さにあふれた大会になった。しかし、初出場組にはシニアチームが多く、高速コートに悩まされていた。

【文中の略語】
1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール PT=通過タッチ TP=タッチ通過 LT=ロングタッチ ST=スライドタッチ WT=ダブルタッチ TT=トリプルタッチ OB=アウトボール

【各作戦名の説明】

【先攻チームの作戦】
攻められる側に回ってしまい、大きく負け越す!

 図1のように、先攻チームは49勝70敗という成績に終わった。
 先攻チームの上位打線は119ゲームのうち、97ゲームで先手を取って2G周辺を抑えたが、41勝56敗と負け越した(表1の2G右前、2G2球、2G横、2G正面作戦の合計数)。先手を取れなかった22ゲームも8勝14敗となり、不本意な結果に終わった。
 これは序盤戦こそ、先攻チームが2G周辺を抑えたが、中盤戦から終盤戦にかけて後攻チームの攻撃に屈したためであり、先攻チームとはいえど、実は攻められる側に回ってしまったことが如実に現れている。


【後攻チームの作戦】
各種作戦で勝機をつかみ、完勝!

 図2のように、後攻チームは70勝49敗という完勝の成績。
 目を引くのは強攻策の11勝10敗、序盤戦からガンガンと攻め込んでいる。
 第3コーナー作戦も1球を第3コーナー近くに送り込んで、先攻チームを攻めたてた。
 3G周辺作戦はシニアチームが多かったために、手慣れた配球で手堅く勝機をつかんでいた。
 1G後方(第2コーナー)作戦は上位打線が1G通過を見送り、白10番ボールが1Gを通過して、1G後方に進み(第2コーナー近く)、後続のボールの受け球になるものだが、5勝2敗の好成績をあげていた。