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ベトナム・ハノイのゲートボール普及状況を視察

 世界ゲートボール連合(WGU)は、ベトナム・ハノイにおけるゲートボールの普及状況を視察するため、2月17日(月)~18日(火)に、ハノイ市内1カ所と、ハノイ市近くのSoc Son県3カ所を訪問した。
 WGUのベトナム訪問は、2000年のホーチミン市以来、約14年ぶり、2度目の訪問となった。訪問先の各地域では、ゲートボール愛好者がWGU役職員の到着を待ち受け、世界のゲートボール事情について紹介するWGU役職員の話に熱心に耳を傾けていた。
 ハノイでのゲートボールは、1992年に当時のハノイ市スポーツ局長が、高齢者の健康維持増進のために中国から導入したとされる。このとき、ベトナムと国境を接している中国広西省から2名の指導者を招き、ハノイのスポーツ指導者を対象に1カ月間の講習会を開催した。その講習会の参加者たちが各地域で指導にあたり、現在ではハノイ市7地区、ハノイ市周辺の5県に普及している。
 愛好者のほとんどは高齢者で、競技方法は中国から譲り受けた当時の資料をベトナム語に翻訳したルールブックに基づいて行われている。用具は中国から調達しているほか、ベトナムは木材が豊富なので、自分たちで工夫して作成している。 
 また、ほとんどのプレーヤーは「またぎ打ち」で、スパーク打撃のフォームも中国のプレーヤーに似ている。ゲームでは付け球やスライドタッチが多用され、中には、技術レベルの高いプレーヤーも見られたが、全体にレクリエーション志向で、のんびり楽しくプレーしているといった印象を受けた。
 なお、ハノイ市の大会は定期的に1年に2回、10月と3月に開催されているとのことだった。
 今後は、継続的に情報交換や用具の提供等を行い、将来的には日本からチームを派遣して交流する機会をつくり、ゲートボールの楽しさをさらに深めていく予定である。

※下の写真は、クリックすると大きく見られます。
ハノイ市文化スポーツ観光局 副局長のPhan Anh Tu 氏(左)と、WGUの遠藤理事長手作りのスティック。ヘッドのサイズは現行ルール規格より少し大きめで頑丈な造りになっており、実際に持つとかなり重いハノイ市のコートはコンクリートの上に砂がまかれ、ゲートはコンクリートに打ち付けて固定されていた
またぎ打ちのプレーヤーがほとんど Soc Son県Tien Duoc町 Mieu Tho村のゲートボール愛好者の皆さん  
Soc Son県Mai Dinh町Dac Tai村のゴールポールやゲートにはベトナム国旗が掲げられていた 審判員が右手に持っているのはホイッスル。ホイッスルを使いながら判定をするのが特徴