【平成25年度JGU加盟団体マネジメントセミナー】
都道府県ゲートボール団体の事務担当者が一堂に会して情報共有を図る!
(公財)日本ゲートボール連合(JGU)では、都道府県ゲートボール団体との事務や運営の合理化を目指すともに情報共有も視野に入れ、平成25年度JGU加盟団体マネジメントセミナーを3月17日(月)~18日(火)、東京都港区の品川プリンスホテルで開催した。本セミナーは、毎年行っているもので、今回は各都道府県ゲートボール団体の事務業務を担当している54名が参加。 1日目は最初に、JGUの遠藤容弘専務理事が開会のあいさつに立ち、「最近では、南アフリカ、ベトナム、ヨーロッパなどからもゲートボール普及の依頼があり、海外での普及が活発になっている。JGU設立30周年記念事業の一環として今年9月に新潟市で開催される第11回世界ゲートボール選手権大会への海外チームの希望エントリーも多く、うれしい悲鳴をあげているところである。日本も、海外に負けないように、都道府県ゲートボール団体と連繋を図って普及に努めていきたい」と語った。 その後は、JGUより各種業務についての説明及び依頼が行われた。その概要は次の通り。 ○平成26年度事業計画について ・JGU設立30周年を迎えるにあたり、最近10年でとくにゲートボールの普及発展に顕著な功績のあった会員の皆さんを、都道府県ゲートボール団体の推薦により表彰する。 ・学校スポーツとしての育成として、高校・中学校でのゲートボール活動への支援を継続するが、今年度は小学校での活動も一部支援対象へと拡大する。 ・平成26年1月14日付け(府益担第49号)で国務大臣より「税額控除に係る証明書」をいただいたことを期に、寄付金・賛助金および協賛企業等の募集など、ゲートボール普及のための寄付募集を積極的に行っていく。 ・海外のオープン大会や海外への普及活動に、さらに多くのゲートボール愛好者の皆さんに参加していただき、国内の大会では得られない感動を経験していただきたい旨のお願い。なお、今年度のゲートボール国際オープン大会等の予定一覧は、下記よりご覧ください。 http://www.gateball.or.jp/news/detail85.html ○第11回世界ゲートボール選手権大会について 今年9月26日(金)~28日(日)に新潟県の新潟市陸上競技場(天然芝コート)で開催される第11回世界ゲートボール選手権大会の参加総チーム数は96チーム、日本からは7チームが出場することが決定した。 ○「平成26年度ゲートボール指導者養成事業」について JGU設立30周年を迎えることから、普及活動の原点を見つめ直し、ゲートボール指導者の養成事業の強化を図る。そこで「平成26年度ゲートボール指導者養成事業の基本方針」を作成し、指導者を養成するための環境を整備するとともに、指導者の活動を支援する事業を行い、都道府県ゲートボール団体と一体となって指導者養成の基盤強化を目指す。なお、詳細については、後日、当ホームページ等にてお知らせします。 ○「2015紀の国わかやま国体」について ・公開競技として初参加する「2015紀の国わかやま国体」の参加資格は、男子の部(16チーム)、女子の部(16チーム)とも「JGU加盟団体に登録している、中学生を含まない平成12年(2000年)4月1日以前に生まれた者」とする。 ・各チームには専任の監督1名を置くことになっているが、監督の参加資格は「公益財団法人日本体育協会公認スポーツ指導者(ゲートボール)資格を有する者」とされていることからも、公認指導者の積極的な育成を依頼。 ○JGU主催全国大会の見直しについて ・ゲートボールの特徴である「全世代型スポーツ」のメリットを活かし、年齢・性別等のチーム編成で特徴づけた年間5種類の全国大会を実施してきたが、大会を取り巻く環境の変化により、「2015紀の国わかやま国体」を転機ととらえ、新たな全国大会の整備を目指す。見直しにあたり、競技スポーツ志向、レクリエーション志向、愛好者拡大の目的等、それぞれの開催目的を明確化した大会を検討中である。 ○「ゲートボール技能認定制度」の見直しについて ゲートボール技能認定認定(IGS検定)は、平成20年より個人の競技力向上を目的として実施してきたが、一度受けて登録をしてしまうと、再度受けることがなくなり、参加者が増えない等の課題がある。そこで、IGSを資格認定から検定テストへ切り替えて、定期的なテストを通じて個々の技術向上を目指す。具体的な内容については検討中である。 ○公式ゲートボール競技規則の改正について 平成27年度からの施行に向けて、今年度に見直しが予定されている「国際公式競技規則」について、公正・公平なスポーツとしての遵守すべき内容を維持しつつも、初心者や上級者を問わず、より多くの人々が楽しむことのできるゲートボールを目指し、国内での意見集約や内容の検討を行い、世界ゲートボール連合に提言を行う。 2日目は、スポーツ団体における助成金の不正受給問題などが話題となっている現在、「スポーツ団体に求められるガバナンス」と題して、Jリーグ我那覇和樹選手のドーピング免罪問題にも関わった弁護士・境田正樹氏による講演が行われた。◯境田氏は、「スポーツ団体には、しっかりとしたルールづくりを行った上での運営が求められる。また、不祥事を起こさないための事前の防止策として、民主的な組織運営や、組織の透明性・説明責任、健全な組織構造などが必要である。さらに、万一、不祥事が起きてしまったときのために、処分方法などのルール策定や相談窓口を用意しておくことも大切である。ゲートボール団体においても下部団体の管理をしっかり行い、下部組織からの意見を吸い上げる民主的な団体運営を行って、スポーツをする人の権利を守っていってほしい」と語った。 なお、セミナー中に設けられた質疑応答では、参加者から「一般財団法人や特定非営利活動法人としての団体運営のメリットとは?」「ルール改正の際には、なるべく簡素化してほしい」などの質問や要望が相次ぎ、終了予定時間を超えてセミナーは終了。JGUでは、これら都道府県ゲートボール団体からの要望についても前向きに検討していく予定である。 |
※今回のマネジメントセミナーは、日本財団の助成を受けて開催しました。 |
開会のあいさつをするJGUの遠藤 | 「スポーツ団体に求められるガバナンス」について講演する弁護士の境田正樹氏 | 都道府県ゲートボール団体の事務業務を担当している54名が参加 |