公益社団法人 日本ゲートボール連合

国民スポーツ大会[公開競技]ゲートボール競技会

2018年 ギャラリー 

入賞チームの横顔

男子 第1位 岐阜県
前回に続き2連覇、通算3度目の第1位に輝く!

 大垣心友会のチーム名で全国選抜大会で2回の優勝経験を持つ20代メンバー。公開競技となって初の第70回和歌山国体で第1位に輝き、前回の第72回愛媛国体に続いてV2達成、通算3度目の第1位を獲得した。決勝の香川県戦では、2巡目に第1ゲート通過に続いて第2ゲートも通過して相手3球をアウトボールにすると、後半、必死に反撃する香川県を抑えて快勝した。
「2連覇できたことがうれしいです。決勝では、そのプレッシャーのせいか、ミスが出てしまいましたが、勝負どころで決めることができてよかったです。次の目標は10月開催の全日本選手権大会。選手権はまだタイトルを取っていないので、ぜひ狙いたいです」

福井国体キャラクター「はぴりゅう(左)」と、会場のある若狭町のキャラクター「わかさ梅ぼう(右端)」と「ふくい梅じい(右から2番目)」もお祝いに駆けつけた

女子 第1位 岩手県
一昨年の岩手国体に続き、2度目の第1位を獲得

 盛岡市の21歳から74歳までの幅広い世代の選手によるチーム。一昨年に地元・岩手県で開催された第71回国体では、10〜20代の若手中心で初の第1位に輝いた。今回、若手メンバーは進学などの理由で20代1人になったが、経験豊富なシニア中心のメンバーで2度目の第1位に輝いた。地元・福井県との対戦となった決勝では、多くの福井県応援団がコートを取り巻く中、1巡目から4球が第1ゲートを通過して第2ゲート周辺を固めると、後半、猛反撃を加えてきた福井県から1点差で逃げ切り、2度目の第1位を決定した。
「前回はあと一歩というところでリーグ戦敗退となってしまったので、大会前のチーム練習から、みんなで“一打一打をゆっくり丁寧に打つ”ことを心がけて今大会に臨みました。その成果が2度目の第1位につながったと思います。次回の国体は予選で敗退してしまったので、今後はジュニアメンバーを育成して2年後の国体を目指します!」

男子 第2位 香川県
3つの全国大会を制してきた強豪が国体初出場で第2位!

 全日本選手権大会、全日本世代交流大会、全国選抜大会と、3つの全国大会を制覇した強豪・小豆島豊栄のメンバーがついに国体初出場。最近では、結婚や子育てに忙しく、全国大会に出場できなかった若手メンバーも復帰して10〜30代中心で挑戦し、その実力を発揮して第2位となった。
「決勝までは予定通り、ミスをしながらも調子を上げていくことができました。決勝は、チャンスもいっぱいあったのに、それを活かすことができず残念です。決勝の相手の大垣心友会は、若手の中では経験豊富なチームなので、プレッシャーもあったのかなと思います」

女子 第2位 福井県
国体初出場の地元チームが応援を追い風に第2位に躍り出る!

 敦賀ひまわりのチーム名で20年以上活動している地元の70代チームが国体初挑戦で大健闘、見事第2位に入賞した。
「そもそも地域予選から勝つとは思ってもいなかったので、まさかの好成績に自分たちがビックリで、それも第2位なんて大満足です。それもこれも地元の応援があったからこそ。皆さんからの声援が大きな力になりました。来月には、来年の全国選抜大会の県予選があるんですが、それに向けての大きな自信となりました」

男子 第3位 栃木県 
平均年齢20歳の最年少チームが銅メダルを獲得

 作新学院高校ゲートボール部の現役生とOBによる17〜21歳の最年少チームが、3位決定戦の福岡県戦で後半に怒濤の攻勢を掛けて勝利し、国体初挑戦で第3位に入賞した。
「公式戦では全国ジュニア大会以来のメダル獲得でうれしいです。1日目は雨の中での戦いで集中力が欠けていたので、ホテルに戻ってから反省会をして気を引き締めました。そうして緊張感を保ってプレーできたことが好成績につながりました。準決勝の相手・小豆島豊栄は、動画などでよく見ていて、とくに作戦では太刀打ちできないと思っていたので、最初からビビってしまいました。次の目標は10月開催の全日本選手権大会。いままでに2回出場しましたが、まだメダルにからんでいないので、こちらの大会でもぜひメダルを狙いたいです」

女子 第3位 大阪府
前回ベスト8のリベンジを果たして初入賞

 ふだんは、マナキーズのチーム名で活動している松原市の60〜70代メンバーで国体2年連続出場。前回は、決勝トーナメント1回戦で敗退してベスト8。
「前回ベスト8のリベンジを果たし、入賞できて本当にうれしいです。準決勝の岩手県戦は緊張してしまい、負けてしまいましたが、3位決定戦では、気持ちを切り替えて、みんなで思い切ってプレーしたことがメダルにつながりました」

注目チーム紹介

男子 栃木県
国体初見参! 作新学院高校の現役&OBチーム

 全国ジュニア大会でおなじみの作新学院高校ゲートボール部の現役生とOBによる10〜20代チームが初出場。高校生、大学生、社会人が所属しているため、全員揃っての練習はなかなかできなかったが、日曜日にはできるだけ集まって練習をしてきた。
「国体は、厳しい地域予選会を勝ち上がったチームなので、やはりレベルが高いですね。トーナメント戦に進出して、いままで対戦したことがない遠い地域のチーム、たとえば福岡県なんかと試合をしてみたいです。そして、メダルにからむことができたらと思います」
 今大会最年少17歳で、7月開催の全国ジュニア大会にも出場した福田祥史選手(集合写真右端)もリーグ戦から大活躍。「不思議に、今大会のほうがジュニア大会より緊張しません。主戦力としてがんばりたいです(笑)」

女子 福井県
地元・敦賀市から国体初出場、
地元の応援団に楽しんでもらえるような試合がしたい!

 初出場の地元・敦賀市のチーム。敦賀ひまわりのチーム名で20年以上活動している仲良し・ベテランチームで、女子会と称し、1カ月に1回、隣の美浜町の選手たちと一緒に練習を重ねて力を付けてきた。今大会、リーグ戦では大勢の応援団がコートを囲む中、見事、強豪・鹿児島県に逆転勝利し、決勝トーナメント戦進出を決めた。
「県予選会で思いがけず優勝してしまい、今大会に初出場することができました。それほど実力はないチームですから、メンバーの力を合わせてチームワークで、ふだんお世話になっている敦賀市・美浜町の応援の皆さんに見て楽しんでもらえるような試合をしたい。女子パワーでがんばります!」

男子 東京都
東京ニコニコクラブ、復活!

 1996年の第13回全日本世代交流大会優勝をはじめ、90年代に全日本世代交流大会や全国ジュニア大会で活躍していた東京ニコニコクラブが国体初出場。22〜65歳までの幅広い世代の選手が揃う。
「90年代にジュニア選手として活躍していたメンバーが子育てがひと段落して競技に復活し、またジュニアもユース選手に成長して、チームはいまがいちばん状態。なので、今大会ではもっと活躍したかったんですが、リーグ戦敗退で残念。でも、当時、よく対戦していた兵庫県の黒田庄メンバーとも対戦できたり面白かったです。今後は、メンバーの子どもが成長して競技に参加できるようになったので、全日本世代交流大会も視野に入れて、全国大会に多く出場できるようにがんばります」

 

女子 徳島県
国体初出場! 社会福祉法人の職員チーム

 社会福祉法人健祥会グループの20〜60代職員による水明荘レディースのメンバーによるチーム。ゲートボール競技を公開競技にするために尽力してきた・同グループの故・中村博彦前理事長の遺影を掲げて国体に初出場した。毎週火曜日19〜23時の定期練習のほか、かつて全国大会グランドスラムを達成した男子チームと一緒に、毎週日曜日、ほぼ1日中、基本練習を中心に練習を重ねてきた。その甲斐あって、見事トーナメント戦進出を決めた。
「国体が公開競技になってから、四国勢はまだメダルを取っていないので、まずはメダルを、そして第1位を目指したいです!」

男子 石川県
前回ベスト8のリベンジを果たしたい

 全国選抜大会などへの出場経験を持つ志水魁(しみずさきがけ)のメンバーによるチームで2年連続出場。20〜40代のミドル選手中心で、週1回のナイター練習のほか、土日は県の親善大会などで腕を磨いている。前回は準決勝で前回第1位の岐阜県に惜敗してベスト8。
「前回は負けたものの、岐阜県といい試合ができたことが自信につながりました。その翌週に今大会の地域予選会があったんですが、隣県開催ということからも、ぜひリベンジを果たしたいと代表権を勝ち取って、今大会に出場しました。今年10月開催の全日本選手権大会の県代表チームの権利も取っているので、その前哨戦としてもよい成績を残したいです」

女子 大阪府
リーグ戦で前回第1位の埼玉県を撃破!

 2年連続出場、前回ベスト8のチーム。松原市の60〜70代のベテラン選手が中心で、近畿地域や府の大会ではマナキーズのチーム名で活躍している。今大会は、リーグ戦で、前回第1位、20〜30代中心の埼玉県と対戦、前半は水たまりのコートに苦戦して押され気味だったが、後半にチャンスを見事にものにして逆転勝利した。
「前日の組み合わせ抽選会で埼玉県と同じリーグに決定したときは正直ショックでしたが、チャンスが巡ってきたときに落ち着いて焦らずプレーできたことが逆転につながりました。目標は、リーグ戦を突破して前回より良い成績を上げたいです」

 

公開練習・監督会議

 いよいよ明日2018年9月1日(土)から2日(日)まで、福井県の若狭町多目的交流広場「若狭さとうみパーク」(天然芝)で「第73回国民体育大会[公開競技]ゲートボール競技会(福井しあわせ元気国体)」を開幕します。
 前日の会場は、あいにくの雨。大雨がザーッと降ったり、止んだりの繰り返しにもかかわらず、多くのチームが公開練習に臨み、念入りにコート状況を確認していました。
 ふだんは、グラウンド・ゴルフに使用されているという天然芝コートは、短く刈られ、きれいに整備されており、ボールの転がりがよく、選手たちにも打ちやすいと好評。雨でも水たまりができにくく、スパーク打撃後にボールがはねることもないようで、最良のコンディションといえるでしょう。

前日の会場は、あいにくの雨にもかかわらず、公開練習に臨む多くのチームの姿が見られた

ボールの転がりがよく、選手たちにも打ちやすいと好評の天然芝コート

 15時からは、監督会議が会場近くの若狭町中央公民館で開かれ、出場チームの監督が参加。 
 最初に、組み合わせ抽選会が行われ、監督が1人ずつ抽選券を引いていった結果、明日のリーグ戦の組み合わせが決定しました。
 その後、休憩をはさんで、「アンチ・ドーピング講習会〜真のチャンピオンを目指して〜」が実施され、福井工業大学スポーツ健康科学科の講師であり、公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(JADA)教育トレーナーの栗本宣和さんが講師を務めました。
 講習会では、「アンチ・ドーピング活動」は、そう遠くない将来、「ドーピング検査」が導入される可能性のある国体であることからも、また国体だけの問題でなく、スポーツ界共通の「全世界的なルール」であり、スポーツの全競技者にとって当然の責務であることが強調されました。

抽選券を引く出場チームの監督

参加者に質問をしながらアンチ・ドーピングの大切さを説明する栗本講師

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