公益社団法人 日本ゲートボール連合

国民体育大会[公開競技]ゲートボール競技会

2022年 ギャラリー 

入賞チームの横顔

女子第1位 栃木県
地元・とちぎ国体でのV2達成に大粒の涙!

 

作新学院高校ゲートボール部の現役生4名と卒業生3名による平均年齢18歳の最年少チームが、前回の第74回茨城国体に続いて見事2連覇を達成しました(第75回と第76回国体はコロナで中止)。
決勝戦は奇しくも、前回の決勝戦と同じ相手・神奈川県との再戦となりました。1点を争うシーソーゲームとなり、6巡目に10ー12と逆転されるも、最終打者が味方球と自球の第2ゲート通過を決めて12ー12と追いつき、同点内容勝ちでの大逆転勝利となりました。その瞬間、泣き崩れるメンバーの皆さん(写真)。
「最後は、やるしかないと思って打撃に立ちました。そうしたらゲートは通ったけれど自球がアウトボールになってしまって、点数のことは頭になかったのでこれで負けてしまったと泣き崩れたら、みんなもつられてしまって。そのあとようやく勝ったことに気づきました」と泣き笑いしながら語る最終打者の小森選手。
「苦しいときもみんなの良いプレーに助けられました。控えの選手もしっかりサポートしてくれて全員の力でここまで来られました。また、地元の方たちの声援も力になりました。来年も予選からV3を目指してがんばります」(安達主将)

男子第1位 岐阜県
前回負けた岩手県にリベンジを果たし、通算4回目の第1位に輝く!

 

大垣心友会のチーム名で全国大会で優勝を含め活躍する20〜30代選手によるチーム。公開競技となって初の第70回和歌山国体で第1位に輝くと、第72回えひめ国体と第73回福井国体を連覇、そして今回と通算4回目の国体制覇をなし遂げました。
決勝戦では、第74回茨城国体の決勝トーナメント1回戦で惜敗した相手・岩手県との再戦となりましたが、序盤から得点を重ねて大勝しました。
「前回のリベンジも含め、みんなうまくやってくれたので、すごく気持ちのいい結果に終わることができました。大垣心友会として、今年の全日本選手権大会の権利はすでに落としていたので、国体に集中することができました。コロナ禍でも、近くの強豪と毎週のように練習会をしたり、また今回国体にも出場していた石川県や滋賀県のチームとも交流をしてきた成果だと思います」(島田主将)

 

男子第2位 岩手県
前回チャンピオンが今回は第2位!

 

前回の第74回茨城国体で第1位に輝いた、盛岡市と軽米町でジュニア時代からゲートボールを続けている20〜30代選手によるチーム。
「前回やっとタイトルを取りましたが、やはり連続で結果を残さないとまぐれと思われるので、その点からも今回はすごい大事な大会でした。決勝戦は、相手の完璧な試合で、こちらは打つしかなくてそれが当たらなかったので納得の負けです。でも、決勝戦までは良い試合ができていたので、岩手県ってけっこうやるんだなという印象を残すことができた価値のある第2位と思います。今後も国体に限らず、全日本選手権大会などでも結果を残し続けていかなくてはとの思いを新たにしました」(滝村主将)

女子第2位 神奈川県
前回の第74回茨城国体から連続の第2位入賞!

 

全国大会常連の茅ヶ崎市と藤沢市の60〜80代選手によるチームで、前回の第74回茨城国体に続いて2回目の第2位入賞となりました。練習熱心なチームで、猛暑の中でも屋外で週3回、9〜15時まで練習に励んできました。決勝戦が終わると「すっごい楽しかったー!」と叫んだ沼上主将。
「厳しい試合がいっぱいあったから、ここまで来られたこと自体、素晴らしいなあと思っています。決勝戦では、前回の決勝戦でも負けた栃木県の皆さんにリベンジしたかったけれど、良い試合ができたのでもう満足です。いやって言うほど練習するのは、年齢的にこれから上手になるのは無理だけど、少なくとも腕を落とさないようにすることはできるから。今後も地元で若い子たちを育てながら、競技もがんばっていきます」

男子第3位 栃木県
第73回福井国体以来、2個目の銅メダル

 

作新学院高校ゲートボール部の卒業生による10〜20代チームが、第3位決定戦で強豪の石川県に完勝し、2018年の第73回福井国体に続いて2つ目となる銅メダルを獲得しました。
「2019年以来、久々の公式戦だったので、ずっと緊張しっぱなしで、それこそ第1試合なんて、よくわからない試合をしてしまいました。地元開催ということもあり、優勝したいと思っていましたが、残念ながら準決勝で負けてしまいました。でも、今回で、メンバーの1人が就職の関係で栃木県から離れてしまうので、このメンバーでの最後の試合ではなんとかメダルを取りたいと第3位決勝戦に臨みました。無事に銅メダルを取ることができてよかった、ホッとしました」(片柳主将)

女子第3位 山梨県
国体初出場で初入賞に自分たちがビックリ

 

北杜市で「オオムラサキ」のチーム名で活動している60〜80代チーム。全国選抜ゲートボール大会などへの出場経験はありますが、国体は初登場。第3位決定戦では、リーグ戦では大負けした岩手県に見事リベンジを果たし、第3位に食い込む大健闘を見せました。
「全国大会ではいつもリーグ戦敗退だったので、国体で入賞できるなんて思いもしませんでした。うれしいし最高です。入賞できたのは、大会前に甲府市や山梨市へ行って上手なチームと練習したこと。そして何より全員がゲートボールを大好きだからだと思います。みんな寝ても覚めてもゲートボールで、夜うなされるまでのゲートボール好き。負けても負けてもめげずに20年以上プレイを続けてきた結果だと思います」(主将)

 

注目の都道府県チーム紹介

女子 栃木県
2019年の第74回茨城国体に続きV2を目指す

 

開催県代表の栃木県は、2019年の第74回茨城国体で初出場にして第1位に輝いた作新学院高校ゲートボール部の現役生と卒業生によるチーム。前回から卒業生3名の顔ぶれは代わらず、現役生4名は今年8月に開催したばかりの第27回全国ジュニアゲートボール大会女子1部クラスで準優勝した2年生です。地元の応援に見事応え、リーグ戦全勝でトーナメント戦進出を決めました。
「国体は全国ジュニア大会より真剣さが増して緊張します」という現役生に対して、先輩の皆さんは「久しぶりの国体に、もう一度勝ちたいと力が入りました」とのこと。
「今回は男子にも作新学院高校卒業生チームが出場しているので男女のアベック優勝を目指します!」

 

女子 鹿児島県
最年少16歳を擁して国体初登場

 

今年8月の第27回全国ジュニアゲートボール大会2部クラスで優勝、2019年の第36回全日本世代交流ゲートボール大会で準優勝している全世代型クラブ「わいわいクラブ」の女子プレイヤーによるチーム。国体は初登場。今回最年少の竹内希未翔(きみか)選手(写真6番)は16歳にしてゲートボール歴は10年。全国ジュニア大会と全日本世代交流大会に計5回出場し、2回の準優勝を経験している経験豊富なプレイヤーです。
「今回、大人だけのメンバーの中に入って全国大会に出場するのは初めてなので、とても緊張しました。ゲートボールは作戦も含めて全部が好きです」とのこと。
「希未翔ちゃんのためにもメダルを取りたかったけれど、慣れない天然芝にミス連発でリーグ戦敗退となってしまいました。残念です」(主将)

男子 青森県
2016年のいわて国体第1位チームが気持ちも新たに再挑戦!

 

2016年の第71回いわて国体で第1位に輝いた、十和田市の選手を中心としたチーム。今回は20代と70代メンバーで再チャレンジ。20代メンバーの2人は兄弟で、ともに全国ジュニアゲートボール大会を選手や監督として経験。70代メンバーはゲートボール歴20〜30年のベテラン揃いです。第1位経験チームというプレッシャーはまったくないという皆さん。
「まずはトーナメント戦進出が目標」という20代メンバーに対して「いやいや、優勝の可能性もあるよ」とハッパを掛ける市沢賢三主将(77、写真9番)でした。

 

男子 島根県
全日本世代交流大会でおなじみのチームが国体初見参

 

全日本世代交流ゲートボール大会で、2017年の第34回準優勝、2019年の第36回ベスト8の友和会メンバーによるチームで、国体初見参。40代のミドルメンバー4人は1989年の第5回全日本ゲートボール選手権大会に「ピースボーイ」というジュニアチームで出場し、ベスト8となったことで大きな話題となった伝説の選手たちです。
「いつもは人工芝コートで練習をしているので天然芝攻略がカギです。目指すは第1位。初戦を落としてしまったので、これからエンジンをかけます! また、2週間後に地元・島根県で開催される第39回全日本世代交流大会にも出場予定。皆さんのお越しをお待ちしています」(主将)

男子 和歌山県
ゲートボール歴20年以上のベテランが揃う初出場チーム

 

和歌山県中部の海岸寄りに位置する印南(いなみ)町の70〜80代選手を中心としたチーム。全国選抜ゲートボール大会などへの出場経験はありますが、本競技会は初出場。ゲートボール歴20年以上のベテラン揃いで、ふだんの練習は週3回、各2時間とのことです。
「国体は若くて上手なチームが多く、全国選抜大会とは全然雰囲気が違いますね。ゲートボールは団体競技だからコミュニケーションを図ることができるのがいい。プレイ中は叱咤もするけど、終わったら和気あいあい。今回は決勝トーナメント戦進出が目標です」(主将)

女子 富山県
緊張感で精一杯だった初めての国体

 

富山県北西部に位置する氷見市で活動する女子選手によるチーム。全国選抜ゲートボール大会など全国大会への出場経験はありますが、国体は初出場。
「とりあえずは1勝を目指してプレイを楽しもうと思いましたが、初めての国体で緊張しすぎて楽しむ余裕もないままにリーグ戦敗退となってしまいました。残念です。今後は全国選抜大会の県予選からまた出直します」(主将)

開始式

競技前には、全国の10地域と開催県(栃木県)予選会を勝ち抜いた男子15チーム(最高齢82歳、最年少19歳)・女子13チーム(最高齢88歳、最年少16歳)の計28チーム・182名が開始式に臨みました。

オープニングアトラクションとして披露された、那須小川まほろば太鼓保存会による勇壮な演奏(右上)

開催地・那珂川町の福島泰夫町長は「いちご一会とちぎ国体という競技会名通り、全国の仲間との交流で絆を深め、競技会後には那珂川町の泉質の良い温泉、香りの高い蕎麦、那珂川の清流が育んだ鮎などの食事で疲れを癒やしてください」と歓迎のあいさつをされました

栃木県ゲートボール協会会長の船田元氏は「悔いのない試合を展開してください。皆さんがんばりましょう!」と選手にエールを贈りました

那珂川町イメージキャラクターのマスコット「なかちゃん」も開始式に登場。地元・栃木県の男女チームと、来賓の皆様と記念撮影

公開練習・組み合わせ抽選会・監督会議

いよいよ明日2022年9月3日(土)・4日(日)、栃木県那珂川町の小川総合福祉センター園地(天然芝コート)で「第77回国民体育大会[公開競技]ゲートボール競技会(いちご一会とちぎ国体)」を開幕します。

 

前日の会場は、ときおり小雨に降られましたが、多くのチームが公開練習に参加し、念入りにコート状況を確認する姿が見られました。

ふだんは、グラウンド・ゴルフなどに使用されている野芝の天然コートは、今大会のために3日前に3ミリの長さに刈り揃えたとのことで、きれいに整備されていました。ただし、一部に窪みがあったり、雨水が溜まって水しぶきが上がる箇所も見られたので注意が必要です。

14時からは、監督会議が会場内のあじさいホールで開かれ、出場チームの監督が参加。 
最初に、組み合わせ抽選会が行われ、監督が1人ひとり抽選券を引いていき、明日のリーグ戦の組み合わせが決定しました。その後、明日からの注意事項などが発表されました。

 

※リーグ戦の組み合わせは、こちらからご覧いただけます

撮影/伊藤守

 

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