公益社団法人 日本ゲートボール連合

国民スポーツ大会[公開競技]ゲートボール競技会

2019年 ギャラリー 

入賞チームの横顔

男子 第1位 岩手県
国体出場4回目にしてやっとの思いでつかんだ初の第1位!

 

 岩手県は女子が第1位を2回獲得している一方、男子は第71回岩手国体での第4位が最高位。今回は盛岡市と軽米町の10〜40代メンバーでチームを編成し、休日には車で1時間かけてお互いの地を行き来して朝から夕方まで少人数での試合をひたすら繰り返す集中練習を行い、今度こそはと気合いを入れて今回の茨城国体に臨んだ。決勝戦は、岩手県が前半リードで5巡目に同点に追いつかれるも、落ち着いてゲート通過を成功させて得点を伸ばし、初の第1位を手に入れた。
「毎回、技術力のあるメンバーでチームを組ませてもらって挑戦してきましたが、いつも結果を残せず、正直、主将としてしんどかったです。決勝戦は、岐阜県、鹿児島県という強敵を倒して迎えたので、勝たなきゃもったいないという欲が出て今回一番苦しかった。やっとの思いでつかんだ第1位なのでめちゃうれしいです。今後も、今回の第1位がフラッグといわれないように入賞を続けていきたいです」(滝村崇主将・27)

 

茨城国体マスコットの「いばラッキー」(右端)」と、開催地の行方市のキャラクター「なめりーミコット」(左端)もお祝いに駆けつけた

女子 第1位 栃木県
作新学院高校の現役&OGチームが国体初挑戦で第1位!

 

 茨城国体1週間前に開催された全国ジュニア大会女子1部クラスで2連覇を達成したばかりの作新学院高校ゲートボール部の現役メンバー3名と卒業生3名で編成したチームが、国体初挑戦で見事第1位に輝いた。決勝トーナメント1回戦では最後に大逆転し、準決勝は同点決勝までもつれ込んでの勝利。そうして迎えた決勝戦は、中盤までシーソーゲームが続いたが、終盤、栃木県が2度の通過タッチに成功してからは一方的な展開となり、最後に3球の上がりを決めて圧勝した。
「毎年、北関東地域予選から挑戦してましたが、ライバルの埼玉県に負けてなかなか本戦に出られませんでした。ようやく出場できた今大会では、ずっと追いかける試合が続いたので、精神的に負けないように『自信を持って!』とか『ゆっくり』などといつもみんなで心がけている言葉を掛け合い、明るい雰囲気でプレーしたことが第1位につながったと思います」(山本ちあき主将・21)

男子 第2位 大分県
第72回愛媛国体ベスト8から大きく前進しての第2位

 

 全国選抜大会等に出場経験を持つ宇佐市の50〜70代メンバーによる「よりも」チームに、県内の20〜30代の若手選手2名が加わったチーム。2回目の出場で第72回愛媛国体ベスト8から第2位に大きく飛躍した。
「決勝トーナメント戦に入ってからは天然芝コートにも慣れて、リーグ戦以上のプレーができていたんですが、決勝戦では2回ほどあったチャンスを生かすことができなかった。悔しいです。また来年、予選から出直します」(田中剛主将・26)

 

女子 第2位 神奈川県
全国ジュニア大会で優勝したお孫さんチームに励まされての第2位

 

 全国大会常連の「湘南ちがさき」と「夢はばたけ」の50〜70代メンバーで編成したチーム。2年連続出場で、前回はリーグ戦で2勝したもののリーグ戦突破ならず。今回は、決勝トーナメント戦進出を目標に、3カ月前から週4日の練習を重ねてきた。
「暑い中、戸外で練習してきたので、すっかり日焼けして真っ黒になってしまいました。まさかここまで来られるとは思わなかった、うれしいです。国体1週間前に開催された全国ジュニア大会2部クラスで優勝した『さがみっ子』にはメンバーの孫たちが在籍しており、いつも一緒に練習しているんですが、その子たちに『おばちゃんたちもがんぱってね!』と言われたことが大きな励みになりました」(沼上洋子主将・69)

 

男子 第3位 山形県 
全国大会第3位常連のだだちゃ豆キングが国体でも第3位入賞

 

 昨年の全日本世代交流大会第3位、今年の全国選抜大会でも第3位に入賞、いま波に乗っている「だだちゃ豆キング」の30〜70代メンバーによるチーム。チーム名にもなっている「だだちゃ豆」の生産者である五戸富三主将(66)曰わく、国体前は雨続きで、さらにだだちゃ豆の収穫に忙しく、あまり練習できなかったというが………。
「ムードメーカーの宇野仁一選手(67)がチームを盛り立ててくれて、でもあまりにも調子に乗りすぎたらみんなでツッコミを入れるなどして楽しくプレーができたことが入賞につながりました。来年の鹿児島国体への出場権利もすでに獲得しているので、次回は第3位の壁を破りたいです」(五戸主将)

女子 第3位 茨城県
地元の応援を背にしての第3位入賞

 

 県南地域の50〜60代メンバーによる選抜チーム。第70回和歌山国体で第4位になって以降、2回目の挑戦でついに入賞を果たした。
「リーグ戦から接戦を1点差で制してきて、負けてしまった準決勝でも最後に相手チームをあと一歩のところまで追い詰めることができたので満足しています。毎試合ごとにメンバーたちは成長し、粘り強いプレーをしてくれました。また、私たちチームに全権を託して応援してくれた地元・茨城県の皆さんに感謝しています」(今野寄子主将・68)

注目の都道府県チーム紹介

女子 栃木県
全国ジュニア大会V2メンバーを含む平均年齢18.7歳の最年少チーム

 

 今大会の1週間前に開催された全国ジュニア大会女子1部クラスで2連覇を達成したばかりの作新学院高校ゲートボール部の現役メンバー3名と卒業生3名によるチームで国体初挑戦。平日は毎日練習している現役生に対して、卒業生は週1回くらいしか練習に合流できなかったというが、目標だったリーグ戦突破を全勝1位通過で実現させた。チームの指揮をとるのは、部顧問の岩田良文先生(集合写真右端)。
「国体はチーム数が少ない分、レベルの高いチームが多いのでドキドキ、緊張しています」(山本ちあき主将・21)

男子 茨城県
開催県代表は20代選手2名を含む県選抜チーム!

 

 開催地の茨城県代表は、取手市と小美玉市のメンバーで編成した県選抜チームで国体初出場。60代中心のメンバーの中には22歳の選手2名が在籍。ともに小学生時代には桜ヶ丘小学校のチーム名で全国ジュニア大会で活躍していた2名であり、その後もシニア選手とともに全日本世代交流大会や全国選抜大会に出場してきた。今大会、リーグ戦では鹿児島県など強豪と対戦して残念ながら敗退。
「ふだんの力を本番でも出せるように練習してきたのに、その成果をまったく出せずに敗退してしまい、残念です」(メンバーの皆さん)

女子 福岡県
社会福祉法人の職員チームが国体初出場

 

 糸島市にある社会福祉法人の老人ホーム「師吉荘」の20〜70代職員を中心としたチーム。師吉荘のチーム名で全国社会人大会出場、また福岡とび梅のチーム名で2017年の全国選抜大会で第3位に入賞しているが、国体は初出場。毎日、昼休みに施設内のクレーコートで練習しているが、今回は慣れない天然芝コートに手こずり、リーグ戦で10〜20代チームの栃木県に敗れて、目標だった決勝トーナメント戦進出ならず。
「リーグ戦の初戦で勢いのある栃木県に負けてしまったのが痛かったです。国体は強いチームが多くて厳しいですね」(上川路美香主将・52)

男子 千葉県
シニアと若手メンバーが合体して初出場

 

 全国大会でおなじみ、日本製鉄君津の70代メンバーと、最近力をつけてきているクレストの20〜30代メンバーが合体したチームで国体初挑戦。
シニアメンバーは、若手選手と一緒に練習するようになってから、技術面でも精神面でも刺激をもらい、練習にも身が入るようになったという。今回は、強豪チームと同リーグになり、惜敗してしまった。
「鳥取県との対戦では、最後にあと一歩というところで逆転されてしまい、悔しいです。自分がもっと活躍しなければいけなかったのに、芝読みが甘くて自らタッチを外してしまった場面もあった。本当に残念です」(渡辺拓己主将・22)

女子 北海道
前回第4位、今回は天然芝に苦戦し、あと一歩届かず!

 

 札幌市の60〜70代メンバーが中心のチームで、ふだんは「はなます」のチーム名で全国選抜大会などで活躍している。前回は、第3位決定戦で惜敗して第4位。今回は、幼少の頃からプレーを続けているチーム最年少22歳の宮下笑奈選手を加えての再挑戦となったが、惜しくもリーグ戦敗退となってしまった。
「地元には天然芝のコートがないので苦戦しました。リーグ戦最終試合でようやく天然芝に慣れてきたところでリーグ戦敗退となってしまい残念です。もう1試合、やりたかった」(今井征子選手・77歳)

男子 大分県
第72回国体ベスト8、今回はメダルを目指す!

 

 全国選抜大会等に出場経験を持つ、宇佐市の50〜70代メンバーによる「よりも」チームに、県内の20〜30代の若手選手2名が加わったチーム。2017年のえひめ国体ベスト8以来、2回目の出場で、今大会でも見事にリーグ戦突破を決めた。チームの指令塔を務めるのは、チーム最年少の田中剛主将(26)。
「技術力があるチームではないので、大会前は距離感や1〜2mタッチなど基本練習に力を入れてきました。シニア選手の皆さんは、自分を信頼してプレーしてくれるので指示も出しやすいです。今回は何色でもいいのでメダルをとりたいです!」(田中主将)

開始式

 全国の10地域と開催県(茨城県)予選会を勝ち抜いた男子16チーム・女子16チームの計32チーム・215名が開始式に臨みました。

開催地・行方市の鈴木周也市長は、「ゲートボールはチームスポーツ。全員で協力しながら勝利を目指すとともに、全国の仲間との交流を深めて生涯の良い思い出となるよう願っています。また、ここ行方市はさつまいもの名産地で、日本初のさつまいものテーマパークもありますので、ぜひご堪能されてください」と歓迎のあいさつをされた


ゲートボール振興議員連盟会長で栃木県ゲートボール協会会長の船田元氏は、「今大会はゲートボールが国体の公開競技となって5回目となりますが、ゲートボール振興議員連盟では正式種目を目指して全力で努力しています。全国から出場の精鋭32チームの皆さん、都道府県代表としての名誉をかけてご活躍されることを願っています」と祝辞を述べた

地元の茨城県から、男子代表・郡司二男選手と、女子代表・今野寄子選手が「水と緑に恵まれたこの茨城県の地において、令和の幕開けとなる第74回国民体育大会[公開競技]ゲートボール競技会が開催されることに感謝するとともに、ゲートボール競技を通じて全世代が健康で平和であることを願い、楽しく、かつ表彰を目指して正々堂々とプレーすることを誓います」との選手宣誓を披露した

茨城国体のマスコット「いばラッキー」(左側)と、行方市のキャラクターの「なめりーミコット」も開始式に登場。選手たちの人気を集めた


公開練習・組み合わせ抽選会・監督会議

 いよいよ明日2019年8月31日(土)から9月1日(日)まで、茨城県行方市の北浦運動場 北浦第1グラウンド(天然芝)で「第74回国民体育大会[公開競技]ゲートボール競技会(いきいき茨城ゆめ国体2019)」を開幕します。
 前日の会場は、あいにくの雨でしたが、午後には雨が上がり、多くのチームが公開練習に臨んでいました。公開練習は、明日の本番に向けてコート温存のため、コート周囲での打撃に制限されていましが、念入りにコート状況を確認する姿が見られました。
 ふだんは、サッカーに使用されているという天然コートは、今大会のためにこの1年間はサッカーなどのスポーツを禁止してきたということで、きれいに整備されていました。ただし、芝はふかふかでボールが沈む傾向にあり、スパーク打撃あとの打撃はボールが跳ね上がるので要注意。また、芝目にも気を付けて打撃する必要がありそうです。

 15時からは、監督会議が会場近くの行方市北浦公民館で開かれ、出場チームの監督が参加。 
 最初に、組み合わせ抽選会が行われ、監督が1人ひとり抽選券を引いていき、明日のリーグ戦の組み合わせが決定しました。
 その後は「アンチ・ドーピング講習会」を実施。講師は、公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(JADA)教育トレーナーであり、ラグビーやアメリカンフットボールチームでのトレーニング指導を歴任され、現在は理学療法士・作業療法士養成校で生理学についての講義・実技授業を担当されるなど、多伎にわたりご活躍されている小平健太郎さんが務めました。
 講習会では、この国体が「ドーピング検査」の対象となる競技会としては最有力候補であり、知らずに禁止物質を摂取してしまった“うっかりドーピング”も処罰の対象になるので十分な注意が必要であること、さらには「アンチ・ドーピング活動」は国体だけの問題でなく、スポーツ界共通の「全世界的なルール」でもあり、スポーツの全競技者にとって当然の責務であることが強調されました。

 

監督の皆さんによる組み合わせ抽選会

「アンチ・ドーピング講習会」の講師を務められた小平健太郎さん

 なお、明日からの大会の模様や結果は随時、当ウェブサイトをはじめ、FacebookページやTwitterでもお伝えしていくほか、最終日9月1日(日)にはライブ配信も予定していますので、ぜひご覧ください。
 詳細は、こちらからご覧ください。

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