公益社団法人 日本ゲートボール連合

国民スポーツ大会[公開競技]ゲートボール競技会

2024年 ギャラリー 

入賞の都道府県チーム紹介

男子第1位 鹿児島県
優勝候補の大本命チームが初の第1位に輝く!

 

国内実力ナンバーワンの呼び声が高い霧島クラブの30〜40代を中心とするチーム。2015年の和歌山国体と、前回の鹿児島国体では決勝戦まで進むも2回とも岐阜県に敗退して第2位に甘んじてきましたが、ついに初の第1位に輝きました。
決勝戦では、5巡目、残り10分まで、相手の滋賀県の一方的なペースで試合が進みましたが、6巡目、白8番の曽山貴喬選手(写真前列左端・40)が第3ライン中間地点からスライドタッチでゴールポール近くに進み、上がり態勢に入っていた相手2球をアウトボールにしてピンチを救い、そこから怒濤の攻勢を掛け、最後に上がりまで決めて大逆転勝ちを収めました。
「決勝戦も含め危ない試合が多かったですが、今回は作戦面でみんなと相談しながらコミュニケーションをとることで乗り切りました。結果を残さないと、これだけのメンバーを揃えているのに、と言われてしまうので、金メダルをとれてホッとしています」(楠見慎太郎主将・41)

女子第1位 神奈川県
第2位2回の実力派がついに念願の金メダル

 

茅ヶ崎市と藤沢市の60〜80代選手によるチーム。2019年の茨城国体と2022年の栃木国体で第2位を経験している実力派がついに初の頂点にのぼりつめました。
決勝戦では、先行した相手の鳥取県をじりじりと追い上げ、5巡目のタッチ通過から一気に得点を重ねて悠々と勝利を決めました。
練習熱心なチームで、猛暑や雨天にも負けずに週3回、9〜15時まで練習に励み、ミドルやジュニアの男子仲間たちとも切磋琢磨してきました。
「『もう金色のメダルしか要らないからね』と練習相手になってくれた若い仲間たちにも感謝です。練習では、メンバーにかなり厳しいことも言って、みんなが奮起してくれるように努めてきました。ともすれば、家族よりも長い時間を一緒に過ごしている気心が知れた仲間だからこそできる叱咤激励です。ようやくつかんだ金メダル、ここまで来るのはちょっとしんどかったけれど、振り返ってみればあっという間でしたね」(沼上洋子主将・74)

男子第2位 滋賀県
滋賀県として初の入賞

 

甲賀市土山町のシニア選手に栗東市のミドル選手が加わったチーム。前回の鹿児島国スポに出場したメンバーもいて前回はリーグ戦敗退、今回一気に第2位まで駆け上がりました。
「目標はトーナメント戦進出だったので、あとは付録のようなものと思って無欲で戦ったのがよかった」というメンバーの皆さんは、チームでいちばん若い中西重治主将(写真後列、右から2人目・44)に全幅の信頼を置いて戦ってきました。
「シニア選手にあわせて、オーソドックスに先に点数を取って逃げ切る作戦で、ここぞというところでメンバーの皆さんが決めてくれたので、ここまで来ることができました。最後は、強い鹿児島県相手に善戦できて良かったです」(中西主将)

 

女子第2位 鳥取県
最高齢92歳を擁して県として初入賞

 

県内の東部(鳥取市)・中部(倉吉市)・西部(米子市)の3地区の選手が集まった県選抜チーム。最高齢92歳の河田鈴子選手(写真右端)を筆頭に90代2名を擁する超ベテラン揃いのチームで、中には富益レディースのチーム名で全国大会で3回の入賞を経験している選手も!
「来月開催のねんりんピックとっとり大会で審判員を担当するので、その準備で大忙しで練習はあまりできませんでした。なのに、92歳のお母さんもいる高齢チームで、よくぞここまで来られたと思います。第2位はまぐれです!」(持田久子主将・76)

男子第3位 石川県
先週の全日本世代交流大会優勝チームが国スポ初入賞

 

先週開催の全日本世代交流大会で初優勝を飾った志水魁のメンバーを中心とした30〜60代チーム。競技会直前、主力メンバー2名が欠場となるアクシデントにより、急きょ公式戦で初めて主将を務めることになった鍋島 惇主将(写真前列左・32)でした。
「不安しかありませんでしたが、目標のリーグ戦を突破して、あとは1勝を積み重ねて、いけるところまでいこうと切り換えました。今年になって各全国大会で活躍できているのは、数年前から岐阜や愛知の強豪チームと合同練習をしてきたことが大きいと思います。いい結果を残せてよかった、十分満足です。早速来週、次回国スポの県予選があるので、この場に戻ってこられるようにがんばります」(鍋島主将)

 

女子第3位 埼玉県
前回の第1位チームが第3位にとどまる

 

前回の鹿児島国体第1位、2017年の愛媛国体でも第1位と、今までに2回の頂点を経験している20〜30代中心のチームが今回は第3位入賞となりました。
「私を含め、メンバー中、3名が小さい子どもを抱えるお母さんということもあり、前回より練習量が少なかったのが敗因です。でも、競技中は連覇とかは関係なく、1試合1試合、楽しくやろうねって声をかけ合いながら、やれることはやりきれたので良かったです。今後は、できるだけ時間をつくりコツコツ練習を積み重ねて、またここに戻ってきて第1位になれるようにがんばります」(相馬美緒主将・30)

競技会トピックス

①鹿児島県知事が激励に訪れる!

 

「佐賀・鹿児島エールプロジェクト」(国民スポーツ大会が佐賀県、鹿児島県と2年連続での九州開催となることから、両県がいっそうの関係深化を図り、その絆をつないでいこうという取り組み)により、鹿児島県知事の塩田康一 氏が最終日に激励のため会場を訪れました。
鹿児島県が男女とも決勝トーナメント戦進出を決めたこともあり、知事は両チームの試合を熱心に見学&応援されていました。

鹿児島県チームの熱戦を見守る鹿児島県知事の塩田康一 氏

右端は鹿児島県ゲートボール協会の児玉会長

②鳥栖市による「おもてなしコーナー」が好評!

 

主催の鳥栖市によるおもてなしコーナーでは、ドリンクや銘菓を参加選手たちにご提供いただきました。

 

選手たちに贈られた鳥栖名物「ちゃんちゃん坊」は、上白糖・大豆(国産)・水飴だけで作られた鳥栖の郷土銘菓

注目の都道府県チーム紹介

女子 鹿児島県
最年少16歳、全国ジュニア大会優勝メンバーが所属する平均年齢最年少チーム

 

最年少16歳の尾籠ゆきな選手(下写真・9番)をはじめ、2023年の全国ジュニア大会女子1部クラス優勝のNICE-KJのメンバーなど10代メンバーを中心とする平均年齢32.6歳の最年少チーム。その中に、全国ジュニア大会で青森明の星高校チームで活躍していた櫻庭こころ選手(1番・18)の姿がありました。全国ジュニア大会を通して魅せられたNICE-KJのメンバーと一緒に競技を続けたいという思いもあり、鹿児島県の大学へ進学を決めてチームに加わりました。
「本当は2027年の宮崎国スポでのメダルを目指して結成したチームですが、前倒しで権利が取れての出場となりました。地域が違うので全員での練習はあまりできませんでしたが、集まったときには距離感に注意しようと声をかけ合いました。目標の決勝トーナメント戦進出が叶ったので、あとは一つずつ大切に試合をしたいです」(稲留とも子主将・70)
最年少の尾籠選手はゲートボール歴6年。地域の大会に出場したことを機に競技をはじめ、続けてきました。
「国スポはジュニア大会とは違って緊張しますが、自分のボールがコート外に出ないように、そして次の人につなげるようなゲートボールをしたいです」と今回の抱負を語ってくれました。

最年少16歳の尾籠選手

男子 千葉県
千葉県として2回目、このチームでは初出場、目標は「火の玉ゲートボール」!

 

先週の全日本世代交流大会でもベスト8入りを果たしたクレストのメンバーを中心とした県選抜チーム、40〜80代の幅広い年齢の選手で編成しました。このチームでの国スポは初出場ですが、各全国大会に出場したことがある経験豊富なメンバーが揃います。
「今回、主将を任せていただいたからには、仲間を信じ、そして自分を信じて、自分の真骨頂である、超攻撃型の火の玉ゲートボールを展開したいと思っています。初出場ですし、各地域予選を勝ち上がってきた強いチームばかりですから、勝負のことはあまり意識しないで火の玉ゲートボールに集中します」(沢田 清主将・49)

女子 福岡県
社会福祉法人の職員チームが2回目の出場

 

糸島市にある社会福祉法人の老人ホーム「師吉荘」の30〜60代職員を中心としたチーム。師吉荘のチーム名で全国社会人大会出場、また福岡とび梅のチーム名で2017年の全国選抜大会で第3位に入賞しており、国スポは2019年の茨城国体以来、2回目の出場。
毎日、出勤後に朝の30分と昼休みの30分、施設内のコートで練習して競技会に臨みましたが、残念ながらリーグ戦敗退となってしまいました。
「言い訳にならないけど、暑さに負けました(笑)。あとは公式大会での経験不足ですね。次回の国スポ予選にはすでに負けているので、2026年の青森国スポ出場を目指して、まずは厳しい九州地域の予選会からがんばります」(上川路美香主将・57)

男子 徳島県
男子最年少選手17歳を擁する平均年齢男子最年少チーム

 

強豪・小松島の20代選手を中心とする平均年齢32.9歳の男子最年少チーム。前回の鹿児島国体では第3位となりましたが、今回はリーグ戦の第1試合からまさかの敗戦。
「相手をうまく乗らせてしまいましたね」と肩を落とす渡部直矢主将(47)。「毎回、四国地域予選が厳しいので、今回も本大会に出場できて良かったです」とのこと。
男子最年少17歳の武田倫己選手(下写真・9番)は、今年8月の全国ジュニア大会ベスト8の実績を持ちますが、国スポは初参戦。
「国スポは他の大会とは雰囲気が違います。メンバーの足を引っ張らないようにがんばります」と緊張の面持ちで語っていました。

男子最年少17歳の武田選手

女子 佐賀県
地元開催の国スポで全国の舞台に初登場

 

開催県代表・武雄市の70〜80代チームで、国スポを含め全国大会初出場
ふだんは市内で別々のチームで活動していますが、公式大会にはこの市選抜チームで参加しています。
今回は初の全国の舞台という緊張感もあり、残念ながらリーグ戦敗退となってしまいました。
「ふだんはクレーコードで練習しているので、天然芝コートに手こずりました。でもなんといっても稽古不足が敗因です。こんな恥ずかしい試合をしてしまい、地元の皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。今年11月には全国選抜大会の県予選があるので、それに向けて、これから一にも二にも稽古です」(山口タキ子主将・79)

開始式

競技前には、全国各地域と開催県(佐賀県)予選会を勝ち抜いた男女計29チーム・196名が開始式に臨みました。

 

下写真は、国歌斉唱で国旗に健闘を誓う選手の皆さん

競技会名誉会長で鳥栖市長の向門慶人氏は「スポーツに力を入れている地・鳥栖市にゲートボール選手の皆さんをお迎えすることができてうれしいです。熱中症に気を付けながら精一杯戦ってください」と歓迎の言葉を述べられました

地元の佐賀県チームから、山口タキ子選手(左)と中野 梓選手による力強い選手宣誓

会場内には、主催の鳥栖市にご用意いただいたフォトスポットもあるので、ぜひ記念の1枚を!

ゲートボール用品工業会加盟のメーカー・本郷の出店もあるので、試合の合間にぜひお立ち寄りください

公開練習&組み合わせ抽選会

いよいよ明日2024年9月7日(土)・8日(日)、佐賀県鳥栖市の鳥栖市陸上競技場(天然芝コート)で「SAGA2024国民スポーツ大会[公開競技]ゲートボール競技会」を開幕します。

 

前日の会場は快晴、気温はなんと36度と真夏のような暑さ。そんな中、多くのチームが公開練習に参加し、念入りにコート状況を確認する姿が見られました。

 

会場はかつてサッカーのサガン鳥栖がメイン練習場にしていたグラウンド。現在、サッカーや野球、陸上など様々な競技に使用されている天然コートはそれほど重くはないものの、一部に窪みがあり、打力が弱いとボールが曲がったりするため注意が必要です。
しかし、なによりも注意しなくてはならないのはこの暑さ。明日からはさらに厳しい暑さが予想されており、熱中症対策はもちろんのこと、体力・精神的にも削られように対策をすることが大切です。

 

14時からは、リーグ戦の組み合わせ抽選会が会場のメインスタンドで開かれ、出場チームの監督などが参加。強豪がひしめく死のリーグの誕生に、参加者からはどよめきやため息が聞かれました。

 

リーグ戦の組み合わせは、こちらからご覧いただけます。

 

なお、明日からの大会の結果や模様は随時、当ウェブサイトや公式LINE、各SNSでもお伝えしていく予定ですので、ぜひご覧ください。

撮影/伊藤 守

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