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2019年 ギャラリー
入賞チームの横顔
優勝 萬燈組(愛知)
昨年の準優勝を糧に初Vを遂げる!
全日本選手権大会で2度の優勝に輝いている日本を代表するトップチームだが、本大会では前回準優勝、2度の第3位と、あと一歩のところで優勝を逃してきた。しかし、今大会では、徐々に調子を上げていき、とくに準決勝、決勝は序盤から自分たちの勝ちパターンにハメて完璧な試合内容で初栄冠を手にした。勝因は、今大会から新たにジュニア選手として加入した尾﨑壮真くん(左から4人目・11)。ゲートボール歴3年、全国大会の大舞台は初めてだったが、終始、落ち着いた表情で第1ゲート通過にも成功、ロングタッチまで決める大活躍を見せた。
「今大会は強いチームが多く、リーグ戦の1試合目が思うようにいかなかったこともあり不安が頭をよぎりましたが、ジュニア選手もがんばってくれて、なんとか勝つことができました。うれしいです」(曽山喬貴主将・35)
準優勝 わいわいクラブB(鹿児島)
楽しくプレーできたので「上出来」!
全国ジュニア大会常連のわいわいクラブ所属のジュニア&シニア選手と、鹿屋市で幼少の頃からプレーを続け、全国大会出場経験も豊富な20〜30代の3選手が合体して初出場。
「決勝はワンチャンスあったのに、自分が肝心のタッチを外してしまい、悔しいです。でも、当初の目標であった、“楽しく上に上がっていくこと”ができたので上出来です」(石川誠主将・38)
第3位 小松島A(徳島)
大満足の第3位入賞!
過去3度の優勝と3度の準優勝を経験している古豪クラブだが、今大会は、昨年の全国ジュニア大会優勝&全日本選手権大会第3位の10〜20代の若手3選手が中心のチーム編成で挑戦。
「準決勝の萬燈組戦は一方的な試合になってしまい、もう少しどうにかできたんじゃないかという悔いは残りましたが、リーグ戦を突破して2日間とも試合ができたし、第3位まで来られたので大満足です。来年も挑戦して、今回より上に行けたらいいですね」(米山知宏主将・21歳)
第3位 岐阜羽島(岐阜)
2連覇ならず、3度目の優勝も逃す!
前回の覇者で、第25回大会でも「まくわ」のチーム名で優勝している強豪だが、今回は準決勝のわいわいクラブB戦で、最後に惜しい逆転負けを喫して第3位に甘んじてしまった。実は、前回で長年一緒に出場してきたジュニア選手が卒業となり、代わりのジュニア選手がなかなか見つからず、今大会出場は半ば諦めていたという。しかし、今年5月の県予選会前、平工房道選手(左から2人目・77)のお孫さんの平瀬陽大くん(左から3人目・13)が祖父の窮状を救うべく選手に立候補。以来、猛特訓を重ねて今大会に臨んだ。
「準決勝のわいわいクラブB戦は、自分の采配ミスで負けてしまい、後悔しています。でも、目標のリーグ戦突破もできたので、結果には満足しています」(鈴木誠主将・32歳)
なお、岐阜羽島は、入賞チームの中でもっとも年齢差の大きいチームに贈られる文部科学大臣賞も受賞した。
注目チーム紹介
チーム名の由来は「年齢差89歳」にあり
E・フォースST89(三重)
アイドルグループのようなチーム名は、今大会最高齢97歳の松原相龍(そうりゅう)選手(左から4人目)の「S」と、今大会最年少8歳の釜井丈瑠(たける)くん(左端)の「T」と、その年齢差「89」を合わせたもの。松原選手は、いまなお、雨が降らない限りは毎日、1人でも練習を欠かさないという努力家。一方の丈瑠くんはゲートボール歴4年。最近、ゲートボールに専念するために、ずっと続けてきたサッカーをやめてしまったくらい、ゲートボールに夢中。大の負けず嫌いで、初戦で負けてしまったときは、写真のような表情に……。丈瑠くんのお父さんでもある釜井義剛主将(41・左から2人目)は「松原さんも丈瑠も友だちみたいな感じで、年齢差はまったく感じないですね(笑)。丈瑠の機嫌が直るように、まずは1勝が目標です」とのことです。
有名校が本大会初チャレンジ!
青森山田(青森)
全国ジュニア大会常連校の青森山田が本大会初出場。一緒に練習をしている青森山田高等学校と同中学校のゲートボール部メンバー、そして県内のシニア選手に加わってもらい、チームを結成した。監督を務めるのは、OBの西田陸生さん(22・後列左端)。「青森山田の目標は、来月の全国ジュニア大会での優勝ですが、1つの経験として世代交流大会にも挑戦してみようと出場を決めました。本大会は、国内トップのユース選手が多く出場しているので、ジュニア大会とは違って厳しいですね。でも、来月の全国ジュニア大会に向けて、いい勉強になりました」
ほんとの家族チームで9回目の出場
七尾(石川)
祖父母・息子夫妻・孫で編成した松元さんご一家による純粋ファミリーチーム。ずっと出場を続けてきた孫兄弟のお兄さんが高校野球県予選と日程が重なってしまい、今回は残念ながら欠席。さらに、強豪がひしめくリーグ戦に入ったことから、最初からリーグ戦突破はあきらめ、日帰りの予定でいたという。それがまさかのリーグ戦2勝で、明日のトーナメント戦進出の可能性も“見えてきてしまった”。「無欲でリラックスして戦ったのがよかったみたいです。本日の宿、まだ予約していないんですが、大丈夫かな(笑)」(松元一樹主将・42)
今大会最年少5歳が在籍するチーム
富士スノーファルコン(静岡)
富士市の20代メンバーが中心のチームで3回目の出場。今大会は、最年少5歳の大石将峰(まさみね)くん(9番)を擁しての挑戦となった。将峰くんは、メンバーの親戚のお子さんで、今年3月にスカウトしたばかり。将峰くんに「ゲートボールで楽しいところは?」と尋ねたら、「全部!」との元気な声が返ってきた。続けて「難しいのはタッチで、難しくないのはスパーク打撃!」とのこと。「今回は新しいメンバーが増えたこともあり、前回よりは練習できたんですが、リーグ戦敗退で残念です。でも、将峰くんが入ってくれたおかげで、あと10年は本大会に出場できますから、がんばります!」(廣田敏昭主将・26)
常連の美浜煙樹と和歌山工業高等専門学校チームが合体!
つゆちゃんズ(和歌山)
今チームの母体は、全国大会常連チームの「美浜煙樹」。そのメンバーとして活躍してきた鈴木義幸選手(17・前列右側)が和歌山工業高等専門学校に進学して同校の友人たちと結成したチームが「つゆちゃんズ」。その両チームのメンバーが合体しての今大会出場となった。つゆちゃんズは、来月の全国ジュニア大会男子1部クラスに初出場予定。「全国ジュニア大会は、今大会と似た人工芝コートなので、その前哨戦というつもりで出場したんですが、まさかのリーグ戦全勝でトーナメント戦進出。全国ジュニア大会に向けて、幸先の良いスタートを切ることができました」(中村文哉主将・29)
今大会から気分も新たにチーム名を一新
水城高等学校(茨城)
前大会まで「水戸三中G.B.C」のチーム名で出場。今年、ジュニア選手2名が水戸三中から水城高等学校に進学し、学校からもゲートボール部創設に全面協力を得たこともあり、今大会よりチーム名を一新した。実は、過去2回の成績は通算6戦0勝。「負けて学ぶ」の精神で、今大会に臨み、見事念願の1勝を果たした。「将来は、ゲートボールが強い学校としても全国区となった青森山田や作新学院のように、水城高等学校の名前を大きくしていけたらと願っています」(安川克己主将・78)
開会式の模様
開会式は正午からスタート。全国から出場の48チーム・292名が一堂に会し、開会式に臨みました。
「今大会最年少選手は5歳、そして最高齢選手は97歳と、なんとその年齢差は92歳です。その年齢差を乗り越えてコミュニケーションを図り、今夏の良い思い出となるようがんばっていただきたいです」と参加選手にエールを送る椎川忍大会会長(公益財団法人日本ゲートボール連合・会長)
「ここ三重県では、2021年の三重とこわか国体の開催が決まっています。今大会が国体の気運醸成につながることを期待しています」との来賓祝辞を述べる三重県知事の鈴木英敬氏
四日市市長の森 智広氏は「3世代でのチーム編成は他競技には見られない特徴のある大会です。3世代で大いにコミュニケーションを図りながら戦略を立て、交流を深めてもらいたい。そして、今夜はぜひ四日市名物のトンテキを味わって体力をつけていただき、明日のトーナメント戦に備えてもらいたいです」との祝辞で、会場の笑いを誘った
開催地の三重県代表チームから、7選手が“世代交流大会らしい”息の合った選手宣誓を披露。左から、前川幸一選手(69)、前川照子選手(63)、塚本東吾選手(10)、中西悠香選手(11)、釜井義剛選手(41)、下村雛子選手(12)、釜井環希選手(11)
公開練習
大会初日、正午からはじまる開会式に先立ち、会場での四日市ドームでは、シニア・ミドル・ジュニア選手で編成した3世代チームが熱心にコートの感触を確かめています。
会場レポート
大会前日、会場の四日市ドームをひと足早く訪問しました。
四日市ドームで全国大会が開催されるのは、2014年の第30回全日本選手権大会以来、2回目。
今回のコート条件は人工芝で、砂が入っているものの、かなりの高速コート。表面がツルツルなのでボールは滑るように進み、ブレーキがかかりにくいので、打順はそれほど回らないことが予想されます。
このコート条件をどう攻略するかが勝負の分かれ目になりそうです。
なお、明日からの大会の模様や結果は随時、当ウェブサイトをはじめ、日本ゲートボール連合のFacebookページやTwitterでもお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。