公益社団法人 日本ゲートボール連合

内閣総理大臣杯 全日本世代交流ゲートボール大会

2023年 ギャラリー 

入賞チーム紹介

優勝 オーミブラックス(滋賀)
14歳主将がチームをまとめて初優勝!

 

コロナ禍の2019年に誕生したチームで、初出場の前回はリーグ戦敗退、2回目の出場で頂点へと一気に駆け上がりました。
今回、チームの司令塔として作戦を担当したのは14歳の山口凛太郎選手(写真左から2人目)。ジュニアプレイヤーとしては世代交流大会最後の年になることから主将に立候補。以来、全国の強豪チームやオープン大会の門戸を叩き、作戦力を身につけ、チームワークを培ってきました。
決勝戦では、最後に相手に逆転されるも、最終打者の凛太郎選手が第2ゲート右横で味方球にタッチ、そこからなんとスパーク打撃で上がりを決めて再逆転し、さらに第2ゲートも通過して劇的な勝利をチームへと呼び込みました。
「メンバーとたくさん練習をしてコミュニケーションをとり、強いチームに負けないためにはどうしたらいいかを考えて作戦を勉強しました。最後の打撃はものすごいプレッシャーだったけど、ここまできたら勝ちたいと思って決めました」と凛太郎選手。
「決勝戦の相手の賢愼チームは、2019年に地元・滋賀県で開催された全日本選手権大会で第3位に入賞する大活躍を現場で見ていて、それからチームを結成したので、ドラマチックな展開にグッときました。優勝なんて今も信じられません」(凛太郎選手の父・芳弘選手)

準優勝 賢愼(神奈川)
ジュニアの兄弟選手を擁して初入賞

 

お父さんの和田智亮選手(写真右端・35)の影響で、お母さんのお腹にいた頃からゲートボール場に通っていたという悠誠(15)と堅愼の(12)兄弟選手を中心とするチーム。湘南ちがさきのチーム名で2019年の全日本選手権大会第3位入賞。本大会は、悠誠選手が6歳で初出場した2014年から、湘南ちがさき、または悠誠のチーム名で8回出場し、今回はじめて堅愼のチーム名で挑んで初入賞しました。
「最後は惜しかったけれど、全日本選手権の第3位より一つ上にいけたので良かったです。ジュニアの2人ががんばってくれたのに、オヤジが足を引っ張ってすみませんという気持ちです(笑)。みんなで声をかけ合い、チームワークでここまで来ることができました」(和田智亮選手)
なお、賢愼は、入賞の中でもっとも年齢差の大きいチームに贈られる文部科学大臣賞も受賞されました(81歳の吉村芳明選手と、11歳の賢愼選手との年齢差は70歳!)

第3位 わいわいキング(鹿児島)
前回チャンピオンが今回は第3位!

 

前回優勝の大本命チームが準優勝で敗れ、第3位入賞となりました。
今回、チームを率いたのは、佐多キングのチーム名で、2014年の第31回大会と2013年の全日本選手権大会で主将を務め、チームを優勝に導いた今針山涼平主将(写真右端・31)です。
「リーグ戦を奇跡的に突破し、トーナメント2回戦の鹿児島県勢対決も勝ってあと一歩というところでしたが、メダルはとれたので良かったです。何より、自身は10年ぶりの全国の舞台だったので昔ほどの力は緊張もあり発揮できませんでした。そう考えると上出来だったかなと思っています」(今針山涼平主将)

 

第3位 E・フォース(三重)
ジュニア選手が成長し、前回に続いて2年連続の第3位入賞

 

昨年、最高齢100歳の松原相龍選手とともに長年の夢であった悲願のメダルを獲得。松原選手は今年2月に急逝され、今大会ではメンバー全員、松原選手のトレードマークであった真っ赤なリストバンドを着けて臨みました。
「ジュニアメンバーが成長して、いちだんと頼もしくなりました。作戦も、以前は自分だけが担当していましたが、今回は子どもたちも一緒にみんなで考えながらプレイしてくれたので心強かったです。準決勝で負けた堅愼チームのジュニア選手は、かつて子どもがゲートボールをはじめて間もない頃に全国大会で見て、すごーいと言ってモチベーションにしていた相手だったので、そのチームと大きい舞台で戦えたことも感慨深かったです。松原さんにメダルをとらせていただいたので、今後はそれより上の色のメダルが目標ですね」(下村一成主将・45)

注目チーム紹介

大阿蘇ドリーム(熊本)
今大会最高齢89歳の祖母を含むファミリーチーム

 

家族でチームを組み、様々な大会に参加している市原ファミリーを中心とした阿蘇市のチームが初出場。
メンバーの中でもっとも早く、約30年前に競技を始めたのは祖母で89歳のトミ子選手(前列中央)で今大会最高齢。「ゲートボールは難しいところが面白い」と言います。
トミ子さんの息子さんご夫妻、その長男、長女、次男、お孫さん、それに玄孫(やしゃご)という4世代7名に、ご家族と仲が良く、全国大会常連の入江辰則選手(7番・40)が加わりました。
市原ファミリーのご自宅には天然芝コート2面があり、いつでも練習ができる、うらやましい環境。
「家族でプレイをしている良さは、会話が弾むことです!」

 

梼原(高知)
学童保育でジュニアプレイヤーを育成して初出場

 

高知県ゲートボール協会では、昨年から梼原(ゆすはら)町で学童保育ゲートボール体験会を実施してジュニアを育成。その努力が実り、高知県として久々に本大会への出場を果たしました。
昨年から学童保育でプレイをはじめたという西村美緒選手(7番・9)は「ゲートボールはチームで絆を深めることができるのでとても楽しい。教えてくれる先生たちもめちゃ優しい」とのことで、自ら希望して今大会に出場しました。
そんな美緒選手を支える梼原町のシニア世代のメンバーは、昨年のねんりんピックかながわ2022ゲートボール交流大会で準優勝に輝いた実力の持ち主。「子どもがいるとチームが明るくなるし、自分たちも楽しくなる」と美緒選手を盛り立てていました。

小松島ネクサス(徳島)
今大会最年少7歳選手が在籍する強豪

 

全日本選手権大会入賞をはじめ各全国大会で活躍している強豪。
本大会は、2019年の第36回大会で小松島Aのチーム名で第3位に入賞して以来、4年ぶりの登場。
今大会に出場するため、急きょ、メンバーの木村匠選手(7番・20)の甥っ子で、今大会最年少7歳の壮くん(9番)に白羽の矢を立てて猛特訓。
「ゲートボールは打ってゲートを通ると楽しい」という壮くん。リーグ戦第4試合では自ら上がりを決める大活躍を見せ、トーナメント戦進出にひと役買いました。

 

 

広島オレンジクラブ(広島)
2組の親子を含む初出場チーム

 

東広島市の親子2組を含むチーム。親子メンバーは平賀貴之選手(3番・39)と遼馬選手(5番・13)、市川政登選手(7番・65)と正樹選手(1番・34)。
ミドル世代の2人はかつて全国ジュニア大会に出場した経験があります。
平賀さん親子は父の貴之選手の影響でジュニアの遼馬選手がプレイをはじめ、逆に市川さん親子は子どもの正樹選手の影響で父の政登選手がプレイをはじめました。
休日には朝から夕方まで練習、いつも和気あいあい、仲の良さがチームの特徴。
「久しぶりの全国大会ですが、負けてもともとという気持ちが功を奏したのか、不思議に緊張感がなく、目標のトーナメント戦に進出できました。あとは一つずつ大切にいきます」(平賀貴之主将)

松原クラブ(和歌山)
つゆちゃんずメンバーがジュニア選手を育てて本大会初出場

 

美浜町のチームで、ミドル世代のメンバーは、2019年の全国ジュニア大会で準優勝に輝いた和歌山工業高等専門学校チーム・つゆちゅんずのプレイヤーたち。
今年の鹿児島国体、そして全日本選手権大会への出場もすでに決めているつゆちゃんずの鈴木義幸主将(右から2人目・21)ですが、本大会にも出場したいと、今年3月から美浜町立松原小学校の学童保育の子どもたちを対象として月1回のゲートボール体験会をスタート。その子どもたちとともに念願の初出場を果たしました。
「世代交流大会は緊張感の中にも、他の大会とは違う別の面白さがありますね。まずは1勝を目指します」(鈴木主将)

アザンフォース(島根)
全国ジュニア大会ベスト8の北陽ジュニアを主体とする初出場チーム

 

今年8月開催の全国ジュニア大会2部クラスでベスト8に輝いた北陽ジュニアのメンバーを主体として、2017年の本大会で準優勝した友和会のメンバーが合体したチーム。岡 幸利主将(4番・45)が北陽ジュニアの監督を務めている縁で新チームが誕生しました。
チーム名の「アザン」はトルコ語で仲間、「フォース」は力強いを意味します。
「子どもたちは毎年全国ジュニア大会に出場して力を伸ばしていますが、天然芝コートは初めてなので、コート攻略が課題です。なんとかトーナメント戦に進めたらと思っていますが………」(岡主将)

開会式

主催者あいさつに立った今川啓一大会会長(日本ゲートボール連合 専務理事)は「本大会は3世代で1つのチームを組んでプレイするゲートボールの原点とも言える大会」として、今大会を象徴する最年少7歳、最高齢90歳の各選手を一人ずつ紹介しました

香川県副知事の大山 智 氏は、「3世代のチーム内でコミュニケーションをとりながら優勝を目指し、香川県の豊かな自然、文化、そして名物の讃岐うどんや新鮮な果物も堪能してください」と祝辞を述べられました

綾川町長の前田武俊 氏は「世代間交流を通じて楽しい有意義な大会にしてほしい。また、ここ綾川町は讃岐うどん発祥の地。各店が提供する自慢のメニューもお楽しみいただけたらと思います」と祝辞を述べられました

前回の優勝チーム・わいわいキング(鹿児島)による優勝杯返還

選手宣誓は、開催地・香川県代表のヤドン綾川チームから、新明来季(しんみょう らいき)選手(左側・12)と古市峻一郎選手(12)のジュニア選手2名によって堂々と行われました

公開練習&組み合わせ抽選会

大会当日の競技前、会場の綾川町総合運動公園陸上競技場では、シニア・ミドル・ジュニア選手で編成した3世代チームが熱心にコートの感触を確かめています。
香川県で本大会が開催されるのは初めてです。

 

サッカーにも使用されているという天然芝コートは重めの印象。打撃には力が必要で、所々に見える芝の根にも注意が必要そうです。

また、会場内では組み合わせ抽選会が行われ、リーグ戦の組み合わせが決定しました。
リーグ戦の組み合わせは、こちらからご覧いただけます。

 

なお、大会の模様や結果は随時、当ウェブサイトをはじめ、日本ゲートボール連合のLINEやFacebookページ、X(旧Twitter)でもお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。

 

撮影/伊藤 守

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