公益社団法人 日本ゲートボール連合

内閣総理大臣杯 全日本世代交流ゲートボール大会

2025年【内閣総理大臣杯 第42回全日本世代交流ゲートボール大会】ギャラリー 

入賞チーム紹介

優勝 霧島クラブ(鹿児島)
第34回大会以来、8年ぶり2度目の優勝!

 

2017年に県内ミドル世代のプレーヤーを中心に結成され、その年に本大会初優勝を飾った霧島クラブが、ついに2度目の頂点に立ちました。
リーグ戦では「死のリーグ」に入り、前回王者・志水魁(石川)に敗れたものの、2勝1敗で2位通過。トーナメント1回戦の小松島(徳島)戦では、残り1分での逆転勝利から勢いに乗り、決勝戦へと駒を進めました。
決勝戦は、先月の全国ジュニア大会決勝戦と同カード、盟友・都城友の会(宮崎)との対戦。中盤にはジュニアプレーヤー・楠見笑来(えくる)選手(12)が相手ボールへのロングタッチと長距離の合わせ球を連続で決め、終盤も長距離の合わせ球で相手の勝負球をアウトボールにして勝利を決定づけました。
「まず、決勝戦をいつも一緒に練習している都城友の会と戦えたことがうれしかったです。予選からヒリヒリした試合が続きましたが、決勝戦は息子の笑来が活躍してくれました。うちはトップレベルの打者が揃っているので勝ち切るしかない。うれしいというよりはホッとしています」(楠見慎太郎主将・42)

準優勝 都城友の会(宮崎)
悔しさの残る、初の入賞

 

3回目の出場で、初入賞を果たした都城友の会。決勝戦は、全国ジュニア大会決勝戦と同じ相手に再び敗れ、悔しさがにじむ準優勝となりました。
「またもやの銀メダルで悔しいです。ジュニアでの借りを大人が返したかったのですが………。予選から接戦続きで勝ち運に恵まれて決勝戦まで来られましたが、最後に攻めの形をつくったものの、全国ジュニア大会同様、笑来選手の合わせ球にやられてしまった。勝ちたかったですね」(水久保主将・44)

第3位 千代田クラブ(東京)
国スポ初の1位から勢いそのままに初入賞

 

今大会直前に開催された第79国スポで「東京都」として初の1位を獲得した千代田クラブが、今大会でも初の入賞を果たしました。
「正直、トーナメント戦に進めたら十分、という思いだったので、メダル獲得は出来すぎです。準決勝の霧島クラブには実力負けです。とくに中盤、相手の郷原選手の長距離スライドとロングタッチの連続技は神業でした。これからまた練習を重ね、来年も挑戦したいと思います」(瀬戸主将・28)
また、千代田クラブは、入賞チームの中で最も年齢差の大きいチームとして文部科学大臣賞を受賞しました。84歳の前嶋選手と12歳の横坂選手、72歳の年齢差が評価の理由です。

第3位 健祥会(徳島)
第22回大会優勝以来、20年ぶりの入賞!

 

社会福祉法人健祥会グループのミドル世代職員を中心に編成されたチーム。全国社会人大会で3連覇中の実力を示し、2005年の第22回大会優勝以来、久々の入賞を果たしました。
「全体のレベルが上がる中、厳しい試合もありましたが、チーム全員が勝負所で力を出してくれました。準決勝の都城友の会戦は相手がノーミスで、つけいる隙がありませんでした。ジュニアの上野選手(9歳)はまだあと5回出場できるので、その間にはぜひ金メダルを取らせたい。次は地元・徳島で11月に開催される全日本選手権大会で優勝を目指します」(中村主将・51)

注目チーム紹介

古﨑ファミリー(福井)
本当の家族3世代チームが新メンバーを加えて11回目の出場

 

祖父母・父母・子ども3人による“本当の“3世代チーム”。2019年の第36回大会以来、6年ぶりとなる本大会には、なんと通算11回目の出場、世代交流大会を象徴する存在です。
全国大会常連選手の祖父・邦夫選手(81・写真1番)の影響で次々と家族が競技をはじめ、1年前には末っ子の心梨選手(8・写真7番)がスティックを握り、今回が公式戦デビューとなりました。
「家族で共通の話題ができる」「コミュニケーションがとりやすい」「気持ちが一つになれる」と語る古﨑ファミリー。
「大会は家族旅行も兼ねて(笑)、楽しむことを第一にプレーしています。末っ子が8歳なので、当分は3世代で出場できますし、将来は4世代で出られるかもしれません。できるだけ長く出場を続けたいです」(古﨑邦彦主将・52)

リンクス(埼玉)
女子最年少5歳・男子最年少6歳を含む、平均年齢31歳の最年少チーム

 

高校時代からプレーを続ける30代プレーヤーを中心に構成されたチーム。中には、直前の国スポで3度目の栄冠を手にした女子選手もいます。今回は、メンバーの子どもたちとともに本大会初出場。
女子最年少・入江選手(5歳)、男子最年少・岩野選手(6歳)は母と一緒に出場。今大会に向けて5月から練習をはじめました。
「まさか子どもと一緒に大会に出る日が来るとは夢にも思いませんでした」(入江選手の母)
「子どもに教えるとつい熱が入り厳しくなりがちですが、仲間が優しくサポートしてくれるので、子どもも楽しそうです」(岩野選手の母)
「子どもたちには、今大会をきっかけに、競技の楽しさを感じて、続けてもらえたらうれしいですね」(門田主将・35)

応援に駆け付けた高校時代の仲間たちと。前列左が入江選手(5)、その隣が岩野選手(6)

99ビーチ(千葉)
最高齢88歳選手を擁する地元合同チーム

 

千葉県東部の九十九里町と香取市佐原のメンバーで編成され、本大会に初出場。
今大会最高齢は88歳の本宮 曻選手(写真9番)。妻の玲子主将(78・右から3人目)とともに出場しました。
ゲートボール歴約30年の曻選手は、全国大会経験も豊富。現在は夫婦で小学校普及活動や指導にも力を注いでいます。
「助け合いできるのがゲートボールの魅力。若い人たちと一緒にプレーするとパワーがもらえます。それが元気の源ですね」(曻選手)
今大会では、予選で前回優勝チームなどの強豪と同リーグに。
「めったに対戦できないチームばかりで、むしろ幸せです」(玲子主将)

 

ゆいまーる(沖縄)
「支え合い・助け合い」の精神で本大会初出場

 

チーム名の「ゆいまーる」は、沖縄の言葉で「支え合い・助け合い」の意。
「その精神で大会を楽しみたい」と語るのは山田光郎選手(47・写真4番)。
全国社会人大会経験のある山田選手は沖縄に移住し、娘の惠子選手(13・左から2人目)、練習仲間とともに本大会に初出場しました。
惠子選手は7歳から競技をはじめ、父とともにオープン大会にも参加しています。
「相手のボールをスパーク打撃で出すのが楽しい。お父さんとプレーするのはまあまあ楽しいです」(惠子選手)
「娘と一緒に出場する願いを叶えてくれた仲間に感謝です。今回はリーグ戦敗退でしたが、できたらもう一回来年も出てリベンジしたいですね」(山田選手)

 

開会式

全国から集まった31チーム・200名が参加し、「内閣総理大臣杯 第42回全日本世代交流ゲートボール大会」の開会式が盛大に行われました。

開会式では、主催者を代表して臼井正一大会副会長(千葉県ゲートボール連盟 会長)があいさつ。「最後にみんなで気合を入れましょう」と呼びかけ、選手たちとともにガッツポーズを披露しました。

臼井正一大会副会長

続いて、浦安市市長の内田悦嗣氏が祝辞を述べました。内田市長は「実は私もゲートボール愛好者で、全国社会人ゲートボール大会に4回出場し、ベスト16に入ったこともあります」と自身の経験を紹介し、さらに「特に若い競技者の皆さん、隣のディズニーランドのことは忘れてプレーに集中してください」とユーモアを交え、会場を和ませました。

浦安市市長の内田悦嗣氏

式典では、前回優勝チーム・石川県代表の志水魁選手による優勝杯返還も行われました。

また、開催地・千葉県代表「99ビーチ」の3世代選手による選手宣誓では、世代を超えた絆を示す力強い姿が印象的でした。宣誓に立ったのは、中村光塁選手(13)、中村加奈選手(50)、本宮 曻選手(88)の3名。息の合った堂々とした宣誓に、会場からは大きな拍手が送られました。

左から、中村光塁選手(13)、中村加奈選手(50)、本宮昇選手(88)

公開練習&組み合わせ抽選会

大会当日の競技前、会場のブリオベッカ浦安競技場では、シニア・ミドル・ジュニア選手で編成されたチームが熱心に公開練習を行い、コートの感触を確かめました。

 

千葉県での全日本世代交流大会開催は今回が初めて。日本ゲートボール連合主催の全国大会としては、通算5回目の千葉県開催となり、同会場での開催は2018年の第34回全日本選手権大会以来、7年ぶり2回目となります。

 

会場は、通常は陸上・サッカー・ラグビーなどに使用され、日本航空ラグビー部「JAL WINGS」のホームグラウンドでもある競技場です。ロングパイルの人工芝は、大会直前にローラーをかけたため芝が寝ており、ボールの転がりは速め。さらに場所によってはボールが曲がったり跳ねたりする箇所もあり、選手からは「意外と難しい」との声があがっていました。

 

日本ゲートボール認定用品工業会加盟メーカーの出店も (株式会社ニチヨー、株式会社ティエヌケイ)

会場内では組み合わせ抽選会も実施され、リーグ戦の組み合わせが決定しました。

 

リーグ戦の組み合わせは、こちらからご覧いただけます。

 

なお、大会の模様や結果は随時、当ウェブサイトや日本ゲートボール連合の公式LINE・SNSでもお伝えしてまいります。ぜひご注目ください。

 

撮影/伊藤 守

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