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2017年 競技結果
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作戦分析〜どのような作戦で戦ったか!?
2017年10月7日(土)〜8日(日)に大分県大分市の大分市営陸上競技場(天然芝コート)で開催した「内閣総理大臣杯 第34回全日本世代交流ゲートボール大会」では、序盤戦の作戦は、どのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか?
データは、リーグ戦72ゲーム、トーナメント戦19ゲームの計91ゲームの序盤戦の作戦を採取し、先攻と後攻に分けて分析してみた。
【コート状況】
コートは陸上競技場のインフィールドを使用したが、天然芝(ティフトン芝)は使い慣らされて、随所に芝生がはがれ、傾斜、窪みがあり、打球のコースが不安定であり、ボールコントロールが難しい条件だった。
【文中&表の略語】
1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール
【作戦名の説明】
○主に先攻チームの作戦
2G2球=1G通過後に、1球が2G右前に、もう1球が2G横から後方に進む作戦
2G右前=1G通過後に2G右前に進む作戦
2G横(後ろ)=1通過後に2G右横から後方に進む作戦
2G正面=1G通過後に2G正面に進む作戦
○先攻チーム、後攻チームともに使う作戦
2Gロング通過=1G通過に続き、長い距離の2G通過をねらう作戦
2Gロング通過失=1G通過後、2G通過に失敗したケース
強攻策=1G通過後に2G周辺の相手ボールへのタッチをねらう作戦
強攻策失=1G通過後、2G周辺の相手ボールへのタッチに失敗したケース
○主に後攻チームの作戦
第2ラインぎわ=1G通過後に2Gと第2コーナーとの中間地点に進む作戦
2巡目第2ラインぎわ=2巡目の1G通過後、第2ラインぎわに進んだケース
1G後方(第2コーナー)=1G通過後、1G後方、第2コーナー近くに進んだケース
2巡目1G後方(第2コーナー)=2巡目の1G通過後、1G後方、第2コーナー近くに進んだケース
2巡目1G後方=2巡目の1G通過後、1G横に進んだケース
第1コーナー=1G通過後に第1コーナー(スタートエリア右横のコーナー)に進む作戦
3G周辺=1G通過後に3G周辺に進む作戦
第4コーナー=1G通過後に第4コーナーに進む作戦
【先攻チームの作戦分析】先攻チームが47勝44敗とわずかに勝ち越す
表1のとおり、先攻チームが後攻チームに47勝44敗とわずかに勝ち越した。
2G2球作戦から2G正面作戦まで(赤字の作戦)、先攻チームの赤ボールが2G周辺に進んだのは74ゲームあり、42勝32敗と勝ち越しているが、後手に回った残りの17ゲームが5勝12敗となり、結局わずか3勝の差となる結果になった。
2G2球作戦が21勝15敗と無難に収まったが、2G右前作戦は10勝12敗の成績に終わった原因は、2G周辺の芝生がすり減っていたり、見えない窪みや傾斜があり、打球が思わぬ方向にそれたりしたところを後攻チームのボールにねらわれていた。
ちなみに先攻を選択したチームの中では、ベスト8の大垣心友会(岐阜)が4勝0敗、準優勝の友和会A(島根)が4勝1敗、急戦タイプでトーナメント2回戦まで進出した砺波クラブ(富山)が3勝0敗と大きく星をかせぎ、先攻チームの勝ち星に貢献した。
【後攻チームの作戦分析】先手をもらった後攻チームが好成績をあげる
表2のとおり、後攻チームは第2ラインぎわ作戦から3G周辺作戦まで(青字の作戦)の49ゲームを19勝30敗と大きく負け越したが、先手をもらった2G2球作戦から2G横(後ろ)作戦まで(赤字の作戦)の18ゲームを14勝4敗とし、この勝ち星で、わずかの差の負け越しに持ち込んだ。
しかし、先攻チームにも同じことがいえるが、2Gロング通過作戦、強攻策の勝ち星が伸びないのは、ボールコントロールが難しいというコート状況が原因であるかもしれない。
ちなみに後攻を選択したチームの中では、優勝した霧島クラブB(鹿児島)が4勝1敗、ベスト8の藤の木クラブ(広島)が3勝0敗、第3位の青友会A(福岡)が4勝2敗、トーナメント2回戦まで進出した青友会B(福岡)が3勝1敗と踏ん張り、先攻チームに対抗した。