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2022.08.26

JGU

金沢星稜大学(石川)で「キャンプ×ゲートボール」のプレゼンテーション策を考案・提案する授業

6〜7月に体験授業やグループワーク、プレゼン発表など4回の授業を実施

金沢星稜大学(石川)は2年前からゲートボールを授業に導入しており、今年度も昨年度に引き続き、人間科学部スポーツ学科2年生のフィールド基礎演習の授業で「ユニバーサルスポーツのプロモーション活動」の課題として取り上げられました。

 

今回は「キャンプなどのアウトドアシーンでのゲートボールを用いた遊びやプロモーション策」を5グループに分かれて考案・提案することになり、2年生14名と3年生のゼミ生7名の計21名が参加。6〜7月に計4回、各2時間30分(2コマ続けての授業)の授業を実施しました。

 

1回目は6月23日(木)、日本ゲートボール連合(JGU)職員がゲートボールの現状等の説明をしたあと、学内の屋内テニスコートにミニコートを設置して、アウトボールなしのミニゲームなど初心者用の実技体験を行いました。

スパーク打撃に挑戦

ミニゲームでのナイスプレイにガッツポーズ!

2回目の6月30日(木)はグループワークで課題を設定し、3回目の7月3日(日)は石川県ゲートボール協会の指導者の皆さんにご協力をいただき、JGU作成の大学用体験プログラムに基づいて体験授業が行われました。
その後は、プレゼン発表の7月28日(木)まで、グループごとに実際にスティックを握りながらプロモーション策を検証したり、プレゼン資料として動画によるプロモーション映像を作成して内容を深めていきました。

石川県ゲートボール協会の指導者からアドバイスを受けながらの打撃

ゲーム前後のセレモニーも体験

そして4回目、7月28日(木)の最後の授業では、JGU職員参加のもと、いよいよ5グループからプロモーション策が発表されました。主な内容は下記の通りです。

 

①幅広い世代に人気のビリヤードの要素をゲートボールに加えた「ゲートヤード」
・ゲートヤードは、三角コートの各頂点にゲートを置き、コート中心に全10球を密集させて置く。プレーヤーは2〜6名で2チームに分かれる。先攻チームは赤ボールを1個を選び、密集ボール目がけてブレイクショットを行う。打撃順に、散らばったボールの中から自チームのボールをゲート通過させていき、制限時間内に多くゲート通過させたチームの勝利。
・ゲートヤードの動画をSNSで拡散したり、キャンプ場にいる人たちを集めてゲートヤード交流会を開催してゲートボールに触れてもらうきっかけとする。

 

②キャンプで楽しめるゲートボールのルールを検証
・2日間で合計6試合、野球のバットとボールを使用したりスパーク打撃をなしにするなど、それぞれ異なるルールで実践し、参加者アンケートを通して「キャンプ×ゲートボール」の推奨ルールを探った。
・推奨ルールは、コートを手軽に作ることができるように四隅にマーカー等を置いて設営し、コート内にはペットボトルなどの障害物を置いて行う、スパーク打撃ありの15分ゲーム。各ゲートを順に通過して上がった人が多いほうのチームの勝利とする(得点は関係なしにする)。

 

③誰でも楽しめるような極力シンプルなゲートボールアクティビティ
・誰もがゲームに参加できるように第1ゲートまでの距離は短くして、アウトボールとスパーク打撃なしの20分ゲーム。1人1回、利き手ではないほうの逆手打ちでゲート通過または上がると得点が2倍もらえるチャレンジができる。

 

④スパーク打撃を主体としたゲーム「スパークボール」
・新たなゲートボールの楽しみ方として、レクリエーション要素の強いスパークボールを提案。
・スパークボールは、ミニコートで3人対3人もしくは4人対4人による15分ゲームと30分ゲーム。点数はゲート通過と上がりのほか、相手ボールに当てると1点もらえる。打撃順に最初の1打目は全員第1ゲート通過をねらう。第1ゲート通過後からは必ず1回、相手ボールへのタッチをねらい、スパーク打撃をしてから次のゲートをねらう。スパーク打撃で味方ボールをアウトボールにされた場合、コートのライン上からプレイを再開できる。

 

⑤キャンプに適したゲートボールを多角度から検討
・プレイの待ち時間に次の戦術を話し合えるような環境作りとしてホワイトボードを使用する。
・誰もが楽しめるようなゲーム提案として、目隠しをして打つなどのハンデを設けたり、年齢に合わせた得点の設定をする(子どもは+1点など)。

 

どのプレゼン内容も、ゲートボールの魅力や他のスポーツ種目にはない価値をキャンプに生かした内容で、「キャンプで使用するゲートボール用具はもっと軽くしたい(飲み食べしながら片手でも打てるように)」「ゲートボール用具をキャンプ先にもあるような代用品で実施できるようなルールにする」「ルールはできる限り簡素化する」など、キャンプ時に実施することを前提としたアイデアも多く飛び出しました。
JGUでは、これらのプレゼン内容を参考に、今後の普及策や若者世代への波及につなげていきます。

 

プロモーション策のプレゼン発表の模様

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION
  • JAPAN SPORT COUNCIL
  • GROWING 全てのスポーツにエールを
  • 公益財団法人 スポーツ安全協会

  • 公益財団法人 日本体育協会
  • 公益財団法人 日本レクリエーション協会 Rec-Online
  • JADA 公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構 Japan Anti-Doping Agency
  • 新たに日本ワールドゲームズ協会(JWGA)
  • SPORT FOR TOMORROW