2022.11.30
JGU
目白大学で「イージーゲートボール」を教材とした授業を実施
作業療法学科の学生たちが障がい者や高齢者の疑似体験をしながらプレイ
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目白大学さいたま岩槻キャンパス(埼玉県さいたま市)で2022年11月24日(木)、「イージーゲートボール」を活用した授業が行われました。
イージーゲートボールとは、小学生などにゲートボールを普及するために、筑波大学との共同研究により開発された指導カリキュラムで、小学生低学年でも容易に自分が思った場所にボールを進められるように手でボールを転がしてプレイするのが特徴の一つです。
※イージーゲートボールの詳細については、こちらからご覧ください。
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イージーゲートボールの説明を受ける学生の皆さん
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まずは手でボールを転がすプレイを体験
今回は、保健医療学部 作業療法学科の3年生以上を対象とした専門コースゼミの授業でイージーゲートボールによるゲームが行われました。
参加したのは、学生と同学科助教の先生の計9名の皆さんです。
作業療法学科では、身体と心の両面からリハビリテーションを行う作業療法士に必要な知識と技術を学ぶ学科であることから、今回の授業では参加者が車いすを操作したり、身体に運動制限を設ける器具を装着したりして障がい者や高齢者の疑似体験をしながらプレイを行い、身体と心の状況を把握することが目的です。
具体的には、健常者・車イス・肢体不自由または高齢者疑似の3人でチームを編成して3人対3人のゲームを行い、残りの参加者がゲームを観察するという方式で進められました。
ゲーム中には、設定した身体のハンディに影響されずにチームでコミュニケーションを図りながらプレイをする姿が見られ、健常者よりも身体に運動制限を設けた参加者が活躍する場面なども多く見られました。
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視界不良眼鏡などを装着して高齢者疑似体験としてプレイする学生
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肢体不自由(半身麻痺)役でも手でボールを転がすプレイなら可能
授業後、学生の皆さんからはイージーゲートボールを体験した感想として、「誰でもできる」「1試合体験しただけでゲームを理解できる」「障がいの有無に関係なくプレイできる」などの声が聞かれました。
今回の授業により、小学生低学年向けに開発されたイージーゲートボールが福祉領域の教材としても活用できる可能性が見えてきました。
同大学では、イージーゲートボールの教材価値向上の可能性を模索するため、今後も学内でゲートボール活動を継続していくことを検討中です。
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車いす役でも容易にボールを転がすことに成功
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専門コースゼミ授業に参加した学生と助教の皆さん