2022.12.08
JGU
長野県ゲートボール連盟の働きかけで松本大学でゲートボール体験会が実現
長野県内の大学でのゲートボール体験は初!
11月18日(金)、松本大学(長野県松本市)の人間健康学部スポーツ健康学科 准教授の新井喜代加先生が担当する「地域社会とスポーツ」の授業でゲートボール体験会が行われました。
長野県ゲートボール連盟(以下、県連盟)の働きかけで実現したもので、長野県内の大学でのゲートボール体験会は初の快挙です。
県連盟では、2020年度から県内各地で初心者スクールを実施して新たな愛好者を発掘してきましたが、その大半がシニア世代だったこともあり、今年から若い世代にも普及しようと会員に呼びかけ、県内の大学や高校への働きかけを開始しました。
松本大学にもコンタクトをとり、今年10月上旬に大学を訪問したところ、今回の体験会へとつながりました。
「『地域社会とスポーツ』の授業は、スポーツを通じて地域社会の問題を解決するというような内容で、毎回座学で行っていたのですが、かねてから実際に地域の人々と接点を持ちながら学べたらと考えていたので、大学としても今回のような機会をいただけてありがたかったです」(新井先生)
当日は、同学科と松商短期大学部の2〜4年生の学生46名が参加し、県連盟と地元の松本ゲートボール協会から11名の皆さんが指導に当たりました。そうして90分授業がスタート。
指導者による合わせ球のデモンストレーション実演
スティックの握り方を教える若手指導者
最初に、県連盟の和田昌朝会長があいさつに立ち、「ゲートボールをしたことがある人?」と学生たちに尋ねたところ、全員が初体験であることが判明。そこで、和田会長はゲートボールの概略を説明し、「体験会を通してゲートボールに興味を少しでも持ってもらえたらうれしいです。本日は私たちと大いに交流してください」と依頼しました。
続いて、県連盟の若手指導者によりスパーク打撃などのデモンストレーション実演が披露され、学生たちは興味津々といった様子で見つめ、指導者の成功プレイには大きな拍手が送られました。
その後、学生たちは5コートに分かれ、各コートに配置された指導者から打撃方法などを学んだあと、1人ずつ第1ゲートから順にボールを通過させて最後にゴールポールに当てるラウンド練習を全8打を目標に挑戦しました。
そして、いよいよゲーム体験。新井先生や指導者も参加してチーム編成をして15分ゲームを2回行いました。
参加者の多くがスポーツ経験者だったこともあり、すぐに打撃のコツをつかみ、最後のゲーム体験ではどこにボールを進めたらいいのかを学生同士で話し合いながらゲームを進める姿が見られました。そして、「おじいちゃんおばあちゃんが公園で遊んでいるイメージだったけれど、実際にプレイしてみると難しいので驚いた」「幅広い世代の指導者の方々と交流できて楽しかった」「頭を使うスポーツであることがわかった」などの感想が聞かれました。
第1ゲート通過に成功してガッツポーズ!
ゲーム中の思わぬミスに照れ笑い
体験後、新井先生からは、「ふだんの授業では口数が少ない学生がすぐに打ち解けてコミュニケーションを図っている姿を見て、スポーツの良さを改めて感じました。ゲートボールは先を読む力が必要で将棋とかオセロに近い感覚で、自分の打順を待っている間に話しながらできるのも面白いですね。今回の体験を通して、学生たちには、勝つことだけでなく、ゲームの駆け引きを楽しむことの大切さ、そしてスポーツを通して地域と関わる姿勢や視点を持ってもらえたらと思っています」との言葉をいただきました。
今後、県連盟では、学生を地元のコートに招待して会員と交流を図ってもらうような企画も検討していくとのことです。
ゲーム後半になると、ボールの位置をみんなで話し合う姿が見られました
長野県ゲートボール連盟と地元の松本ゲートボール協会の指導者の皆さんと新井先生(前列右端)
撮影/三輪憲亮