公益社団法人 日本ゲートボール協会

  • facebook
  • twitter
  • youtube
  • instagram
  • LINE

公益社団法人 日本ゲートボール協会

ニュース

2023.06.09

選抜

【第38回全国選抜ゲートボール大会】大会レポート

男子クラスはストロング取手(茨城)が決勝戦でパーフェクト勝ち、2回目の出場で初優勝

前大会から、すべて65歳以上の選手でチームが編成されることになり、男女ともに過去にシニア、ミドルクラスで出場したチームは出場経験があるとしたが、ミドルクラスで出場していたチームを今大会からは初出場の扱いにした。このため、男子クラスは出場45チームのうち、32チームを初出場とした。

 

今大会の男子クラスは、いままでのミドル層の選手が残した技術力、作戦力がシニア層の選手たちに確実に伝わり、かなりチーム力のレベルが向上していることがうかがえた。

 

リーグ戦は7〜10コート(Aパート、Bパート)、11コート(Aパート)を使用し、4チームによるリーグ戦形式で、11コート(Bパート)、12コート(Aパート、Bパート)は3チームによる折り返し(同じチームと2ゲーム行う)のリーグ戦形式で行った。

 

かつてミドルクラスで、あるいは単独チームで出場したチームの活躍が目立った大会になった。
リーグ戦を3勝0敗で勝ち抜いたのは片山とおりゃんせ(愛知)、上尾フレンド(埼玉)、もりおか木曜クラブ(岩手)、東大阪(大阪)、ナイスボール(山口)の5チームと4勝0敗の西土佐(高知)だった。

 

トーナメント1回戦は羽島(岐阜)、嵐山(京都)が接戦をものにし、かつてミドルクラスで活躍したもりおか木曜クラブ、よりも(大分)が勝ち上がった。
2回戦、かつて梅津(京都)で活躍した渋江保昭主将の嵐山が前大会準優勝の杉並(東京)を下し、新鋭のストロング取手(茨城)が羽島に圧勝。よりもがナイスボールにパーフェクト勝ち。もりおか木曜クラブが片山とおりゃんせを下した。

 

準決勝戦、勢いに乗るよりもは、もりおか木曜クラブに完勝し、向かうところテキ無しの感があるストロング取手は嵐山を下した。
決勝戦の1巡目、よりもの赤1番は第1ゲート通過に失敗し、赤3番は第1ゲート通過を見送った。待機策をとるかと思われたが、赤5番は第1ゲート通過に続いての第2ゲート通過に失敗し、第2ゲート後方に止まった。一方、ストロング取手は白2番、白4番が第2ゲート右前に進み、白6番は第1ゲート通過に続き、第2ゲート通過に成功したが、赤5番へのタッチには失敗した。2巡目、よりもは残る4球が第1ゲートを通過したが、タッチミスを連発し、そこをストロング取手に付け込まれ、一方的な展開になった。最終的にストロング取手は25―5とパーフェクト勝ちを収め、2回目の出場で初の栄冠を握った。

 

決勝戦をパーフェクトゲームで勝ち、初優勝に華を添えたストロング取手(茨城)

ミドルクラス時代を含めると4回目の出場で準優勝に輝いた、よりも(大分)

女子クラスは虹(大阪)が決勝戦を一気に有利な展開に持ち込んで優勝

女子クラスは出場42チームのうち、初出場が37チームだったが、各地域の混成チームで出場するチームが多かった。
また普段、天然芝コートでゲームする機会は少ないと思われるが、女子クラスは男子クラスと比較すると、果敢に遠距離のプレイにチャレンジするチームが多く見られた。

 

リーグ戦は1〜4コート(Aパート、Bパート)、5コート(Aパート) を使用し、4チームによるリーグ戦形式で、6コート(Aパート、Bパート)は3チームによる折り返し(同じチームと2ゲーム行う)のリーグ戦形式で行った。

 

リーグ戦を3勝0敗で勝ち抜いたのは徳南GB (徳島)、宮城ヴィーナス(宮城)、つるみ(神奈川)、札幌レディース(北海道)、西海大島(長崎)、虹(大阪)、ひまわり(熊本)と、初出場組とベテラン勢の7チームだった。

 

トーナメント1回戦は初出場同士の虹とさいたまレディース(埼玉)が対戦し、虹が接戦をものにし、太田金山(群馬)と大月スマイル(山梨)は大月スマイルが完勝した。初出場の宮城ヴィーナスとベテランのつるみは宮城ヴィーナスが快勝した。
2回戦はベテランのひまわりが大月スマイルを下し、虹は西海大島に大勝。ダークホースのかすみチーム(福井)はベテランの札幌レディースを破り、宮城ヴィーナスは健闘の徳南GBを振り切った。

 

準決勝戦、あれよあれよと勝ち進んだかすみチームは宮城ヴィーナスに圧勝し、虹はベテランのひまわりに完勝した。
決勝戦の1巡目、かすみチームは赤1番、赤3番、赤5番が第2ゲート周辺を固めた。虹の白2番は第1ゲート通過に続き、第2ゲートも通過して第3ゲート左前に進む。白4番、白10番は浅く第1ゲートを通過し、第3ゲート右後方に進み、白2番への受け球に入った。2巡目、虹の白2番は第3ゲートを通過し、白4番を第1ゲート後方に、白10番をスタートライン左前にそれぞれ送り、展開を見守った。白4番のロングの第2ゲート通過は失敗したが、第1ゲートを通過した白8番が第2ゲート右前の赤1番にロングタッチを決めて赤1番、赤3番、赤7番をアウトボールにする美技を見せ、赤7―8白と一気に有利な展開に持ち込んだ。その後、虹のペースで進行し、5巡目の白6番でゲームセットとなり、虹が13―8で優勝の栄冠に輝いた。

 

メンバー6名中、5名が2019年の第34回大会の優勝メンバー。心機一転、チーム名を変えて優勝を決めた虹(大阪)

今大会のダークホース、初出場で準優勝に輝いたかすみチーム(福井)

取材・文/高橋隆輔(スポーツライター)

 

撮影/伊藤守

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION
  • JAPAN SPORT COUNCIL
  • GROWING 全てのスポーツにエールを
  • 公益財団法人 スポーツ安全協会

  • 公益財団法人 日本体育協会
  • 公益財団法人 日本レクリエーション協会 Rec-Online
  • JADA 公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構 Japan Anti-Doping Agency
  • 新たに日本ワールドゲームズ協会(JWGA)
  • SPORT FOR TOMORROW