2023.09.27
国体
【特別国民体育大会[公開競技]競技会】競技会レポート
男子、女子ともに予選は4コートを使用し、4チームによるリーグ戦形式で行い、各コートの上位2チームが決勝トーナメント戦に進出する方式がとられた。
男子は、岐阜県が第77回栃木国体に続き、2連覇を遂げ、通算5回目の栄冠に輝く
男子でリーグ戦を3勝0敗で勝ち抜いたのは、徳島県、東京都、宮崎県の3チームだった。
徳島県は若手のホープ・小松島ネクサス(第77回栃木国体ベスト8)。東京都は、30代選手中心の千代田クラブ(第72回愛媛国体第4位、第77回栃木国体ベスト8)。宮崎県は試合巧者の都城友の会(第72回愛媛国体第3位)である。
決勝トーナメント1回戦は、鹿児島県(霧島クラブ)、徳島県、岐阜県(大垣心友会)、伏兵の福井県(福井県選抜)が勝ち上がった。
準決勝戦、鹿児島県が徳島県にパーフェクト勝ちの圧勝。岐阜県も福井県を大差で下した。
第3位決定戦は徳島県が福井県を下して初入賞に輝いた。
決勝戦、鹿児島県と岐阜県の対決となったが、序盤戦から終盤戦に至るまで終始優勢を保っていた鹿児島県だったが、6巡目競技時間終了の間際から鹿児島県のスキをついて岐阜県が上がりを決め、11―8と逆転勝ち。岐阜県は第77回栃木国体に続き、2連覇を遂げ、通算5回目の栄冠に輝いた。
通算5回目の第1位と圧倒的な強さを誇る岐阜県は20〜30代中心のチーム
地元期待の鹿児島県はあと一歩届かず第2位の成績
女子は、埼玉県が第72回愛媛国体以来、2度目の第1位に輝く
女子は栃木県(作新学院のメンバーで第74回、第77回国体2連覇)が不出場で本命不在となり、リーグ戦を3勝0敗で勝ち抜いたのは岩手県(第77回栃木国体第4位)、熊本県、徳島県の3チーム。群雄割拠の波乱含みの大会になった。
決勝トーナメント1回戦は、岩手県(木曜クラブS)、埼玉県(朝霞レディース)、熊本県(ひまわり)、大阪府(虹)が勝ち上がった。
準決勝戦、埼玉県が岩手県に大差で圧勝。大阪府は熊本県に1点差の勝利。
第3位決定戦は熊本県が岩手県を下し、見事に初入賞を果たした。
決勝戦、若さの埼玉県とベテランの大阪府の顔合わせになったが、序盤戦から埼玉県が優勢を保ち続け、終盤戦に16―10と快勝した。埼玉県は第72回愛媛国体以来、2度目の第1位に輝いた。
20〜30代選手の奮闘が光った第1位の埼玉県
70〜80代選手による大阪府はベテランらしい試合を展開して第2位入賞
取材・文/高橋隆輔(スポーツライター)
撮影/伊藤守