2023.12.01
JGU
高知県で梼原町学校応援団ゲートボール教室の子どもたちが大会に初参加
町の教育委員会と社会福祉協議会の職員も参加して幅広い世代でのゲートボール交流が実現
昨年から高知県の梼原(ゆすはら)町学校応援団の活動にゲートボールが導入され、夏休みと毎週火曜日に子どもたちが競技を体験しています。
毎週火曜日の約1時間の教室には小学2〜4年生の13名ほどの子どもが参加。毎回、町内の愛好者が2名ずつ、3チーム体制で指導に当たっています。
今回、その子どもたちが初めて町のゲートボール大会に参加しました。
開会式。子どもを先頭にしてチームごとに整列
子どもたちはどのチームに入るか、抽選にチャレンジ!
今大会に参加した子どもたち
試合前後のあいさつも欠かさずに実施
11月19日(日)に維新の門ゲートボール場で開催された梼原町ゲートボール連合会長杯争奪大会には、子ども7名と地域の愛好者のほか、町の教育委員会と社会福祉協議会の職員の皆さんに高知県ゲートボール協会役員も参加。
子どもたちは抽選により1人ずつ町内の各地域チームに加わり、社会福祉協議会チームを含む計8チームを編成し、1チーム4試合を行い総合成績で入賞チームを決定しました。
学校応援団を担当する教育委員会の職員と学校応援団コーディネーターの皆さんも参加
老人クラブを担当する社会福祉協議会の職員の皆さんもチームで参加
当日は、寒風が吹き荒れる寒い1日となりましたが、子どもたちは初めての大会に大興奮で元気にプレイ! ナイスプレイや勝敗に一喜一憂する姿が見られました。
今大会では、子どもたち限定の特別ルールとして、第1ゲートを通過できなかった場合、4回目からは半分の距離から打撃OKとしていましたが、子どもたちはその特別ルールを拒否。愛好者から打撃のコツなどを教えてもらいながら、最後まで通常の4mの距離から第1ゲート通過に果敢に挑戦する姿が見られました。そんな子どもたちに参加者の皆さんからは大きな拍手が贈られるなど、終始和やかな雰囲気の中、競技が行われました。
地域の愛好者は「子どもたちと一緒だと活気が出て賑やかで楽しい」と大喜び。
子どもたちも「大人も一緒にみんなで力を合わせて勝てたのが楽しかった」「第1ゲートから上がりまでいけてスカッとした」「もっと試合がしたい、全国大会にも出てみたい」などの声が聞かれました。
「子どもたちは、まだ試合ができるレベルではないかもしれませんが、試合で勝敗を体験することが好きですし、毎週の練習に目標を設けるためも今大会を企画しました。今後もゲートボール教室を続けていき、この子たちが高校生になってもプレイを続けられるように、町の高校にゲートボール部をつくることを目標としています。いまゲートボール人口は減少していますが、なんとかしてこの競技を残したい。そのためにも、子どもや若い世代にゲートボールを体験してもらい、後継者を育てていけたらと考えています」(梼原町ゲートボール協会会長・岩本直也氏)
今後、高知県ゲートボール協会では、この梼原町での普及事例をモデルケースとして他の地域でも子どもたちにゲートボールを体験してもらおうと活動中で、そのための指導者育成にも力を入れていく計画です。
今大会で優勝した親和会チームの皆さん
高知県ゲートボール協会役員の皆さん
撮影/山村佳人