2023.12.06
JGU
岡山県で3大学の学生が高齢者とゲートボール大会で交流
今年は新たに岡山大学も参加して80歳以上の高齢者と対戦!
昨年、岡山県ゲートボール協会では、美作大学短期大学部(津山市)と環太平洋大学(岡山市)の学生と高齢のゲートボール愛好者による交流ゲートボール大会を初開催しました。
今年は新たに岡山大学(岡山市)が加わり、3大学の学生と高齢者による大会が11月26日(日)、和気町の和気鵜飼谷温泉屋内ゲートボール場で開催されました。
県協会では、若い世代に競技の面白さを伝えたいと県内の大学に声をかけ、いままでに上記3大学へのゲートボール導入に成功。学生たちは授業などでゲートボールを学んでいますが、大学同士、さらには高齢者との対戦を通して競技の奥深さを味わってもらおうと昨年から交流大会を企画しています。
開会式。岡山県ゲートボール協会の池田会長のあいさつに耳を傾ける学生の皆さん
開会式後、試合に向け、気合を入れる学生の皆さん
当日は、岡山大学2チーム、環太平洋大学1チーム、美作大学短期大学部1チーム、そして会場近くの東部支部から80歳以上の愛好者による2チームが参加し、県協会役員など13名が審判員や運営スタッフとして協力しました。
競技は、計6チームによる変則リーグ戦で各チーム4試合が行われ、総合成績で順位を決定しました。
また、学生チーム限定の特別ルールとして「第1ゲートを通過できなかった場合、3回目は通過しなくても通過とみなしてプレイを続行する」「スパーク打撃違反も自球をアウトボールにしない」などを設け、初心者の学生もゲームを楽しめるように工夫しました。
備前久々井 VS 美作大学短期大学部(幼児教育学科)
環太平洋大学(体育学部) VS 福満
岡山大学Bチーム VS 備前久々井。岡山大学からは医学部と工学部の皆さんが参加
環太平洋大学 VS 岡山大学Aチーム(ゼッケン偶数番号)
昨年同様、学生たちに自分たちで作戦を考えてもらい戦略的な面白さを体感してもらおうと作戦的なアドバイスを控えたこともあり、最初はどこにボールを進めたらいいのか戸惑う学生たちの姿が多く見られました。その間に、高齢者チームは熟練の技でゲームを有利に進めていくため、第1試合は学生チームの全敗。その後、ようやく学生たちがボール配置のコツをつかみはじめたところで競技終了。結果は、高齢者チームの優勝・準優勝となり、岡山大学Bチームが2勝2敗と健闘して第3位となりました。
大会後、学生からは「高齢者はたくさんの作戦を知っている。戦略を考えるのがたいへんだけど面白いと思った」「ゲートを通過するとホッとするし、さらに次の一打でタッチをねらえるところが面白い」「ゲートを通過して、さらにタッチもできて、めっちゃうれしかった」「勝てなかったけれど、友だちとハイタッチしたり参加できてとても良かった」などの感想が聞かれました。
一方の高齢者からは「若い皆さんから元気をもらった」「心の底から笑えた1日、本当に楽しいひとときだった。また一緒にプレイができる機会をつくってほしい」「学生さんたちがボール回しをもう少し理解したら、私らはすぐに負けそう、もっと上手になりたいと思った」などの声が聞かれ、新たな意欲が湧いたようでした。
現在、県協会では、高校への普及も働きかけており、来年は4校と高齢者チームとの交流大会を実現したいと張り切っています。
「今回は、地元の新聞社にも取材にきていただき、交流大会のことを地域に知ってもらうことができたのも大きな収穫でした。今後の目標は各大学にゲートボール同好会やサークルをつくっていただくこと。さらに、卒業後、教員を志望している学生も多いので、彼らが就職した先の学校現場でゲートボールを展開したいとも考えています。そのためにも、この交流大会を継続していきたいと願っています」(岡山県ゲートボール協会・池田輝美会長)
写真&記事協力/岡山県ゲートボール協会