2023.12.12
高校選手権
【第12回全国高等学校ゲートボール選手権大会】大会レポート
北海道芽室高等学校が初出場・初優勝の快挙!
日本ゲートボール連合主催「第12回全国高等学校ゲートボール選手権大会」を2023年12月12日(日)に長野県長野市の北部スポーツ・レクリエーションパーク(屋内人工芝)で開催しました。
本大会は、同一校に所属する高校生を対象とした学校対抗の全国大会。通常は5人対5人で競技するゲートボールですが、3人制ゲートボール「リレーション-3」で実施します。
今年は参加11チーム中、7チームが初出場! さらに大会運営は主管の長野県ゲートボール連盟に全国ユースゲートボール連盟が協力し、高校生の審判資格保持者が専任審判員として参加するなどフレッシュな大会となりました。
会場の北部スポーツ・レクリエーションパークで本大会が行われるのは、2021年の第10回大会に続いて2回目。前日の公開練習では、出場選手たちがボールの転がりが速い人工芝の感触をじっくりと確かめながら、参加校同士、あるいは運営スタッフと親善試合を行いました。
前日の公開練習で監督のアドバイスに耳を傾ける初出場の大阪府立水都国際高等学校の皆さん。左端は部顧問の濱野先生
こちらは前回チャンピオンの島根県立平田高等学校
大会当日、朝方は冷え込みましたが、会場では白熱した試合が繰り広げられ、額に汗する選手の姿が見られました。
競技は、全5コートを使用し、各チームともコートを移動しながら、最初に予選リーグ戦を2グループに分かれて行いリーグ内の順位を決定し、その後、順位別に3グループに分かれ、決勝リーグ戦と順位別リーグ戦により全順位を決定しました。
予選リーグ戦のAグループは、初出場ながら夏の全国ジュニア大会準優勝メンバーを擁する北海道芽室高等学校と、第7回大会で優勝している強豪・作新学院高等学校(栃木)がともに4勝1敗で並び、得失点差により第1位が北海道芽室高等学校、第2位が作新学院高等学校となりました。
同Bグループは、夏の全国ジュニア大会初優勝のメンバーが揃う開成高等学校(東京)が唯一、4勝0敗の無敗でトップに立ち、初出場の徳島県立城ノ内中等教育学校が3勝1敗で第2位に入る健闘を見せました。
最終戦で逆転勝利し、入賞を勝ち取った作新学院高等学校(栃木)
今大会ではリーグ戦の途中結果を随時モニターに表示しました
予選の第1〜4位チームによる決勝リーグ戦は、初戦で北海道芽室高等学校が徳島県立城ノ内中等教育学校に大勝、開成高等学校が作新学院高等学校に13-9で勝利。
次の試合では、北海道芽室高等学校が作新学院高等学校に17-7で勝ち、徳島県立城ノ内中等教育学校と開成高等学校の対戦は同点決勝までもつれましたが、徳島県立城ノ内中等教育学校が制しました。
そして、いよいよ入賞チームが決まる最終戦を迎えました。
同点決勝に勝ち1勝1敗の徳島県立城ノ内中等教育学校と、ここまで2敗の作新学院高等学校の対戦は、序盤は徳島県立城ノ内中等教育学校がリードするも、作新学院高等学校が徐々に追い上げ、終盤に逆転して14-7で念願の勝利。
一方のコートでは、ここまで1勝1敗の開成高等学校と、2勝0敗の北海道芽室高等学校の対戦が行われました。両者はともに1年生チーム、そしてチーム名こそ違うものの、夏の全国ジュニア大会決勝戦の再戦となりました。
ライバル校同士の再戦は、シーソーゲームとなり競技時間15分経過の時点で8-8の同点。その後、北海道芽室高等学校が徐々に有利な陣形を整え、相手のロングタッチなども交わし15-8で勝利、夏のリベンジを果たし、初優勝を飾りました。
冷静な試合運びで初優勝した北海道芽室高等学校
決勝リーグ戦は3校が1勝2敗で並び、得失点差で準優勝に輝いた開成高等学校(東京)
北海道芽室高等学校は、ゲートボール発祥の地・芽室町で小学生時代からマチルダのチーム名で競技を続けているふたりが友達を誘い、今年に高校生チームを誕生させました。
「優勝できてすごいうれしいけど、予選リーグ戦で1回負けてしまったのがくやしいです。優勝できたのは、みんなで協力して作戦を立てたり、攻めと守りの判断をしっかりできたから。今後の目標は全国ジュニア大会で優勝することと、他の大きな大会でも良い成績をとることです」(中野主将)
大会後、良きライバル校同士、健闘を讃え合う
地元の長野市から初出場の長野県北部高等学校は順位別リーグ戦で2勝全勝と大健闘
撮影/伊藤 守