公益社団法人 日本ゲートボール協会

  • facebook
  • twitter
  • youtube
  • instagram
  • LINE

公益社団法人 日本ゲートボール協会

ニュース

2024.06.24

選抜

【第39回全国選抜ゲートボール大会】大会レポート

2024年6月15日(土)・16日(日)に東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園 第二球技場(人工芝コート)で開催された「第39回全国選抜ゲートボール大会」。
65歳以上の男子と女子の2クラス制で競技する今年度初の日本ゲートボール連合主催全国大会では、どのようなチームがどのような試合を展開したのか、今大会を多角度から振り返ります。

男子クラスは、ナイスボール(山口)が決勝戦に逆転勝利して全国大会初優勝 !

↑男子決勝戦より

 

 

今大会には初出場のチームが多く、男子45チームが聖地・駒沢オリンピック公園で活気あるプレーを繰り広げた。

 

男子クラスのリーグ戦を無敗で勝ち抜いたのは、イクぢゃん会(山梨)、下肥田(岐阜)、昴(滋賀)、生野ミックス(大阪)、ナイスボール(山口)、徳島眉山(徳島)の6チーム。

 

トーナメント戦、4回目の出場のイクぢゃん会が2回戦で初出場のリバーサイド(東京)に8―13で敗れた。リバーサイドは第29回大会準優勝のビッカーズのメンバーを含むチーム。初出場の下肥田は2回戦で、同じく初出場の徳島眉山を21―5で破り、準決勝に臨んだ。下肥田は県大会で強豪の大垣心友会を破ったこともある。
ちなみに、徳島眉山は若手の米山知宏監督(小松島ネクサス=全日本選手権大会第3位の実績を持つ)が率いて、1回戦でもりおか木曜クラブ(岩手)を13―7で下したが、2回戦で下肥田に大敗した。

 

初出場の山形 舘クラブは1回戦で御殿場クラブ(静岡)を12―9で下し、2回戦で初出場組の生野ミックスに15―15の内容勝ち。山形 舘クラブは、第34回大会第3位のだだちゃ豆キングの宇野仁一選手が主将として率いる試合巧者。
同じく初出場の生野ミックスの太田利信主将は第26回大会優勝のカーニバルのメンバーだ。

 

昴も初出場組で2回戦でナイスボールに5―12で敗退した。5回目の出場のナイスボールは半田登志夫主将が盟友の柳井般若姫(山口県の強豪)の西山秀夫選手を補強して、大会に臨んできた。

 

準決勝、リバーサイド 対 ナイスボール戦は、序盤からナイスボールが押し気味に展開し、21―8でリバーサイドに圧勝した。
下肥田 対 山形 舘クラブ戦は、山形 舘クラブが優位な試合運びで18―7と快勝した。

 

決勝戦、先攻は山形 舘クラブ、後攻はナイスボール。ともに一番打者が第1ゲート通過に失敗。後続の各ボールは第1ゲートを通過して赤3―5白とした。
2巡目も赤1番、白2番は第1ゲート通過に失敗し、山形 舘クラブは第3ゲート周辺の白4番、白6番に付け球の赤3番、赤5番を送り、優位な展開とし、得点は赤7―6白。
3巡目、赤1番が第1ゲートを通過して第3ゲート左前に進んだあと、白2番は第1ゲートを通過して白4番にロングタッチを決めた。そして赤3番、赤1番、赤5番をアウトボールにして局面を逆転した。その後、両チームとも1点を加えて得点は赤9―8白になる。
4巡目、山形 舘クラブはアウトボールの打ち入れが多く、ナイスボールは2点を加えて赤9―10白とし、5巡目に4点を挙げて赤9―14白で勝利。
ナイスボールは念願の全国大会初優勝を遂げた。 

 

初優勝のナイスボール(山口)、ホッケースタイルでの打撃が光った西山選手(74)

準優勝の山形 舘クラブ

男子クラス決勝戦 山形 舘クラブ(山形)VS ナイスボール(山口)の試合動画はコチラ!
👇

女子クラスは、ひまわり(熊本)が前回第3位からの初V

↑女子決勝戦より

 

 

女子クラスは、参加43チームのうち、初出場は13チームだった。

 

リーグ戦を無敗で勝ち抜いたのは4チーム。コバトンフレンド(埼玉)、ひばり(滋賀)、チーム絆(大阪)、恋叶(大分)。滋賀県のひばりは、男子クラスの昴とともに男女揃ってリーグ戦を3勝0敗と、素晴らしい充実ぶりを見せた。

 

実は国民スボーツ大会の女子には、全国選抜大会のシニアチームが多く参加しており、今大会にもウインゲッターL(東京)、御殿場レディース(静岡)、神楽(岡山)、ザ・ひま人(愛媛)、土佐かぐや(高知)、町上津役(福岡)、西海大島レディース(長崎)、ひまわり(熊本)、恋叶(大分)など目白押しの状況になっていた。なお、ウインゲッターLは2016年の第71回国体、ひまわりは2023年の特別国体でそれぞれ第3位に入賞している。

 

ひばりは第38回大会に出場した湖東ひばりに伊藤淑子主将、中嶋好子手、坂東暁美選手が参加しているので2回目の出場とした。コバトンフレンドは末吉三枝子主将が第37回大会の中妻で出場しているが、メンバーの顔ぶれが違うため、初出場とした。両者は2回戦で顔を合わせ、コバトンフレンドが14―10で快勝し、準決勝も順調に勝ち進み、決勝戦に臨んだ。

 

チーム絆は第32回大会で第3位入賞したメンバーに畠中好子主将、伊庭浩子選手、中西都美選手が参加しているので2回目の出場とした。恋叶は、宮本夕起子主将が第30回大会優勝の大分カボスで主将を務めたが、今大会ではメンバーの顔ぶれが違うので初出場とした。両者は2回戦で顔を合わせ、チーム絆が恋叶を14―8で下し、準決勝に進んだ。

 

ひまわりは高濱希三子主将が第21回大会優勝の肥後レディースで主将を務めたが、そのほかのチーム名でも出場しているので、高濱主将自身は12回目の出場。ひまわりとしても、第32回と第34回大会ベスト8、前回第3位と安定した実力を誇る。ひまわりとチーム絆は準決勝で顔を合わせ、ひまわりが19―10で大勝した。

 

決勝戦は、先攻のコバトンフレンドと後攻のひまわりの対戦になったが、4巡目に白10番の高濱主将が約10mの距離を進んだスライドタッチを決めて、赤3番以外の赤4球をアウトボールにし、赤6―8白とした。
5巡目にコバトンフレンドは1点をあげたものの、白4番が第3ゲート通過、上がりを決めて赤7―11白と逃げ切った。高濱主将は19年ぶり、2度目の優勝に輝いた。

 

優勝のひまわり(熊本)、力強く適格な指示でメンバーを落ち着かせていた高濱主将(10番、76)

準優勝のコバトンフレンド(埼玉)を率いた、こちらもベテラン・末吉主将(70)

女子クラス決勝戦 コバトンフレンド(埼玉)VS ひまわり(熊本)の試合動画はコチラ!
👇

取材・文/高橋隆輔(スポーツライター)
撮影/伊藤守

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION
  • JAPAN SPORT COUNCIL
  • GROWING 全てのスポーツにエールを
  • 公益財団法人 スポーツ安全協会

  • 公益財団法人 日本体育協会
  • 公益財団法人 日本レクリエーション協会 Rec-Online
  • JADA 公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構 Japan Anti-Doping Agency
  • 新たに日本ワールドゲームズ協会(JWGA)
  • SPORT FOR TOMORROW