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ニュース

2024.08.12

ジュニア

【第29回全国ジュニアゲートボール大会】大会レポート

コロナ禍だった影響を受けてか、今回の参加チームは男子1部クラス(15歳以上18歳未満の男子)8チーム、女子1部クラス(15歳以上18歳未満の女子)2チーム、2部クラス(6歳以上15歳未満の男女)15チーム(棄権1チーム含む)と、例年に比較して少なかった。
しかし、競技の観点からすると、参加チームが少ないことは、それだけ優勝のチャンスが訪れることになるため、各チームは気合が入れて試合に臨んでいた。

男子1部クラス
開成学園 意(東京)が決勝戦を逃げ切り勝ちでV2達成

6名のメンバーで交代しながら2連覇を勝ち取った開成学園 意

決勝戦の最後まで試合を諦めずに戦い抜いた準優勝の広島楓ジュニア

男子1部クラスは、最初に4チームによるリーグ戦を行い、8チームすべてがトーナメント戦に進出することができる。
リーグ戦を全勝で勝ち抜いたのは、広島楓ジュニア(広島)とMJT(新潟)の2チーム。広島楓ジュニアは2部クラスに広島楓キッズのチーム名で第27回大会、昨年の第28回大会(第3位)に連続出場し、今回、初の男子1部クラスに挑戦。
MJTも2部クラスで活躍していた牧ジュニアと上雲寺のメンバーが合体したチームで満を持しての男子1部クラス初挑戦だった。

 

トーナメント戦、広島楓ジュニアは白樺学園高等学校(北海道)に勝つと、続いて作新学院(栃木)を内容勝ちで破り、決勝戦に臨んだ。
MJTは1回戦でM5(北海道)に敗れ、M5も準決勝で開成学園 意(東京)に敗退した。

 

こうして決勝戦は、広島楓ジュニアと、前回初優勝を飾った開成学園 意との対戦となった。
先攻の広島楓ジュニアはリーグ戦で開成学園 意を破っている勢いで、2巡目の初めに第3ゲート前方に赤4球を集めた。しかし、開成学園 意の白4番は第1ゲート通過に続いて第2ゲート通過も決め、さらに第3ライン中間、ラインから少し離れた地点にあった赤7番へのロングタッチを決めた。その後、赤1番、赤9番、赤3番に次々とタッチ、アウトボールにして序盤戦にして勝敗の行方を決めた。スコアは赤9―13白で開成学園 意の逃げ切り勝ち。優勝した開成学園 意は初のV2を達成した。

 

2部クラス
決勝戦をノーミスで戦ったE・フォース クリアンサス(三重)が念願の初優勝!

決勝戦、安定の打撃力で相手ボールを抑え込んだE・フォース クリアンサス

一打ごとにスティックについた砂を払い落とす徹底ぶりを見せた準優勝の久慈来内ジュニア

2部クラスは、最初に5チームによるリーグ戦を行い、各リーグ2位以内と、各リーグ3位のうち成績上位2チームの計8チームによるトーナメント戦で入賞チームを決定した。
全勝でトーナメント戦に進出したのは、E・フォース クリアンサス(三重)とデポルターレ出雲(島根)の2チームのみという大激戦だった。

 

トーナメント戦、E・フォース クリアンサスは、後輩のE・フォース アウラード、開成学園 智(東京)を破り、決勝戦へと駒を進めた
デポルターレ出雲を1回戦で破った来内久慈ジュニア(岩手)は準決勝で前回王者の霧島クラブジュニア(鹿児島)を撃破。

 

こうして決勝戦は、E・フォース クリアンサスと久慈来内ジュニアの顔合わせになった。E・フォース クリアンサスは初優勝、久慈来内ジュニアは2013年の第18回大会以来の2度目の優勝をかけての対決だ。
先攻のE・フオース クリアンサス、後攻の久慈来内ジュニアはともに譲らず、3巡目までは得点が赤8―7白のほぼ互角の展開だった。しかし、その後4巡目にかけて久慈来内ジュニアはアウトボールの打ち入れ、タッチミスが続き、得点が伸びない。E・フォース クリアンサスは4巡目、5巡目、6順目とほぼミスのない完璧な内容で得点を積み重ねて赤14―7白として、念願の初優勝を遂げた。

女子1部クラス
作新フェアリーズ(栃木)が先輩の意地を見せて後輩チームに勝利

決勝戦では後半に満を持して第1ゲートを通過し、次々に美技を披露した作新フェアリーズの永島主将

準優勝のClub Aは決勝戦、第1ゲート通過に苦戦するも、通過を決めてからは伸び伸びとしたプレイを見せた

女子1部クラスは、栃木県の作新学院高校ゲートボール部から、2〜3年生の作新フェアリーズと、1年生のClub Aの2チームによる先輩・後輩対決
部の顧問教諭であるClub Aの岩田良文監督と、卒業生で全日本選手権大会V2経験を持つ作新フェアリーズの加藤 剛監督の師弟対決も見ものだった。

 

リーグ戦は作新フェアリーズの2勝。迎えた決勝戦は、後輩チームのClub Aが必死に食い下がる熱戦となったが、先輩チームの作新フェアリーズが安定した打撃力で勝利し、今クラスでは作新学院として2019年の第24回大会以来、通算9回目の初優勝を決めた。

 

 

文/高橋隆輔(スポーツライター)
撮影/伊藤守、山村佳人

 

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