2024.08.16
社会人
【第22回全国社会人ゲートボール大会】大会レポート
健祥会キング(徳島)が決勝戦で同僚チームを倒して3連覇達成!
同時開催の全国ジュニア大会同様、コロナ禍だった影響を受けてか、出場15チーム(棄権1チーム含む)と、例年と比較して参加チームが少なかった。
前回、優勝から第3位までに3チームが顔を並べるという快挙をなし遂げた今回の優勝候補、徳島県代表の社会福祉法人 健祥会グループからは、前回同様、キング、エンペラー、リバティの3チームが出場。どこのチームがキングの3連覇を阻止できるかに注目が集まった。
競技は、最初に5チームによるリーグ戦を行い、各リーグ2位以内と、各リーグ3位のうち成績上位2チームの計8チームによるトーナメント戦で入賞チームを決定した。
今大会唯一の初出場チーム・三池病院(福岡)
前回に続いてベスト8入りを果たしたオーエスジーゲートボールクラブ(愛知)
初出場は、福岡県代表の三池病院。2018年にチームを結成し、地元の大会には参加しているが、全国大会は初体験。臆することなくプレイし、常連のジヤトコ(静岡)に10-10の内容勝ちを収めるなどリーグ戦2勝2敗の好成績だったが、惜しくもリーグ戦敗退となった。
2019年の第19回大会以来、2回目の出場となった協和病院(東京)は、他の全国大会において東京ニコニコクラブ、ウインゲッターのチームで活躍した中里忠彦選手(37)が主将を務めたが、残念ながらリーグ戦4戦全敗に終わった。次回に期待したい。
第19回大会でコロボックルのチーム名で出場した芽室町役場(北海道)は3回目の出場で、30代3名と20代4名の若いメンバーで登場。惜しくもリーグ戦4戦全敗になったが、将来性にあふれていた。
トーナメント戦進出チームで光っていたのが、第3回大会以来、6回目の出場になるオーエスジーゲートボールクラブ(愛知)で、工具類の製造メーカーの社員チームである。1回戦で健祥会キングを追い詰める場面も見られるも惜敗。前回に続いて第8位になるというチーム一丸になってのファイトが好感を持てた。
前回初出場で第3位入賞、2回目の出場のセブンイレブンチワワズ(長野)は、コンビニの従業員で編成したチーム。2012年の第27回全国選抜大会第3位の真選組、第28回、第29回大会のサンシャインエースで活躍した宮澤仁一選手(45)が主将を務め、前回大会に続いて第3位に入る快挙を見せた。
ゲートボール用品メーカーの社員チーム・スーパーキング(福井)は、過去2回の準優勝を誇る常連チーム。1回戦で前回準優勝の健祥会エンペラーに逆転勝利する活躍を見せ、3回目の第3位、6回目の入賞となった。
前回大会に続いて第3位に入る快挙を見せたセブンイレブンチワワズ(長野)
前回準優勝の健祥会エンペラーに逆転勝利して、6回目の入賞を決めたスーパーキング(福井)
決勝戦は、前回同様、健祥会の同僚チーム同士の対戦になり、先攻は健祥会キング、後攻は健祥会リバティ。
1巡目、キングは相手ボールへのロングタッチを決めて有利な展開とするが、中盤にリバティが追い上げ、5巡目に白2番が白10番とともに第2ゲートを通過して赤8―8白と同点とする。
しかし、残り時間8分から赤3番が第3ゲートを通過し、赤5番が赤7番を第2ゲート前に送り込み、続いて第2ゲート右前の白6番にロングタッチを決めて白6番を押し出してアウトボールにする。赤7番は第2ゲート利用の通過タッチを決めて白2番をアウトボール。2打権で白8番、白6番をアウトボールにして勝利確定。キングは赤10―8白でシーソーゲームに決着をつけ、V3を飾った。
3連覇達成、5回目の優勝輝いた健祥会キング(徳島)
決勝戦後、お互いの健闘を讃える
取材・文/高橋隆輔(スポーツライター)
撮影/伊藤守、山村佳人