2024.09.05
世代交流
【第41回全日本世代交流ゲートボール大会】大会レポート
志水魁(石川)が初出場初優勝を飾り初の全国大会制覇!
決勝戦、3巡目にロングタッチを決めて自チームのピンチを救った志水魁の白4番・松田秀樹主将(52歳)
チームを好リードした準優勝・豊住(東京)のベテラン永田敏夫主将(72歳)
迷走台風10号の豪雨の中、欠場は前大会第3位の鹿児島県代表・わいわいキングと、広島県代表のKAEDEの2チームのみで、参加された22チームの大会出場にかける熱い思いがひしひしと伝わり、感動の大会になった。
リーグ戦は4チームリーグ戦(4コート)と3チームリーグ戦(2コート)で行われ、各コートの1位と2位チームがトーナメント戦に進出する方式が採用された。
リーグ戦を全勝で勝ち抜けたのは、太田クラブ(富山)、広島楓HEROES(広島)、豊住(東京)、クレスト(千葉)の4チーム。
前大会優勝のオーミブラックス(滋賀)、第25回、第35回大会優勝の岐阜羽島(岐阜、第25回大会は「まくわ」のチーム名で優勝)、第22回優勝の健祥会(徳島)の強豪がリーグ戦で姿を消すという波乱含みの展開となった。
トーナメント戦、今大会4回目の出場になる太田クラブは好調を保ち、E・フォース(三重)、広島楓HEROESを下し、初の準決勝に臨んだ。
初出場となる豊住はベテラン永田敏夫主将(72歳)の大人チームと開成学園の中高生が合体した練習仲間のチーム。1回戦で前大会準優勝の賢愼(神奈川)を同点決勝で破り、第27回、第33回大会優勝のTKE(新潟)を下して準決勝に進んだ。
クレストは、リーグ戦でオーミブラックス、健祥会を破ってきた竹千代(愛知)と2回戦で対戦し、敗れ去った。
準決勝で残るワクになったのは、好素質の杉中陽汰選手(13歳)を得て初出場になる志水魁(石川)。リーグ戦で竹千代にパーフェクト勝ち、健祥会を下し、トーナメント2回戦で健闘の大倉ワンダラーズ(福島)を下して準決勝に進み、北陸勢同士の太田クラブと対戦することになった。
高い技術力を披露した第3位の太田クラブ(富山)・石黒大輔選手(39歳)
厳しいリーグ戦で強豪たちを破り、今大会の台風の目となった第3位の竹千代(愛知)
準決勝、手の内を知った同士の志水魁と太田クラブは、志水魁の順当勝ちとなった。死のリーグと言われた第1コートで強豪たちを破り、台風の目になった竹千代は試合巧者の豊住に及ばず、わずかの差で惜敗した。
決勝戦、先攻は豊住、後攻は志水魁の対戦となった。2巡目までは豊住に有利な展開となったが、3巡目に第1ゲートを通過した志水魁の白4番・松田秀樹主将(52歳)が第2ゲート後ろの赤5番にロングタッチを決めて自チームのピンチを救うとともに大逆転の展開とした。得点は赤8―6白と、まだ豊住がリードしているが、4巡目、5巡目にかけて志水魁の通過タッチを交えた猛攻が続き、赤9―21白と大勝した。
志水魁は初出場初優勝を飾るとともに初の全国大会制覇をなし遂げた。
取材・文/高橋隆輔(スポーツライター)
撮影/伊藤守