2025.08.08
ジュニア
【第30回全国ジュニアゲートボール大会】大会レポート
連覇か、新王者か。真夏の高速コートで繰り広げられた熱戦
2025年8月2日(土)・3日(日)、長野県長野市・北部スポーツ・レクリエーションパークで開催した第30回全国ジュニアゲートボール大会。
全国から計30チーム・198名が出場し、15歳以上18歳未満の男子による「男子1部クラス」、15歳以上18歳未満の女子による「女子1部クラス」、6歳以上15歳未満の男女混合による「2部クラス」の3クラスで競技が行われました。
会場は屋内ながら連日35度超えの猛暑。ボールが速く進む人工芝の高速コートで、前回優勝チームの連覇か、新チャンピオン誕生かに注目が集まりました。
【男子1部クラス】マチルダKING(北海道)が念願の初優勝!

全員がまたぎ打法のマチルダKING(北海道)

ガッツあふれるプレーが光っていたMJT(新潟)
男子1部クラスには、3連覇を狙う開成学園(東京)からの3チームをはじめ、前回3位までの入賞チームが顔を揃えました。初出場は2チームのみで、そのうちECバディ(三重)は前回2部クラス優勝メンバーを多く擁する強豪。
予選のリーグ戦は、6チームのAリーグと、5チームのBリーグに分かれ、各リーグ上位3チームの計6チームがトーナメント戦へ。
Aリーグを4勝1敗で首位通過したのは前回3位のマチルダKING(北海道・前回は「M5」のチーム名)。唯一の黒星は、前回2部クラス3位メンバーが揃う開成学園-花との一戦でした。続いて、開成学園-花と開成学園-風が3勝2敗で予選突破。前回3位の作新学院(栃木)は惜しくも予選敗退。
Bリーグは、前回ベスト8のMJT(新潟)が4勝全勝でトップ通過。ロングタッチを次々と決めてガッツポーズを連発、気迫のこもったプレーを披露しました。2位通過はECバディ(三重)、3位は前回準優勝の広島楓ジュニア(広島)が勝ち取りました。
トーナメント戦では、ECバディが開成学園-花の追い上げを封じて勝利し、広島楓ジュニアが危なげのない内容で開成学園-風を下して準決勝へ。
波に乗るMJTは広島楓ジュニアとの接戦を制し、マチルダKINGはECバディを11-10の僅差で撃破。
決勝戦は、マチルダKINGがMJTのタッチ力を封じ、序盤から優位を保って完勝、悲願の初優勝を飾りました。
【2部クラス】霧島クラブ ジュニア(鹿児島)が王者に返り咲き

大人顔負けの打撃力を披露した霧島クラブ ジュニア(鹿児島)

初出場・初入賞の都城ジュニア(宮崎)
2部クラスも、前回優勝のE・フォース クリアンサス(三重)をはじめ、上位常連チームが多数参戦。初出場は男子1部クラス同様に2チームで、その一つ都城ジュニア(宮崎)は、2024年全日本選手権にも出場したエース上原主将を擁し注目されました。
5チームずつの3リーグに分かれた予選では、霧島クラブ ジュニア(鹿児島)と、前回ベスト8のデポルターレ出雲(島根)が全勝。都城ジュニア、前回優勝のE・フォース クリアンサス、同準優勝の久慈来内ジュニア(岩手)、美浜スマイル(和歌山)、牧ジュニア(新潟)、マチルダJUNIOR(北海道)が続き、8チームがトーナメント戦へ。
トーナメント1回戦は、霧島クラブ ジュニア、E・フォース クリアンサス、都城ジュニア、牧ジュニアがいずれも危なげなく勝利。
準決勝も霧島クラブ ジュニアと都城ジュニアが圧勝し、決勝戦は九州勢同士の対戦となりました。
今大会に向けて一緒に練習してきたこともあり互いに手の内を知る両チームは、序盤から高精度の打撃力を発揮し、会場を唸らせる展開。徐々に優位を築いた霧島クラブ ジュニアが、都城ジュニアの反撃を封じ、第28回大会以来となる2度目の優勝を果たしました。
【女子1部クラス】作新フェアリーズ(栃木)が2連覇達成

V2、そして通算10回目の優勝を遂げた作新フェアリーズ(栃木)

2年連続準優勝、作新フェアリーズの後輩にあたるClub A(栃木)
女子1部クラスは、前回優勝の作新フェアリーズと準優勝のClub A、いずれも栃木県の作新学院高校ゲートボール部所属の2チームに、6年ぶりの出場となる出雲西高校 女子(島根)と、初出場の水都国際門球部 急(大阪)が挑みました。
予選の4チームリーグ戦では、作新フェアリーズが全勝、Club Aが2位で通過。
準決勝は、作新フェアリーズが出雲西高校 女子に快勝。Club Aは、水都国際門球部 急との接戦を制しました。
決勝戦は、前回と同じ作新学院同士の顔合わせ。先輩チームの作新フェアリーズが一度は逆転を許すも、終盤に味方ボールをゴールポール付近に集めて再逆転。安定感のある戦いぶりで2連覇を達成しました。
撮影/伊藤 守