2000.12.30
その他
【2025年マカオ国際ゲートボール選手権大会】レポート
4カ国3地域からチームが参加し、中国チームが3カテゴリーすべてで上位入賞を独占
澳門門球總會(マカオ・チャイナゲートボール總會)主催による国際オープン大会「2025年マカオ国際ゲートボール選手権大会」が、2025年12月8日(月)〜11日(木)までの4日間、澳門工人體育場(人工芝コート)で開催されました。
今大会には、日本、オーストラリア、台湾、香港、中国、パキスタン、地元・マカオの4カ国3地域からチームが参加。日本からは、日本ゲートボール連合の役職員が大会視察のため訪れました。
競技は、5人制、ダブルス、シングルの3カテゴリーで実施されました。
各カテゴリーの出場チーム数と競技方式
○5人制:50チーム
10グループに分かれて各グループ5チームによる予選リーグ戦を実施。上位30チームが決勝トーナメントへ進出し、1・2回戦を勝ち抜いた8チームが最終決勝トーナメントを行い、入賞チームを決定しました。
○ダブルス:37チーム
10グループに分かれ、各グループ3〜4チームによる予選リーグ戦を実施。上位20チームが決勝トーナメントへ進出し、2回戦まで勝利した8チームが最終決勝トーナメントに進み、入賞チームを決定しました。
○シングルス:33名
11グループに分かれ、各グループ3名による予選リーグ戦を実施。上位22名が決勝トーナメントへ進出し、2回戦まで勝利した8名が最終決勝トーナメントを行い、入賞チームを決定しました。
華やかな演出が盛りだくさんの開会式
初日は、チーム代表者および審判員による合同会議と公開練習が行われました。
2日目には5人制の予選リーグ戦後に開会式が実施され、伝統芸能の獅子舞やスポーツダンスが披露されるなど、華やか演出とともに始球式などの式典が実施され、大会の幕が開けました。
3日目は各カテゴリーの競技が行われ、最終日に準決勝および決勝戦が実施されました。
迫力ある伝統芸能の獅子舞
動きが揃ったスポーツダンス
中国チームの高い競技レベルが際立つ結果に
5人制の入賞チームは以下の通り。
○優勝:北京眾冠A隊(中国)
○準優勝:北京眾冠D隊(中国)
○第3位:珠海市香洲區門球俱樂部隊(中国)
○第4位:浙江體安隊(中国)
○ベスト8:
香港昇暉A隊(香港)、珠海市茂豐門球隊(中国)、中山市門協遠洋隊(中国)、中華臺北聯合隊(台湾)
ダブルスとシングルスにおいても、中国チームが入賞をほぼ独占し、シングルスで4位に台湾選手が入ったのみという結果となり、中国の競技レベルの高さを改めて印象づける大会となりました。
とくにシングルスでは、中国の有力選手が相手ボールをすべてアウトボールにし、自球を有利に配置することで、30分の競技時間の約3分の2を支配する試合運びが印象的でした。
また、競技のスピード感が非常に速く、次打順の自球が遠い位置にある場合には走って移動する場面も多く見られました。今回のような重い人工芝でのプレーでは、技術・作戦に加え体力も勝敗に大きく影響することがうかがえました。
中国チームによる試合の模様
各カテゴリーで上位を独占した中国の北京眾冠チーム
👇5人制決勝戦ハイライト動画
表彰式を兼ねたアフターパーティー
決勝戦終了後には、表彰式を兼ねたアフターパーティーが開催されました。
全カテゴリーの入賞チームおよび審判員が壇上で表彰を受け、中国料理を囲みながら各国・地域の参加者による国際交流の輪が広がりました。
表彰を受ける審判員の皆さん
中国料理と交流を楽しむ参加者の皆さん
日本とは異なる大会運営の工夫
今大会では、運営面でも日本とは異なる工夫が随所に見られました。
試合開始時には、審判員が選手を先導して音楽とともにコートへ入場行進する演出が行われ、会場の盛り上げに一役買っていました。
入場行進に向け整列する審判員と選手
昼食はケータリング方式が採用され、温かい料理を好みの量だけ選べる点が好評でした。配膳を担当するマカオのスタッフとの交流が自然に生まれる点も印象的でした。
また、会場内には「Tea Station」が設置され、コーヒーや紅茶、ミルクティーなどをいつでも楽しめる環境が整えられていました。
審判は、マカオの審判員に加え、中国・深圳からの審判員も協力。各コート3名体制で、主審と副審の連携が非常にスムーズで、試合進行の円滑さが際立っていました。
「Tea Station」で飲み物を提供するマカオのスタッフ
主審と副審の連携がスムーズ!
本大会は毎年開催されており、来年の開催も予定されています。
コート内外を問わず国際交流が活発に行われ、「日本の選手にもぜひ積極的に参加してほしい」と、澳門門球總會からも期待の声が寄せられています。
今大会の審判団












