2018.02.15
JGU
パラオ共和国で初めてのゲートボール講習
宮城県の蔵王町は、2012年のねんりんピック・ゲートボール交流大会、2015年の全国選抜ゲートボール大会の開催を機に、「ゲートボール」を地域資源としてとらえ、円楽杯ゲートボール大会の毎年実施のほか、町内の小学校・高等学校でのゲートボール活動など、積極的にゲートボールをつうじたスポーツ振興に取り組んでいる。
蔵王町は、パラオ共和国との歴史的関係(※)もあって、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会でのパラオ共和国のホストタウンとして登録され、今後、パラオ代表選手の事前強化合宿等の受入れを行うとともに、オリンピック競技大会後も永続的な地域間交流、特に子どもたちの相互交流では自転車競技やゲートボールによるスポーツ交流の推進を計画している。
※蔵王町には、太平洋戦争後、パラオなどからの引き揚げ者、数十世帯が入植・開拓した地区があり、北のパラオという入植者の想いが込められた「北原尾(きたはらお)」という地区がある。
こうした経緯により、今回、蔵王町からの要請を受け、同町主催の『パラオ共和国「未来への交流・ 絆」スポーツ訪問団派遣事業』に同行し、パラオで初となるゲートボール普及を行った。
大統領をはじめ、スポーツに関する各大臣等に、ゲートボールへの普及協力の要請を行ったところ、 大統領が、強化推進として、毎年一つのテーマを掲げており、今年は「国民の健康」としていたことから、“年齢を問わず、楽しみながら健康維持増進ができるゲートボールを歓迎する”との言葉をいただいた。
トミー・E・レメンゲサウ・Jr. 大統領(左)
左より、ルウール・マルグ国務大臣、テメニル社会・文化大臣、日本ゲートボール連合職員、ソアラブライ教育大臣、キヨタ・パラオ オリンピック委員会会長
ゲートボール講習は、2018年1月16日(火)、旧首都として国の中心に位置するコロール島にある「ミューンズ小学校」のソフトボール場で行われた。同校は1968年に設立され、現在、全生徒数164名 (パラオの義務教育は、日本と違い、6歳からの小学校8年制と高校4年制の12学年制)。
南国のパラオでは、日中、長時間での屋外活動が難しく、時間的な制約があったが、基本打撃から試合形式まで、年齢・性別に関係なく、全学年が一緒になって、初めてのゲートボールを楽しんだ。
タベルアル学校長へ用具2セットを寄贈
同校の生徒約40名が参加
ゲートボールに参加してくれた生徒と、講習に協力していただいた蔵王町関係者の皆さん