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公益社団法人 日本ゲートボール協会

ニュース

2010.02.11

JGU

エッセイ部門 入賞 私とゲートボール

有福はやみ さん(大阪府・70歳)

 出会いは48才の時、友達に誘われて、前々からやってみたいなと思っていたから嬉しかったです。難しいのに、すぐにはまってしまいました。
 ですが、その頃から難病の筋ジストロフィーという病気の発症です。遺伝子の異常が原因で、筋肉細胞を支えるタンパク質ジストロフィンを作れず、全身の筋肉の繊維が少しずつ壊れるのです。
 でも70才になった今でもなんとかやっています。動作も足も遅くなって、審判もやってもらっています。迷惑かけながら、まだやっています。体が動く間と思いながら、しがみついています。辞めようと何回も思ったのですが辞められません。でもゲートやってるから寝たきりにならないのかな、リハビリですね。
 一番の思い出は、福井国体の三位入賞です。愛媛の時は、トーナメントの最初に負けました。ですから、なおのこと嬉しかったです。
 この体ではもう大きな大会は諦めました。二度とないと思います。でも良きチームメイト、監督と巡り合って良かったです。今でも会うと、あの時は良かったねと喜び合います。三位ですが、私には大きな三位です。
 あの日は雨で芝コート、力のない私には酷でした。ボールは前に進まないし、思う所には行かないし、三位決定戦では、相手チームは二ゲート前、私たちは三ゲート前、一進一退の戦いでした。なんとか接戦を制して、三位になることが出来ました。たかが三位です。でも私には最高の最後の嬉しい思い出です。
 この頃は足は重いし遅いし、ゲートするのがやっとかな。今、主人といつも一緒で、転倒したら一人では立てません。起こしてもらっています。めったには転げないけど、年に三回か四回位はあります。その恐怖と戦いながら、まだ続けていこうと思っています。私の生きる張り合いです。こんな体の私を受けいれてくれるゲートボール仲間に感謝、感謝。主人に感謝、感謝です。
 今は自分の体調に合わせてやっています。コロナ禍の中、負けないように。
 ゲートボールに出会えて、最高。

 

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