2021.04.18
JGU
真剣に楽しくゲートボールをして勝つ事を学んだアメリカ遠征〜船木亜貴子さん
【シリーズ Gateball make friends!】 No.6:船木亜貴子さん(埼玉)
「シリーズ Gateball make friends!」では、全国各地でプレーを楽しんでいたり、ゲートボールに携わるゲートボール男子&女子を紹介していきます。
今回ご登場いただくのは、2017年愛媛国体で埼玉県チーム主将として女子第1位に輝いた船木亜貴子さん。船木さんは、日本ゲートボール連合(JGU)が2020年度に開催した、ゲートボール「想い」伝えるコンテスト・写真部門にチームメイトがウェディングドレス姿でゲート通過をする写真を応募し、見事大賞に輝きました。実は、船木さん、大賞写真のほかにもう1枚、応募をされていました。船木さんのゲートボール観を大きく変えたという、そのもう1枚の応募写真にまつわるエピソードを披露していただきます。
[プロフィール]埼玉県生まれ。志木高校でバドミントン部と兼部しながらゲートボールをはじめる。全国ジュニアゲートボール大会に3年連続出場し、2002年準優勝。社会人となってからは全国選抜ゲートボール大会出場のほか、2017年愛媛国体で女子第1位に輝く。写真は愛媛国体でプレイする船木さん
アメリカ遠征で勝ち取った銀メダルは
初心に戻りたい時に見るお守り
ゲートボール『想い』伝えるコンテストで、チームメイトを写した写真が大賞に選ばれました。
実はもう1枚、応募していた写真がありました。
2015年9月、アメリカ・ロサンゼルス遠征に参加させていただいた時のエピソードです。
船木さんが応募されたもう1枚の写真
一緒に写っている広島の方々とは、一度リトアニア遠征でご一緒させていただいた事があり顔見知りでしたが、この大会で急遽同じチームでの参加となりました。埼玉から同世代のチームメイト4人で参加していましたが、JGUからのお願いで2人ずつチームが分かれ、広島から参加された3名の方と組むことになったのです。
始めはとても緊張し、失敗できない、申し訳ないという気持ちでした。そんな時、同じチームを組んだ野坂さんご夫婦が、「下の名前は?」と聞いてきてくれ、名前を教えると試合中に何度も名前を呼んでいただき、フレンドリーに接してくれました。
そのおかげで私もチームメイトも緊張がほぐれました。そして試合中に何度も、
「あきちゃんならできる!」
「大丈夫、当たる!」
と自信を持てる言葉かけをしてもらいました。
そう言ってもらえるだけで安心して打つ事ができ、良いプレーに繋がりました。
アメリカ遠征でプレイをする船木さん
チームメイトも私も楽しく夢中になって試合をしていて「いつになったらトーナメントかな?」とのんきな事を言っていたら、気付くと準決勝まで進んでいて驚いたのを覚えています。その後、ブラジルのチームとの決勝では惜しくも負けてしまいましたが、最後まで真剣に、楽しくプレーができました。
初めてチームを組む方と、ここまで楽しくでき、更には準優勝という良い結果が出ると思っていなかったので驚きました。
6番が野坂健二さん
アメリカ遠征で準優勝! 左から3人目が野坂美加子さん
それぞれの考え方があると思いますが、私はこの大会で真剣に楽しくゲートボールをして勝つという事を学びました。
全国選抜ゲートボール大会で、かつてあったミドルレディースクラスに同世代のチームメイトと出場していた頃、「勝てるよ!」と周囲からよく言われる事もありましたが全く勝てず、何年も悩みました。
その時は楽しむ事より、「勝たなきゃ」という焦る気持ちが強くありました。
その後、選抜大会に出られなくなり、目標が国体に切り替わったちょうどその時期に、この出会いがありました。
もちろんたくさん練習もしましたが、アメリカ遠征で学んだことを生かし、
「○○なら当たる!」
外しても、
「ドンマイ切り替えよう!」
と、楽しく声をかけてプレーしたことで、2017年の愛媛国体優勝に繋がったと思います。
愛媛国体に埼玉県チームの主将として出場
見事第1位に輝く
なので、私にとってアメリカの大会で勝ち取った銀メダルは宝物です。初心に戻りたい時に見て、あの時を思い出すお守りにしています。
そしてこのような素敵な経験をさせてくれた野坂さんご夫婦にとても感謝しています。
感謝の気持ちを伝えたくて、この写真を選びました。
P.S 野坂さんにいただいたキーホルダー、みんな大事につけています!