2021.06.21
JGU
山梨学院大学でゲートボール授業を実施
スポーツ科学部の学生たち約50名が座学授業と実技体験
山梨学院大学(山梨県甲府市)では、2021年5月から、「レクリエーション論」科目を履修するスポーツ科学部スポーツ科学科の約50名の学生(2〜4年生)を対象としたゲートボール授業を実施中です。
初回の5月13日(木)は座学授業で、日本ゲートボール連合職員からゲートボールの歴史や現状、ゲートボールが取り組んでいる再生プロジェクトについての講義を受けました。そして、それらの講義をもとに、学生たちは、スポーツマネジメントの視点から、どうしたら若者にゲートボールを広めることができるのか、その普及策をテーマとしたグループワークを行いました。また、今年4月にリリースしたスマホゲームアプリ『どうぶつゲートボール』体験を通してゲーム要領なども学びました。
2回目の5月20日(木)は、ゲートボール実技体験を学内の体育館で行い、山梨県ゲートボール協会から4名の指導者も参加。個人での打撃練習と第1ゲートから上がりまでのラウンド練習のあと、8チームを編成し、ミニコート4面を使用して下記のような簡易ゲームでゲームの流れを把握しました。
・ミニゲーム① 3人制または4人制でタッチ・スパーク打撃・アウトボールなしの8分ゲーム
・ミニゲーム② 3人制または4人制でタッチのみあり(もう1打打てる)の8分ゲーム
そして、取材にお伺いした3回目の6月10日(木)も前回に引き続き、実技体験を実施。最初にスパーク打撃の説明と、ペアでのスパーク打撃練習のあと、前回同様8チームを4つのミニコートに2チームずつ配置し、下記のような練習メニューで実戦に近いゲームを体験しました。
・点取り競争 1チーム(6〜7人)で5球を第1ゲートから順に通過させて上がるまでを6分以内に繰り返し、各チームで得点を競う(アウトボールのみなし)。
・ミニゲーム 3人制または4人制でアウトボールなしの10分ゲーム
最初はスパーク打撃に戸惑う姿が多く見られましたが、慣れるに従い、スパーク打撃でどこへボールを進めたらよいかなど学生同士で作戦を考える場面が多くなり、授業後半には歓声が飛び出すほどの盛り上がりを見せました。
学生からは「体験前はゲートを通すだけの個人競技と思っていたけれど、タッチやスパーク打撃などいろんな技や作戦があって、私たち若者でも全然楽しめる!」「まだ、どこにボールを進めたらよいか良くわからないけれど、みんなでワイワイ言いながらできるのが楽しい」などの感想が聞かれました。
授業を担当する教授の谷口裕美子先生は「最初は自分のプレイに必死で余裕のなかった学生ですが、徐々にチーム内でのコミュニケーションが生まれてきたように感じます」と授業を評価され、急きょ、今後の授業でもゲートボールの実施を検討されることに。
「今後は、コート・用具の準備からゲーム展開などもすべて学生だけで体験してもらうほか、体験前に考えたゲートボール普及策が体験後にはどう変わったかをグループワークすることも考えています。私が担当する他の授業やゼミでもゲートボールの導入を検討していきたいです」(谷口先生)
さらに、山梨学院大学の系列校である山梨学院小学校でも、今年3月にゲートボール体験授業が行われたことから、大学生と小学生とのゲートボール交流会も今年11〜12月に予定されています
「ゲートボールは年齢を超えて楽しめるスポーツなので、小学生が大学生に勝つ可能性も十分にあるし、実際にそうなったら面白いですね」(谷口先生)
谷口先生の説明に耳を傾ける学生たち。授業は各回とも9:00〜10:30に実施。カラーコーンを四隅に置いてミニコート4面を設置した。
山梨県ゲートボール協会の指導者からアドバイスを受けながらスパーク打撃に挑戦
ミニゲームではボールの位置について話し合う姿も!
狙い通りのプレイにガッツポーズが出る!
3回目の授業に参加された学生と谷口先生(前列左端)、指導者の皆さん