オーストラリアゲートボール選手権大会2009:豪州の若手チームの健闘が光る!
2年ごとに開催されているオーストラリアゲートボール選手権大会が、オーストラリア東岸クイーンズランド州ロックハンプトン市で2009年10月16日(金)~18日(日)に行われ、日本1チーム、オーストラリア14チームが出場。南半球は初夏とはいえ、湿気こそ少ないが連日 30度を越える暑さで熱気あふれる大会となりました。
初日は、公開練習のあと、参加チームの中から選手を選抜し、デモンストレーションゲームを披露。子どもや高齢者、そして日本メンバーと工夫が凝らされたチーム編成で和やかな交流が図られました。その後、開会式が開かれ、式典後のウェルカムパーティーでは、地元クロッケー協会会員によるベルを使った演奏なども披露されました。2日目からいよいよゲームがスタート! 会場は、よく手入れされた天然芝でナイター照明も備えています。全8コートを設営し、Aブロック(8チーム)とBブロック(7チーム)に分かれてリーグ戦を行い、上位各2チームがトーナメント戦に進出する方式がとられましたが、リーグ戦のインターバルはなんと1時間! ゲームの合間にお茶と軽食をとる欧米のクラブハウス・スポーツのスタイルで日本では見られない優雅な大会となりました。結果、トーナメント戦進出は日本チームとオーストラリア3チームとなりましたが、日本チームは準決勝で惜敗。決勝戦はオーストラリアの若手チーム同士、「ウォンバット」と「キャンベラ」の対戦となり、接戦の末「キャンベラ」が優勝しました。
オーストラリアのゲートボール技術は、前回の2007年時より格段の進歩が見られました。国際交流の機会が少ないにもかかわらず、ここ数年の日本チームとの交流、3回の国際大会の経験(第7~9回世界選手権大会出場)を着実に生かしていました。とくに優勝した「キャンベラ」は20代の若いチームで、はつらつとしたプレーで好感が持てました。また、第2位となった「ウォンバット」は結成当時から同じメンバーで試合経験も豊富であり、戦術的にはオーストラリアでトップクラスの実力を持っています。さらに、閉会式には参加チームがすべて残り、勝者を称えるスポーツマン・シップに溢れていました。また、閉会式後に軽食が振舞われたり、記念品が当たる抽選会があったりと、欧米の会員制スポーツクラブの活動が国民に定着している感がありました。
そして、オーストラリアでは自国で審判員制度を発足させ、最近では審判員の養成講座も各地で積極的に実施しており、ルールの愛好者への浸透も進んでいます。そこで、今大会にあわせて国際審判員の指定講習会と試験を実施した結果、3人の国際審判員が誕生しました。
(財)日本ゲートボール連合のスタッフも「スポーツ振興くじ」の助成を受け、これを機に現地を訪問し、現地視察とあわせて今後の普及施策や世界選手権大会、その他の国際大会などの情報交換を行いました。
今回のスタッフ派遣事業はスポーツ振興くじの助成金を受けて実施しました。