岡野俊一郎氏が「ゲートボール普及のヒント」について講演!
平成23年度マネジメントセミナーで
岡野俊一郎氏の講演などが行われました!
(日本財団助成事業)
公益財団法人日本サッカー協会の元会長であり、現在は最高顧問の岡野俊一郎氏が、2012年3月23日(金)に東京都港区の海洋船舶ビル10階ホールで開催された「平成23年度マネジメントセミナー」に登場! 各都道府県加盟団体の事務担当者55名を前に、ゲートボールをサッカーのようなメジャースポーツにするにはどうしたらよいのか、ゲートボール普及に向けた「ムシを育てよう」と題された講演をされました。
講演内容は次の通りです。
○岡野氏が東京大学サッカー部に入部した1949年当時、サッカーはまだマイナースポーツであり、そんなサッカーを続けてこられた理由は、ひとえに「サッカーが好きであった」からである。
○スポーツを普及するには、そのスポーツを好きな「ムシを育てる」ことが必要である。
そして、なでしこジャパンの澤選手のように「純粋にそのスポーツを愛するムシ」が出てくることにより、普及を図ることができる。
○1962年、日本代表コーチとなった岡野氏は、コーチ兼通訳兼マネージャー兼ドクターとして、当時の監督・長沼 健氏とともに世界中を転戦して回った。そこには「チームのために、長沼のためにがんばろう」という信頼関係があり、それがチームワークとなり、東京オリンピックでのベスト8、メキシコオリンピックでの銅メダルにつながった。リーダーにとって、そのスポーツを愛するムシを見つけると同時に、ムシを助けるアシスタントを見つけることも大切である。
○ムシを助けるアシスタントの好例として、メキシコオリンピックの初戦でケガを負って出場不可能となったが、松葉杖をつきながら全18人分のユニフォームを洗うなどしてサポートに回った「伝説のキャプテン」八重樫茂生氏のエピソードを披露。
また、岡野氏は、「子どもへの指導はほめたほうがいいのか、それとも欠点を指摘するなど厳しくしたほうがよいのか?」との参加者からの質問に対して、「子どもの場合、神経の発達に対して身体がまだ追いついていないので、頭で分かっていても身体がついていかないことが多い。よって、ほめて喜ばせて伸ばすほうが向いているのではないか」と回答されました。
また、当セミナーは、岡野氏の講演のほか、(公財)日本ゲートボール連合の業務についての説明や、平成21年度から3年間にわたり、日本財団の助成のもとに実施した加盟団体連繋プログラム(都道府県加盟団体が傘下の支部とともに再活性化し、連繋強化を図り、地域の実状やニーズに応じた事業を見出し、それを日本ゲートボール連合が支援する形で行う活動)の総括報告が行われました。