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【第17回全国ジュニア大会】 ジュニア2部クラス決勝戦「大垣ジュニアB(岐阜)VS大泊ドラえもん(鹿児島)」を振り返る!

 

 2012年7月29日(日)に埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園 彩の国くまがやドームで開催された第17回全国ジュニアゲートボール大会から、ジュニア2部クラス決勝戦のゲーム経過を、各巡の図と解説を加えながらご紹介します。

※文中の略語は下記の通り。
1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール PT=通過タッチ TP=タッチ通過 LT=ロングタッチ ST=スライドタッチ WT=ダブルタッチ TT=トリプルタッチ OB=アウトボール


決勝戦 大垣ジュニアB(岐阜)VS大泊ドラえもん(鹿児島)

先攻 大垣ジュニアB(岐阜)
➀主将        堺 健吾(14)
3            森谷 司(14)
5      戸崎翔也(14)
7      山下文也(14)  
9      山田尚史(14)
監督        島田龍明

後攻 大泊ドラえもん(鹿児島)    
2      上籠 岬(13)
4      上野貴典(14)
6      上籠正志(14)
8      榊 陽斗(14)
➉主将   山野 淳(12)
交代競技者 竹川陸斗(9)
監督    宇野仁一

《1巡目》
大垣ジュニアBの赤1は2G右前に進み、大泊ドラえもんの白2は1G通過を見送る

●赤1=1G通過→2G右前、第2ライン寄りに進む。
○白2=1G通過を見送る。
●赤3=1G通過を見送る。
○白4=1G通過を見送る。
●赤5=1G通過→2G右後ろに進む。
○白6=1G通過を見送る。
●赤7=1G通過を見送る。
○白8=1G通過を見送る。
●赤9=1G通過→2G正面に進む。
○白10=1G通過→赤9へのタッチを外すが、2G通過→赤5にタッチ→赤5を第4コーナー近く、第4ライン外にOB→赤1にタッチ→赤1を第3ライン中間地点外にOB→赤9にタッチ→赤9をスタートエリア右側外にOB→2G右横に進む(図1参照)。
《得点=大垣ジュニアB 3ー2 大泊ドラえもん  》

【解説】大垣ジュニアBの赤1が2G右前に進んだのに対して、大泊ドラえもんは白2に1G通過を見送らせる。必然的に赤3は1G通過を見送ると、白4も1G通過を見送る。赤5が2G右後ろに進んだあと、白6、赤7、白8が1G通過を見送る。赤9は2G正面に進んで、2巡目の赤1のプレー次第ではPTが期待できる位置に入る。しかし、ここで白10は1Gを通過し、約8mの赤9へのタッチを外すが、2G通過に成功する。赤5、赤1、赤9と次々にOBにして2G右横に進む。大垣ジュニアBの序盤戦にとって、白10の逆襲は不利な展開を招いた。

1巡目、赤9へのタッチを外すも、2G通過に成功して形勢を逆転させる
大泊ドラえもんの山野 淳主将

《2巡目》 
大泊ドラえもんは1G未通過球を通過させ追加点をあげる一方、付け球で赤ボールをOBにする

●赤1=OB打、第3ライン中間地点に打ち入れ。
○白2=1G通過→2G通過をねらいつつ、2G右後方に進む。
●赤1=1G通過を見送る。
○白4=1G通過→2G右後方の白2の近くに進む。
●赤5=OB打、第3ライン中間地点、第3コーナー寄りに打ち入れ。
○白6=1G通過を見送る。
●赤7=1G通過を見送る。
○白8=1G通過→約9mの2G通過に成功→白2にタッチ→白2を2G右前に送る→白10にタッチ→白10を第3ライン中間地点の赤1の近くに送り球をする→白4にタッチ→白4を白10の近くに送り球をする→自球も白4の近くに進む。
●赤9=OB打、第2コーナー近くに打ち入れ。
○白10=白8にタッチ→白8を3G右前方に送る→白4にタッチ→白4を赤1に合わせ球をして2球とも第3ライン外にOBにする→赤5にタッチ→赤5を第4コーナー近く、第4ライン外にOB→第3ライン中間地点に進む(図2参照)。
《得点=大垣ジュニアB 3ー6 大泊ドラえもん》

【解説】大垣ジュニアBはOBの打ち入れが終わるまでは、各ラインぎわで辛抱するほかないが、大泊ドラえもんは一気の2G通過に成功した白8が、赤1、赤5に付け球を送り、序盤戦をさらに有利に展開する。

《3巡目》
大垣ジュニアBも全球がそろい、反撃の準備にかかる一方、大泊ドラえもんの白8がまたもや赤5、赤3に付け球を送る

●赤1=OB打、2G右後方に打ち入れ。
○白2=2G通過→白10にタッチ→白10を3G右前方に送る→自球も白10の近くに進む。
●赤3=1G通過→赤9にタッチ→赤9を1G後方、第2コーナー近くに送り球をする→第4コーナー、第3ライン中間地点寄りに進む。
○白4=OB打、第3コーナー近くに打ち入れ。
●赤5=OB打、2G左前に打ち入れ。
○白6=1G通過→赤9にタッチ→赤9を第1コーナー近くにOB→自球は第2コーナー隅に進む。
●赤7=逆クロスのコースで1G通過→白6にタッチ→白6を直近の第2ライン外にOB→2Gと第2コーナーの中間地点に進む。
○白8= 白10にタッチ(競技時間15分経過)→白10を2G左前の赤5の近くに送り球をする→白2にタッチ→白2を第4コーナーの赤3の近くに送り球をする→3G通過→3G右前、第4ライン寄りに進む。
●赤9=OB打、第2コーナー近くに打ち入れ。
○白10=赤5にSTをしようとするが、赤5が2G右前、第2ライン外にOBになり、自球は2G左前、第2コーナー寄りに止まる(図3参照)。
《得点=大垣ジュニアB 5ー9 大泊ドラえもん  》

【解説】大垣ジュニアBは全球が出そろい、反撃の準備にかかるが、大泊ドラえもんの白8が赤5、赤3に付け球を送り、反撃の芽が摘み取られそうな状況に追いやられた。

《4巡目》
大垣ジュニアBはようやく2G周辺に集結し、大泊ドラえもんは3G周辺を固める

●赤1=2G右後方から2G右前に進む。
○白2=赤3にタッチ→赤3を第4コーナー近くにOB→第3コーナーの白4の近くに進む。
●赤3=OB打、第3ライン中間地点近くに打ち入れ。
○白4= 白2にタッチ→白2を3G左前に送り球をする→自球も3G右前に進む。
●赤5=OB打、第2コーナー近くに打ち入れ。
○白6=OB打、1G右横、第1ラインぎわに打ち入れ。
●赤7= 赤5にタッチ→赤5を2G右前に送り球をする→赤9にタッチ→赤9を2G右前に送り球をする(競技時間残り10分)→白10にタッチ→白10を第1コーナー近くにOB→2G後方に進む。
○白8=白2へのタッチを外して2G後方に止まる。
●赤9=白8にタッチ→白8を2G後方に送り球をする→2G通過→2G後方に進み、PTをセット。
○白10=OB打、3G右前に打ち入れ(図4参照)。
《得点=大垣ジュニアB 6ー9 大泊ドラえもん》

【解説】大垣ジュニアBは赤3以外のボールが2G周辺に集結し、ようやく反撃態勢が整った。大泊ドラえもんは白2、白4、白10が3G右前を抑え、大垣ジュニアBの攻勢をかわそうとする。

《5巡目》
大泊ドラえもんの白4は大垣ジュニアBの付け球攻撃を封じ、競技時間を一人で使い切る

●赤1=赤5にタッチ→赤5を2G後方に送り球をする→2G通過、PTは不成功→赤9にタッチ→赤9を第3ライン中間地点の赤3の近くに送り球をする→赤7へのタッチを外し、2G後方に止まる。
○白2=白4にタッチ→白4を2G正面に送り球をする→赤9へのタッチをねらうが、外して2G後方に止まる。
●赤3=赤9にタッチ→赤9を3G右前の白10の近くに送り球をする→赤1にタッチ(競技時間残り5分)→赤1を第3ライン中間地点コーナーに送り球をしようとしてOBにする→赤7にタッチ→赤7を白8の近くに送り球をする→赤5にタッチ→赤5を1G右横の白6の近くに送り球をする→白4へのタッチを外して、第2ライン外にOBになる。
○白4=2G通過→赤7と白8にWT→白8を3G右前に送り球をする→赤7を第4コーナー近くにOB→赤9にタッチ→赤9を赤5に合わせ球をするが、赤9のみがOB→白10にタッチ→白10を3G右前に送り球をする→深く3Gを通過(図5参照)→赤5にタッチ→赤5を直近の第1ライン外にOB→白6にタッチ→白6の2G通過をねらうが、外して白6はOBになる(競技時間終了)→上がりをねらうが、外れる。ゲームセット。
《得点=大垣ジュニアB 7ー11 大泊ドラえもん》

【解説】大垣ジュニアBの赤3は白10、白8、白6に付け球を送った。しかし、大泊ドラえもんの白4は 2Gを通過してから、付け球の赤7、赤9と次々とタッチしてOBとし、さらに3Gを深く通過し、赤5までもタッチしてOBとする活躍を見せ、しかも一人で残りの競技時間を使い切り、初優勝を決めた。